降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★校閲ブームが来たぁーーーーーかな。

2014年04月23日 | 新聞

来たぁーーーーーーーーかな⁈ 校閲ブーム。
作家・五木寛之さん(81)は
「最近、新聞の連載小説を書いていて、校閲の方から言葉づかいを直されることが多い。
一応、平安末期から鎌倉時代のはじめ頃の話だが、19世紀、20世紀になって使われるようになった言葉の用例をしばしばチェックされるのだ。」

同・林真理子さん(60)は
「校閲がいないと、まるで裸で路上に立たされるようなもの」

エコノミストの浜矩子さん(61)は
「この世界には、編集者が存在する。そして校閲のスタッフがおいでになる。特に後者が怖い。彼らは、全く情におぼれることの無い目で、執筆者たちの原稿を見る。( 中略 )
この小姑さんたちがいてくれるからこそ、執筆者たちは、安心して締め切りと格闘できる。( 後略 )」=写真左

さらに、お仕事小説も出たぁ。
『校閲ガール』( 宮木あや子さん(37)、KADOKAWA、2014年3月刊、本体1,200円 )
さらに、さらに、新潮社校閲部長・井上孝夫さん(60)は
『その日本語、ヨロシイですか?』(新潮社2014年1月刊、本体1,200円=同右 )。

最近、校閲・校正に関する記事や本をよく目にするので、
整理部の前に、校閲部にいた僕は、
「ようやく、校閲にスポットライトが当たってきたなぁ...........むふふふ」
嬉しい。 (^O^)/
改訂ごとの、ボロボロ記者ハンドブックも残っているし、手紙やメールを書くときも、同ハンドブック通りの送り仮名・文字づかいにしているし(笑)。


だ・け・どぉ~
敢えて言うなら「本の雑誌」( 本の雑誌社2013年「イカ納豆からまり号」9月号特集=いま校正・校閲はどうなっておるのか! )が嘆いていたような
「文字使いだけでなく言葉そのものも勝手に変えられてしまうこともある。( 中略 )
最近の校正者の多くに言えることだが、その種の指摘がとても偉そうなのだ。先にも述べたように、文章指導も行おうとする。」( 坪内祐三さん )
「校正者がそれ( コンピューター )を使うようになってから彼らの指摘することがらにかなりいらだつことが多くなった。」( 椎名誠さん )
執筆者でも、編集者でもないのに、原稿に手を入れてしまう勘違い校正者もいるのだ。

以前にも書いたけど、タテ組み記事中の
「二人三脚」
が、ハコ用ヨコ組みに変換したら
「2人3脚」
と赤字直しされてしまったのだ。
「ムッ。ヨコ組みだからって、なんでもかんでも洋数字にすんなよっ怒」
トンデモ校閲者もいないわけではないのだ。




_| ̄|○ ガックリ................