絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

MSさんの水彩画

2012-10-25 | デッサン会
今日のデッサン会は、水彩画の色塗りでした。



MSさんが、軽い沢の風景に色塗りをしてくれました。
これは、昨年写生旅行の下見に行った時、他の人が撮影した物を借りて描いたそうです。
手前の白樺の木が上手く描けています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30分の石膏デッサン

2012-10-25 | 私の絵
昔のスケッチブックから。

30分で描いた石膏デッサンが出て来ました。
30分でどこまで描けるかという勉強を生徒と一緒にやった時のものです。

 

どちらが先だったか忘れましたが、ブルータスを描きました。
石膏を短い時間で捕まえるのは結構大変でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまごのデッサン

2012-10-24 | 通信指導
桶川のHさんが、たまごのデッサンを始めました。
顔のデッサンをしていますが、頭は卵型ですよと話し、そのボリュームが出ていないと言ったら、
じゃあ、卵のデッサンをしますと言って、描いてくれました。



コロンブスの卵じゃないですが、良く立ちましたね。
練りゴムを使えばと話したら、使って立てたそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の勉強 「人曲」

2012-10-24 | 日記
今朝は、両親をインフルエンザの予防注射に連れていきました。
待つ間、駐車場で本を読みました。

中野京子さんの怖い絵です。

ボッチチェリーの絵の話でした。

「人曲」というのがあるそうです。
ダンテの「神曲」なら聞いたことがありますが、「人曲」は初めて知りました。その一場面をボッチチェリーが描いたそうです。80号くらいの4枚組の絵です。
ある人の家の寝室に飾られていたとか。

内容は、
求婚したが断られた男性が自殺をして、死後の世界でもその女性を追い求める話です。男性は馬に乗り犬を連れて追いかけます。女性は逃げますが、金曜日になると捕まって、男性が自殺した時に使ったナイフでお腹を切られます。男性は取り出した内臓を犬に食べさせる。しかし、女性はそれでも生き返ってまた逃げる。それが永遠にくりかえされる。

そういう話があるそうです。

その話を、いま求婚している女性に聞かせます。すると女性は怖くなって断れなくなり、その男性と結婚するという話です。

へええ、そんな話しがあるのかと思いました。

内臓を食べられる話は、プロメテウスでしたっけ?人間に火を与えた罪で、岩に縛り付けられて、内臓を鳥に食べられる話でしたね。それは肝臓なのでしょうか、一晩過ぎると再生してまた翌日食べられる。それが永遠に繰り返される。
永遠に繰り返されるということで言えば、重い岩を山の上に転がして持ち上げるけれども、頂上に着く頃に岩が転がり落ちてしまう。それを永遠に繰り返しているという地獄のような苦しみを味わっている話もありましたね。

「人曲」の話も、ギリシャ神話から取っているのでしょうか。

-------------
今日(25日)、調べてみたら、「人曲」とは、「デカメロン」の別名とありました。
あのボッカチオの「デカメロン」です。へええと思いました。

因みに、デカメロンとは、10人が一人10話づつ合計100の話をするということらしいですね。
ペストから逃れるために、部屋に引きこもった男3人、女7人が退屈しのぎに話をするという設定だそうです。
別名「十日物語」というそうです。デカメロンとは、十日を意味する言葉だそうです。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キュクロプス

2012-10-23 | 美術
ルドンが描いたキュクロプスです。

これは、ギリシャ神話の初めの部分で、母なる大地ガイアと天空の王ウラノスとの間に生まれた子供です。
醜い怪物として生まれたので、すぐに大地の奥に押し込められてしまいました。



他に生まれた怪物は、ヘカトンケイルという頭が50個、手が100本という物もいますが、二人ともゼウスに助け出されます。

ガイアとウラノスの子供たちは、別名タイタン族と言われますが、後にゼウスの兄弟たちと戦争になります。
その戦いは10年にも亘って戦われますが、ゼウスがこの怪物たちを助けだしたことで、キュクロプスとヘカトンケイルが自分の兄弟であるタイタン族には付かず、ゼウスの味方をして、勝利に導きます。

ーーーーーーーーーー
ヘカトンケイルの手が100本ということが功を奏して、タイタン族に石の雨を降らせ押しつぶしてしまったそうです。

この話は、よく生徒たちにしました。そのとき、ある生徒から「キュクロプスはどんな技を使ったのですか」と質問が出ました。
私はその質問に答えられませんでした。

今日、ある本を読んでいて、キュクロプスの貢献がわかりました。
キュクロプスとは、鍛冶屋の神様なのだそうです。そして、ゼウスに助けられたお礼に雷電を与えたのだそうです。
ゼウスの雷は、このキュクロプスが与えたのですね。それはすごい貢献です。
また、ルドンの絵からもわかるようにかなり巨大な体を持っています。ということは、大きな岩のような石を投げつける力もあったようですね。

ーーーーーーーーー
因みに、この絵は大変な意味があるそうですね。
このキュクロプスが乳白の肌を持つ、ガラテアに恋をしてしまう話ですね。
そして、振られてしまう。その怒りをガラテアの恋人に向けてしまう。
片思いで、ストーカーのようにガラテアを見つめるキュクロプスの姿が描かれているそうです。

私は、星新一の本を思い出しました。
違う星に棲む二人がメールで知り合って恋人になり、ある日会うことになりました。尋ねて行ったら、体の大きさが全く違ったのです。女性の方が10メートルくらいの体でした。男性は1メートル70センチ、これでは、台頭に付き合うのは無理です。
物差しも測る単位も違うのですから、そこまでは調べられませんでした。二人は泣く泣く恋を諦めました。
その話に、似ています。キュクロプスとガラテアはそれ以上大きさが違うのです。
しかも一つ目の怪物ですから、それでも拒否されるでしょう。

これは、叶わぬ恋、片思いの恋の象徴として描かれているようです。
ルドンは象徴派と言われます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする