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絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

初めての水彩画 Aさん30号 続き5

2012-10-20 | 通信指導
Aさんが完成に近づきました。

今日は、こんな段階まで来ました。



ここに来て思うのは、白い物が多くて主役の靴も白いので、ちょっと主役を目立たせるのには、無理があったかなという反省点が見つかりました。これは、どうにもなりませんね。
初めの方針に沿って、仕上げるだけです。

暗い部分に更に暗い物を加えました。靴の下や左の暗さです。
靴自体の紐が落とす陰なども強めました。
上の方の背景を暗くしました。特にボールの左側などを汚しました。
他にも周りにある白い物を汚してみました。
下の赤い物は、紙袋の赤とけんかをしないように、落としました。

後は、紙袋のアルファベットの文字がやや霞んだので、強くすること。
紙袋の下のしわのあるものをもっと徹底的に描き込むこと。
この二点を指示しました。

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Hさんの顔のデッサン 続き

2012-10-20 | 通信指導
Hさんが、また進めてくれました。



前回と比べると、顔を少し暗くしたようです。
鼻の峰のハイライトが少なくなりました。

ある程度、全体を塗らないと、このハイライトが表現できません。
これは、白いものを描くときも同じです。
ちょんとした点のように光って見えるハイライトは、周りが暗くならないと表現できません。
ランプのようなガラスに電気の光が写ったりするときも同じです。
ガラスは透明だから白いと思っている人がいます。間違いです。
後ろにある物が見えるから透明なのです。だから白ではなく後ろにある物の暗さになります。
そして、光っている外の光線か室内の伝記の明るさが写るので、その部分だけが白に近い明るさになります。

これと同じように、鼻の頭や峰などに光って見えるハイライトも周りを暗くしないと描けません。白の上に白を乗せても見えませんね。デッサンの場合は、白い紙で描く人が多いですから、一度全体を暗くして、それから練ゴムで白く抜くようなことをするとよいでしょう。

ーーーーーー
このデッサンは、段々リアルさが増してきました。
いま、一番気を使ってほしいのは、顔全体の立体感です。
正面と側面の明暗の違いです。
顔は、頬骨で正面と側面が分かれると考えてください。
この場合、右側の面の暗さが足りません。
右側全体をもっと暗くする必要があります。
その際、頬骨のすぐ右くらいを一番暗くして、それより右は暗いけれど、反射光線が当たるということを意識して、微妙に明るく感じるようにすると良いでしょう。




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