絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

子供の時絵が上手かった3

2012-03-05 | 絵のこと
子供と言っても、中学生になると少し違いますね。
私が言おうとしたことは、小学生を意識してのことですが、「中学の時絵が上手かった」と言うと、それは大人としても通用する上手さのことですね。

中学生の絵の上手さというのは、大人の絵に通じると思います。

しかし、前回もいいましたが、だからと言って、それが即大人に負けないものかと言うと、そうではありません。
まだ私は中学生の絵で県展にも入りそうな絵のレベルを見た事がありません。

美術教育の目標は、美術に親しむ心を育てることでしょう。
そして、下手だということを克服してあげることでしょうね。
練習すれば、上手くなるということを教えてあげたいですね。
それには、どうすれば、上手くなるかということを教えると良いと思います。

ボールでもトイレットペーパーでもいいですから、どうすれば立体感が付くかを教えてほしいです。
明暗の差で、立体感が出る。反射光線を感じるように明暗をつける。陰より影が暗くなる。
これだけのことで良いんですけどね。
最低でも布が描けるようにすれば、ほとんどの物が描けますね。

風景なら、地平線を意識して描く。地平線近辺に、遠くの風景の帯ができる。
そして、それより手前に大きい草でも描く。それだけで、広々とした風景が描けるのです。
たった、それだけでも教えたら、へええと生徒はいうんですけどね。

最近、私が流れる雲シリーズをご紹介していますが、あんな風景を教えたらいいのです。

後は、透視図法をしっかり教えることです。見える通りに描くことは難しくないということを教えたらいいのです。
それだけで、絵は苦手だと思っている生徒を減らすことができますよ。

絵に親しむということは、見るだけでなく、自分でも描けるということが必要ですよね。
それには、簡単なことでいいから、自分にも描けると思わせてやることです。

今は、自分は絵は描けないと思っている人がたくさんいます。自分は絵が上手いと思っている人はどのくらいいるでしょうか。
とても少ないのではないかと思います。

やり方次第で、みんな簡単に上手くなれるんですけどね。

なんだか、画家の独り言みたいになりました。




コメント (2)
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流れる雲シリーズ3

2012-03-05 | 私の絵


これは、利根川の原っぱで描きました。
広々としたところで、遥か遠くまで見渡せる景色に浮かぶ雲です。
学校のすぐ裏に利根川があるので、私は毎日このような風景を見ていました。
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