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絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ラボルト

2009-06-13 | 美術
ラボルト

別名、あばたのビーナス。石膏デッサンを始めた人は、初心者のときによく描く石膏像として有名です。美大受験生ならほとんどの人が一度は描いたことがあるものです。

私は、今日初めて、このラボルトについて知りました。
描いたことがあり、よく親しんできたものですが、これについての知識は全く持っていませんでした。

ある人から、サモトラケのニケの首ではないかという噂があると聞いて、そんなバカなと思ったことがありました。

本当は、ギリシャのパルテノン神殿の破風彫刻の一部であると知りました。
その破風の彫刻は、海の神ポセイドンが中心で、ラボルトはその妻であるとわかりました。

因みに、ラボルトとは、その彫刻を発見した人の名前でした。
正式な名前は、アンピトリテといいます。タイタン族のオケアノス(父)とティテュス(母)の子でした。


ポセイドンの妻というと、「アンドロメダとペルセウスの物語」を思い出します。

エチオピアの王妃カシオペアが、自分の娘のアンドロメダは、海のニンフたちより美しいと自慢したために、怒った海のニンフがポセイドンの妻(ラボルト)に言いつけて、それをポセイドンに言った。
そのため、アンドロメダを海の怪物に差し出せという話に発展し、それをペルセウスが助けるという物語でした。

ペルセウスは、メドゥーサを退治して、その首を取り、帰る途中でした。
メドゥーサの首というのは、見つめられると石にされてしまうという恐ろしい怪物でした。
ペルセウスは、その首を使って、海の怪物を石に変えてしまいます。そうやって、アンドロメダを助けました。

そのとき、乗っていた馬が、ペガサスです。羽の生えた空飛ぶ馬です。

ペガサスは、蜂に刺されて、びっくりして空の天井に激突し、星座になったといわれています。

こんなことを、思い出しました。

ラボルトは、ルーブル美術館にあります。見てきました。
サモトラケのニケのある階段を見ながら、階段を上らずに、左の下の通路を入って行くと、ミロのビーナスに向かって行く途中の右側の部屋にあります。




コメント (2)
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