絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

絵の値段

2009-06-29 | 画家の独り事
私の絵です。8号の水彩画です。


絵の値段は、どうやって決めるのでしょうか。

一般には、公募展出品などを通して、その実績などを加味して、同じくらいの実績の人と比べながら、大体の常識に基づいて絵の値段を決めている人が多いと思います。普通は、1号いくらという形で決めて、大きさを掛け算するという形です。

ですから、1号1万円の人は、10号は10万円という形です。かなり大きくなると、そのままの掛け算より少なめにするのが一般的のようです。

しかし、画家によっては、自分の判断で、上手くいっている絵とそうでない絵に差をつけて値段を決めるという人もいます。
(まあ、私に言わせれば、上手くいってない絵は売るべきではないと思いますが)

売ってもいいかなと思える絵でも、ある程度気に入っている絵と、そうでない絵はあるもので、それでも絵の値段は、大きさで掛け算するという人が多いようです。

(絵を売って生活費を稼ぐ人と、年金暮らしで余裕のある人では、値段も変わってくるかもしれません。)

一応、絵の値段は、一般的にはそのように決めていきますが、根本から考えれば、値段は画家が勝手に決めていいのです。需要と供給ですから、画家が決めた値段で、買いたいという人がいれば、それでいいのです。

また、極端な話ですが、絶対に売りたくない絵があれば、1億円にしておいてもいいのです。

絵の値段は、私はその絵がどのような扱いを受けるかの保障費という気がします。
1万円で買えば、1万円の扱いを受けるでしょう。100万円なら100万円の扱いを受けると思います。大事にしてもらいたいと思えば、高く買ってもらう方が良いと思います。

生活のために、収入がなければ困る人は、高い値段を言っていられないという状況があります。売れないと食べていけないからです。ですから、絵の値段は、そんなことも含まれて決まるのです。

本論は、ここからですが、また、明日。


コメント (2)
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