井原すがこの想い

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東北の被災地を訪ねて (3) 農業と風評被害・上関原発 県の判断のゆくえ

2011年06月16日 | 行事

私は農業を自分でしていますので、車窓から見える田んぼや畑の風景がことのほか気になります。 関東から福島県に入ると広々とした水田が開けてきます。 私が作っている田んぼよりもずっと広く四角でうらやましいとそんなことを考えながら、ふと頭に浮かんだのは、この田んぼから収穫されるお米は、果たして例年通り市場に出回ることができるのかしら?ということでした。

風評被害というのはあらゆる作物に及び、ほうれん草やブロッコリー、しいたけなどは出荷制限にもなりました。 しかし、制限されていない農産物も福島産というだけで、売れないそうです。 新幹線の窓から見える早苗に目をやりながら、2~3週間前に田植えをされた農家の方はどんな思いだったろうと。 でもこうして田植えができるだけでもまだいいほうかもしれません。 仙台では塩水に浸かった田は、もう二度と稲を植えることはできないのでしょうから。

ところで、上関原発について山口県議会が意見書を提出する方向で意思集約がはかられています。 是非全会一致でまとまるといいと思います。 しかし、知事も県議会も ”国の方針が定まらなければ、県として決断できません” という言い方をよくしています。 原発を進めるか否か(例えば、公有水面の埋立て許可や休止原子炉の再開など)は、県知事に判断が任されているのですから、国の顔色ばかり見ていないで県民の安全を一番に考えて、毅然とした判断をしてほしいものです。 私は、原発建設は反対です。 ふるさとの海が好きだから・・・そして子供や孫のことが心配だから。

福島の田んぼ            郡山の仮設住宅