ロード・マーシャル時事報告場

ロード・マーシャルによる日記等である。閲覧するにはトップページにある警告(規約)に同意すること。

ハーツ・オブ・アイアンⅡにおける転換点

2006-05-14 20:10:21 | Weblog
とまあ、休日どこも行かずにゲェムをしているわけである。
なんとも絵に描いたような典型的な休日の過ごし方であるな。
あまりに典型的過ぎてむしろつまらないぐらいだ。

これからちょっと50キロぐらい自転車でどこかへ行くかもしれん。


まあ、それはさておき、ついにハーツ・オブ・アイアンⅡにおいて、我がドイツ(第3帝国ではない!!)はソ連に対し核攻撃を実施したのである。

ちなみに、このハーツ・オブ・アイアンⅡ、単に兵力を大量にそろえる、最新の兵器をそろえる等のような単純なことで勝てるようなものではない。
兵力をそろえ、装備を最新のものに更新しつつ、振り当てる指揮官を適切に選び、きちんとした戦術をたて、補給を細やかに気を配りながら、消耗した軍隊の補充をしつつ、地形、さらにはその日の天候などを考慮しなければ勝てないのである。陸軍、空軍、海軍の連携も非常に重要である。なお、占領した地域にはもっぱらパルチザン活動が発生するため、占領後も適切な配慮が必要である。
なお、戦いはすべて師団単位で行われ、プレイヤーがすることはそれまでに軍を整え、指揮官を選び、攻撃などの指令を師団に対して時間設定をして行うだけである。あとは自動的に戦いが進行し、勝敗が決まる。
このゲームにおいては、個人単位、小規模な戦いは一切ない。まさしく「国家規模」なのである。

戦争(それも、非常に局所的な戦い)ですらそうである。このゲームの真のプレイ、つまり国家を運営することになれば、軍隊のみならず、生産力の適切な分配、外交、大臣の任命(リアルに歴史上存在した人たちの中から選ぶ)・・・などなど、操作するべきことは山ほどある。

まあ、それはここで書いても話したりないのでまたあとの話である。

さて!!それはさておき諸君!!かような困難な状況下に置きながらも、我がドイツはひそかに核の研究をし、国力のすべてを2年間かけるほどの規模で原子炉を建設し、ようやく核兵器の開発にこぎつけ、これを実践したのである!!思えば苦節10年間。ひたすら核兵器を作るという目的だけで国を動かしていた(ちなみにこのゲーム、1936年1月1日から1947年12月30日までをプレイできるというのに、時間経過が「時間(60分の意味)単位」で進行するという恐るべきゲームである。苦節○○というのは、あながちうそじゃない)。
核兵器を作るためだけに、それと引きかえに軍隊は生産されなくなり、原子炉を生産するための工業力の温存のために戦争を回避せねばならず、そのために連合国に媚を売り、領土要求を一切せず、さらにアメリカと戦わないためだけに政局を操作し国を無理やり民主主義国家にし、ヒトラーを追い出し、粘り強く何回も交渉してアメリカと同盟を結び、核を作るためだけに何年も研究ラインのひとつ(研究ラインは全部で5本しかない)を核開発で占領し続けた。
ああ、だが、それが、ついに今、実りを結んだのである。
我々ドイツは、卑怯にも宣戦布告をしてきたソ連(核を開発するために、当然今回のドイツは外国に対してきわめておとなしい態度をとっており、こちらから何かをしでかしたことは一切ない)に、一発かますことができたのだ!
すなわち!

我がドイツは、レニングラード正面に集結した敵大部隊に対し、ベルリンから発射された一発の核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルによる核攻撃を実施し、これを壊滅させることに成功したのだ。
※注1・・・大陸間弾道ミサイルにも恐ろしいほどの研究時間が要求される。実質ドイツは核兵器とこの大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に全研究ラインの40%をつぎ込んでいたりする。
※注2・・・レニングラードはもともとソ連の領土だが、ソ連がドイツに宣戦布告し、さらにドイツの同盟国(ユーゴスラビア)に攻め込んだため、ユーゴスラビアへ向かうソ連軍を分割、ユーゴスラビアの負担を軽減させるために占領したものである。結果、残念ながらユーゴは負けてソ連に併合され、レニングラード正面にはなにやらよくわからない数のソ連軍が終結したが、このことが、今回ソ連にとって致命的な結果をもたらすことになる。

核攻撃による成果、つまりソ連軍の損害は次のとおりである。

歩兵     198個師団
騎兵      8個師団
自動車化歩兵  20個師団
軽戦車     36個師団
戦車      5個師団
山岳兵     5個師団
守備隊     1個師団
司令部     8個

計      281個師団

以上、これ、すべて全滅。
特に軽戦車を含む戦車や司令部はソ連の持っている、まさしく「すべての兵力」が一瞬にして消滅したのである。
おそらく死者は数百万人程度。
このゲームにおける世界で最初の核攻撃は、結果として現実世界を含めても最悪の人的被害を出したものとなった。
まあ、それでも190個師団ぐらいまだ残っているあたりがソ連らしいというかなんというか。

まあ、結論から言うならば、核兵器を開発するよりも普通に戦車とかを作った方がはるかに効率がいいし、なおかつ成果も大きく、戦争は早く終わり、敵味方あわせて損害、死者がすくなくなると思う。
今回のこの核兵器を作るために、2年丸々分の国力に相当する量をつぎ込み、研究ラインの40%を占拠し続けたのである。ドイツという当時最高峰の工業量を持つ国でもいっぱいいっぱいであった。

核を作らないほうが敵も味方も死者が少なく、戦争も短く終わる・・・。
現実世界を異常なまでにリアルに再現したゲームゆえに、皮肉を感じる。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ここ最近の日記について(修正) | トップ | 「ギリギリ」の実態とその近例 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
君、 (なおたろ)
2006-05-18 00:47:29
勉強しなさい(笑)

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事