予報通り、昨日から再び一気に寒くなりました。
雪が舞い、気温が氷点下近くまで下がり、やってられないぜ!状態、再びです。
積雪がないのが救いです。(涙)
そんな状態の中。
ポール・マッカートニーの話題になっている?古いスタンダード・ナンバーのカバー集である新作が、我が家に届きました。
『キス・オン・ザ・ボトム/KISSES ON THE BOTTOM』
早速、繰り返し聴いています。
ポールが子供の頃に聴いていたという、1930年代を中心としたスタンダード・ナンバーのカバー曲が中心で、それに加えてポールのオリジナルの新曲の2曲収録されています。
それらポールが厳選して録音されたナンバーも、あまり有名でない曲が多いとか。
まぁ・・・恥ずかしながらオリジナルの楽曲自体を全く知らないので、私にとってはすべて新曲のようなものですけど。
英語圏ではない日本人の感覚ではわかりませんが、このアルバムタイトルも、良くない方で結構話題になっているみたいですし。(笑)
珍しい事に、ポールはボーカルに専念です。(2曲のみギター弾いているらしい)
その筋の大物プロデューサーである(らしい)トミー・リピューマのプロデュースです。
その繋がりか?ジャズ界の女王と呼ばれている(らしい)、エルヴィス・コステロの奥様であるダイアナ・クラールと彼女のバンドが演奏を担当、ポールをバックアップ!
収録曲の内、3曲には、エリック・クラプトンとスティーヴィー・ワンダーもゲスト参加しています。
さてさて。
聴いてみた感想ですが...これがまぁ、いつものポールらしくないというか、地味というか、非常に落ち着いた雰囲気に包まれたアルバムです。
そんなコンセプトのアルバムなので、それも当然は当然でしょうね。
聴いていると、自然とリラックスした気分になります。
この手の雰囲気の曲はポールの作品にもあるので、聴いていて違和感は全くありませんでした。
だから、安心して聴けましたね。
聴く前は、もっと華やかなアプローチを想像していましたが、全編穏やかな雰囲気に包まれていて、本当に地味です。
派手な音楽が好きな私なので、最初は「飽きるだろーなー・・・」と思いましたが、そんな事は無くて、結構楽しんで聴けています。
個人的には、ロックするポールが好きな人間なので、正直物足りなさを感じないわけでもありませんが、このようなコンセプトのアルバムだと思えば、全く不満はありません。
なので、個人的に決して嫌いではありません。
とにかく、全編ポールが落ち着いた雰囲気で、じっくりと丁寧に歌い上げています。それが結構ハマっています。
ポールのボーカルを堪能出来て、それだけでも良いです。
やっぱり、この人、歌が巧いな~何でも歌えるな~!と再認識しました。
聴き飽きない理由の1つには、スタンダード・ナンバーになるぐらいなので、やっぱり取り上げた原曲が素晴らしいからだろうなぁ、と思います。
それに負けじと?ポールは新曲を2曲「My Vaentine」と「Only Our Hearts」録音しています。スタンダード・ナンバーの中に収録されていても、違和感はありません。
それらには、エリック・クラプトン、スティーヴィー・ワンダーが参加しています。
「My Vaentine」での、ポールのボーカルに絡むクラプトンのギターも印象的ですが、スティーヴィー・ワンダーがハーモニカだけで参加している「Only Our Hearts」の方が、そのハーモニカが実に素晴らしい!!とても印象深いです。
この書き下ろした2曲、このアルバムの雰囲気に合っていて違和感はありません。
でも「My Vaentine」は、歌い方にいつものポール節がちょっと感じられてホッとします。(笑)
演奏&プロデュースを他者に任せて、ボーカルに専念出来るのもあってか、いつもよりも真剣に、かつ心を込めて本人が楽しんで歌っている、そんな感じがします。(本人曰く緊張したみたいですが・・・)
このアルバムで見せるその姿、歌声から、取り上げた楽曲に対する愛情を感じます。
ただ。
やはり、ポールらしい歌声を聴く事が出来ても、個人的にはちょっとばかり違う音楽やっているな・・・とは思います。
ロック&ポップスをやっているポールが好きだし、ずっとその音楽を聴いてきたのだから、それは仕方ないかな。(笑)
このニュー・アルバム『キス・オン・ザ・ボトム』・・・ポール自身がインタビューで言っているように、仕事から帰ってワインや紅茶でもお気に入りの飲み物を飲みながら、リラックスしてくつろぎながら聴くのに最適な楽曲が詰まったアルバムだと思います。
私的には、あくまで「企画物アルバム」としての位置づけです。
それなりに良く出来た出来だと思います。
まあ、それなりに、けっこうお薦めです。
〈ブログ記事を書く間のBGM〉
当然、記事にした『キス・オン・ザ・ボトム』です。聴けば聴くほどじんわりと心に響いて来る、そんな感じです。
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