今日で3月も終わり。
急速に天気は回復して晴れたものの、風が強くて気温が上がらず、また冷え冷えとしています。
咲き始めた「桜」大丈夫かな?!
さて。
随分と久しぶりじゃないかな、読んだ本の記事を書くのは。
う~ん、小説に限って言えば「靖国への帰還」以来かな?!
それが昨年9月・・・もう半年になるのか。
まぁ、その間、確かに小説(文庫本)は購入していません。書籍にはほとんどお金を使っていませんね。
小説で購入したのは、現在毎月刊行中の北方謙三「楊令伝」ぐらいで(現在10巻まで刊行)、これは全巻揃ったところでまとめて一気に読破したいので、ただ購入するだけして読んでいなかったし。
しかし・・・今月に入って、堪えきれずについつい「楊令伝」を読み始めてしまい、面白すぎて思わず6巻まで一気に読んでしまいました。
何とかそこでブレーキをかけて食い止めたけど、危ない危ない!
まだ文庫本は10巻までしか出ていないからなぁ・・・残りまとめて出してくれないかな、ほんと。(全15巻だったかな?)
そんなわけで、「楊令伝」を読んでしまったおかげで、現在読書熱が燃え上がってしまっていて、「楊令伝」から意識をそらすために、書店で小説を物色してしまいました。
それで見つけたのが...
「奔る合戦屋」 上・下巻 北沢秋 著 双葉文庫
以前読んだ事があり記事にもした、戦国小説「嗤う合戦屋」の続編です。
「嗤う合戦屋」がわりと面白かった、楽しめた内容だったので、これは読まなくては!と思い、早速迷うことなく購入しました。
天文ニ年(1533年)、若き石堂一徹は、中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。秀でた武芸と並外れた戦術で、家中で台頭していく一徹。それに伴い、村上家は中信濃での勢力を盤石なものとしていった。
朝日という素晴らしい伴侶を得た一徹は、愛娘にも恵まれ、すべてが順風満帆に見えたが・・・・・。
全国の書店員が絶賛したベストセラー戦国小説、待望の文庫化。
(裏表紙の紹介文より)
主人公・石堂一徹。
今作は、前作から時間を遡っていて、石堂一徹の若き日の物語です。
村上義清の元で武将として名を馳せる一徹。妻帯して娘を得て幸せな生活の中、主君との確執から悲劇的な出来事に遭い、主家を出奔して浪人になるまでが描かれています。
この「奔る合戦屋」で、「嗤う合戦屋」での物語も繋がり、納得出来るようになりました。
特に奇を衒った内容ではなく、戦国小説らしい流れで進んで行きます。
正直・・・前半は、読み進む事は出来るけどいまいち盛り上がりがなく、どうかな~と思っていましたが、後半で、それも物語の終わりの方で、心にグッと来てしまいました。
戦国小説物を読んでいると、ありきたりと言える展開なのです。
ですが・・・物語の終わりの方では、不覚にも目頭が熱くなってしまいました。こんな事、本当に久しぶりの事で、我ながらビックリしました。
今、精神的に何かと不安定だからかなぁ?(苦笑)
その最後の場面を読むだけで、それだけで感動する、読んで良かったという思いです。
いや、良かった。
戦国(時代)小説が苦手な方でも、そんなに違和感無く読む事が出来ると思いますので、一度チャレンジしてみる事をお薦めします。
映画化されないかな、このシリーズ。
先に映画化された小説「のぼうの城」(東日本大震災のため公開延期中)よりも、こっちの方が内容的にも映画向きだと思うけどな、個人的に。
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