はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「1Q84 BOOK3」

2010-04-28 14:49:11 | 本・映画・ドラマ
村上春樹さんの「1Q84 BOOK3」を読みました^^。

大抵、一気読みをしてしまう私にしては、とてもゆっくりゆっくり言葉を噛みしめるように
読み進めた。
ん~~~~~~おもしろかった。
いろんな要素が満載で、何をどう感じればいいのかもわからないくらい、
頭の中も、心の中も、いっぱいになってしまうのを、少しずつ昇華しつつ読んだ。

「どんな小説なの?」と聞かれると、人によって、捉え方は様々なのだろうけど、
私にとっては、恋愛の色が濃く感じられる小説なのかなぁと思う。

なぜ村上さんの書く小説には、心惹かれるのだろう?と考えると、
私の場合は、おそらく、直接的ではない表現や、哲学っぽい会話のあれこれ
なのかなぁと、思ったりしている。

例えば、天吾と安達クミさんが一夜をともにした時の会話で、
「私は一度死んでしまったから、再生したんだよ」的なことを、安達さんが言って、
天吾が、「君は何故死んだの?」と聞いたら、
「多かれ少なかれ、いろんなかたちで再生するために」と答える。
この時点では、もちろん意味がよくわからない。
もしかしたら、後になっても、おそらくこういう意味なんだろうな~という感覚でしか
捉えることができないかもしれない。

そういうところが満載でありつつ、少しずつ謎が解かれて、いろんなピースが繋がっていく。
なので、つい・・・夢中になって読み進めたり、後に戻って、繰り返し読みたくなってしまうのだろう。

BOOK3を読み終えた時点では、ハッピーエンドの完結編。そう思った。
でも、BOOK4が出るという噂(?)もあるし、それはよくわからない。
けれど、読み終わった現時点では、とても満足しているので、続編は、出ても出なくてもいい。私的には。

一番印象深く残ったのは、青豆の台詞『ひとりぼっちではあるけれど、孤独ではない』。
本の最初の方に出てきて、印象に残り、孤独というのはどういうことなのだろう?
と、考えたりした。

そういえば、誰かの歌だったか、本だったかに、
「ひとりで居るより、ふたりで居る方が孤独」なんてフレーズがあったっけ。
なんて思い出した。(ちょっと話逸れちゃいましたが^^;)

そういえば、この本の登場人物は、ほぼみんな、単独で行動をし、状況的には“孤独”
と言われる状況がぴったりくるのだろうけど、孤独だとは誰も思っていなくて、
それぞれが、強い信念のもとに、自分が正しいと思う行動を取る。

孤独であることが辛いと感じたら、読み返してみよう。
人はみんなどこかで、誰かと繋がっているのだと、思い出させてくれるかもしれない。

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