山本淳子さんの「道長ものがたり」を読みました。
道長は、一家の末っ子だった。
元は最高権力者に就く立場になかった彼に訪れたのは〈幸ひ〉と呼ばれた天運––––。
兄たちを襲った立て続けの死や政治的ライバルの自滅があったからこそ掴んだ頂点の座だった。
だが死者や敗者、つまり他人の不幸を踏み台に極めた栄華ゆえ、
道長はしばしば怨霊に取り憑かれ、病に伏した。
読者は「怨霊」の存在に戸惑うかもしれないが、
著者は「それを非科学的と嗤っては道長の心を覗けない」と釘をさす。
では、はたして道長はどんな思いで生き、そして死んでいったのか。
自身の手による『御堂関白記』や同時代の貴族による『小右記』『権記』など
一級資料のほか、『紫式部日記』『枕草子』など女房たちの実録、
道長の死後に成立した『栄花物語』『大鏡』など歴史物語もひもときながら、
一人の人間の心の〈ものがたり〉を照らしていく。
私にしては珍しく、1か月くらいかけて、ゆっくり読みました。
歴史のこと、ほぼ知識がない私なので、この人はどういう人~?と、
調べたりしながら読み進めていたので、時間がかかってしまったのかも。
大河ドラマで感じる「道長」と、この本の中で感じる「道長」には、
だいぶ差があるのだけれど。。。
でも、いろんなことを知った上で見る方が、「光る君へ」を、
もっと楽しめそうな気がする。
道長は、一家の末っ子だった。
元は最高権力者に就く立場になかった彼に訪れたのは〈幸ひ〉と呼ばれた天運––––。
兄たちを襲った立て続けの死や政治的ライバルの自滅があったからこそ掴んだ頂点の座だった。
だが死者や敗者、つまり他人の不幸を踏み台に極めた栄華ゆえ、
道長はしばしば怨霊に取り憑かれ、病に伏した。
読者は「怨霊」の存在に戸惑うかもしれないが、
著者は「それを非科学的と嗤っては道長の心を覗けない」と釘をさす。
では、はたして道長はどんな思いで生き、そして死んでいったのか。
自身の手による『御堂関白記』や同時代の貴族による『小右記』『権記』など
一級資料のほか、『紫式部日記』『枕草子』など女房たちの実録、
道長の死後に成立した『栄花物語』『大鏡』など歴史物語もひもときながら、
一人の人間の心の〈ものがたり〉を照らしていく。
私にしては珍しく、1か月くらいかけて、ゆっくり読みました。
歴史のこと、ほぼ知識がない私なので、この人はどういう人~?と、
調べたりしながら読み進めていたので、時間がかかってしまったのかも。
大河ドラマで感じる「道長」と、この本の中で感じる「道長」には、
だいぶ差があるのだけれど。。。
でも、いろんなことを知った上で見る方が、「光る君へ」を、
もっと楽しめそうな気がする。