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はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「祈りのカルテ」

2022-12-20 00:07:47 | 本・映画・ドラマ
知念実希人さんの「祈りのカルテ」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


そういえば、ドラマ化されていましたね。
と気づいたのは、読み終わろうかという頃でした。
もう少し早いタイミングで読んでいたら、ドラマも見たかったかも。

諏訪野良太(すわのりょうた)は、純正会医科大学附属病院の研修医。
初期臨床研修で、内科、外科、小児科など、様々な科を回っている。
ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。
その腕には、別れた夫の名前が火傷(ヤケド)で刻まれていた。
離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。
しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。
彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか……。(「彼女が瞳を閉じる理由」)

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人や、
循環器内科に入院した我が儘な女優など、
驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、
新米医師、良太はどう解き明かすのか。

「彼」は、人の心を聴ける医師。
こころ震える連作医療ミステリ!


え?これは、ミステリーというジャンルなの??と思いました。
読み終わって、全然ミステリーだとは思えないのだけれど。
確かに、、、お騒がせな人だと思ったら、DVから逃れるための、手段だった。とか、
とても自己中で自分勝手な人だと思ったら、自分が亡くなった後、悲しませたくないから
距離を置いているだけだったとか、
見えている状況と実際は、全然違う、、なんてことが、たくさん書かれていたけれど。
あまりミステリーだとは思わなかったんだけど。

そういえば、小説のジャンル分けって、どんな風にして、誰が決めているんだろう?
なんて、ふと思ってしまいました。

1つの方向から見ていると、見える見え方が、
違う方向から見ると、全然違うってこと、、ありますよね。
当事者が、隠そうとしている事柄なら、なおさら。

真実に気づくことのできる人って、それだけで素晴らしい才能なのだろうな。
なんて、読んでいて思いました。