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はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「自転しながら公転する」

2022-04-04 01:14:24 | 本・映画・ドラマ
山本文緒さんの「自転しながら公転する」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


中央公論文芸賞受賞作
島清恋愛文学賞受賞作

結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか
共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説!

東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!
答えのない問いを生きる私たちをやさしく包む物語。


478ページの長編。
壮大な物語・・・だと思った。
壮大というと、少し違うかな。
頭の中に、いろんな思いが浮かぶ物語だった。

山本文緒さんは、昨年秋に、58才という若さで亡くなられた。
もう新たな小説を読むことはできないのか、、と思うと、
悲しくて、残念でならなかった。

お昼過ぎに読み始めたのだけれど、どうしても、途中で止められなくて、
結局読み切ってしまった。

都が、貫一と熱海で過ごした夜に、話した内容が、とても濃く心に残っている。

仕事のこと、
家族のこと、
友だちのこと、
恋のこと、
結婚のこと、
いろんな要素満載で、誰が読んでも、心に響く言葉が、、見つかるんじゃないかな
なんて思ってしまった。

先のことが不安じゃない人なんていない。
だからこそ、いろんなこと、いろんな気持ちを語り合える友だち、伴侶、
家族の存在が大切なのだと改めて思った。
厳しいことでも、ストレートに言ってくれる友人の存在も大切。

読みながら、自分の今までの人生はどうだっただろう?なんて
思い返したりしつつ。