独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

音響測定による地震予知は可能か?

2015年04月13日 12時30分33秒 | 生活
2015年4月10日朝、茨城県鉾田市の海岸に156頭のイルカが打ち上げられているのが見つかった。国立科学博物館の田島木綿子研究員は打ち上げられたイルカのうち、死んだ17頭を現地で解剖し死因を調べた。「発見時、沖合は海水温が低かったことから暖かい浅瀬に迷い込んだのでは」と分析した。
解剖は海岸に設置したテントで実施。田島研究員は、いずれも病気の症状はなく、餌の魚を深追いして迷い込んだ可能性も低いと説明した。

一方で、「大地震の前兆」説がネットに飛び交っているらしい。
http://wave-news.net/iruka-jishin/
大地震の前兆説には科学的根拠がないとする見方が支配的ではあるが、はたしてそのように断定してもいいのだろうか。
イルカの座礁は年中起きているものの、大地震の直前に起きた事例も知られている。

1995年1月15日 神戸でイルカ87頭座礁 同年1月17日 阪神淡路大震災

2011年02月21日ニュージーランドでクジラの群れ座礁、107頭死亡 
同年2月22日ニュージーランドでM6.3の地震

2011年3月8日 三陸で計348頭のクジラ座礁 同年3月11日 東日本大震災


イルカは高い周波数をもったパルス音(超音波パルス)を発して、物体に反射した音からその物体の特徴を知る能力を持つ。更にその特徴を他の個体にパルス音で伝えたりと、コミュニケーション能力は高い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB

イルカは超音波に敏感であることから、クジラやイルカが集団で海岸に大量座礁する原因は、潜水艦から発せられる大音響のソナー音にあるのではとかねてから指摘されていたが、ついに米海軍はこの事実を認めたそうだ。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52141185.html

ソナー音といえば漁船の魚群探知機が発する超音波も、強力ではないが、影響するかもしれない。
それ以外にも海中に超音波音源がないだろうかと考えてみると、あるのではないかと思う。それは地震である。

地震の定義は、岩盤(地殻)の内部で、固く密着している岩石同士が、断層と呼ばれる破壊面を境目にして、急激にずれ動くこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87
つまり、地殻にたまった歪のエネルギーによって岩盤が破壊されて生じるのが地震だが、破壊の前兆現象として、岩盤に多数の微細なクラックが発生するはずである。

10年以上も前の話だが、クラックの発生にともなって電磁波が発生するので、電磁波観測をすることで地震予知が可能ではないかとする大阪大学教授が話題になった。その後どうなったか知らないが、失敗に終わったのだろうか。

電磁波などというむつかしいことを考えなくても、音を聞けばわかるじゃないかと思う。ピシピシというクラック発生音であり、あるいはギシギシという岩がこすれあう摩擦音かもしれないが、超音波成分も混在するだろう。
私は、音響測定により地震予知が可能ではないかということを10年以上前から考えていた。想定震源域に複数の1000m以上の深い井戸を掘り、マイクロホンを埋め込むことで音響測定をすればいいのである。

この考えを、当時の東大地震予知研究センターにメールで伝えた。しかし、返信してくれたセンター長の応対は冷たく、現在の地震計で十分というものだった。
地震計で観測される低周波振動とは情報の質が違うから、20Hz以上で超音波域を含む振動である音響の測定を併用することで得られる情報の幅が広がるはずだと反論したが、取り合ってくれなかった。

東大教授と称する連中はおおむね頭が固い。
例えば、伊藤元重という東大経済学部の御用学者がいて、政府の経済政策を緊縮財政に導き、日本経済がデフレから脱却しないように財務省のお先棒をかついでいる。とんでもないやつである。福島の原発事故の際にテレビに出てきた原子力関係の東大教授たちは炉心溶融を認めず、国民を騙し続けた。青山繁晴氏のメタンハイドレート開発を妨害しているのも東大教授らしい。
上記地震予知研究センターの東大教授も頭の固いダメ教授だったと思う。

それはともかく、岩盤破壊の前兆現象として超音波が発生して、イルカの感覚を狂わせ、大量座礁に至ったという説明は、十分に納得できる科学的仮説ではないだろうか。証明されたわけではないので、あくまで仮説にすぎないが。
このような理由で、音響測定が地震予知のための観測手段になりうるかどうか、検証する価値があるように思う。イルカがそれを教えてくれたのかもしれない。


<2015年4月20日>

本日与那国島と台湾の中間海域でM6.8の地震が発生した。しかし、上記イルカの大量座礁と結びつけるのは無理がありそうだ。
先日のイルカ座礁は地震とは無関係であり、原因不明ということだろう。










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