昨日、ボリス・嘘つき・恥さらし・ジョンソン(以下、ボリス)がついに首相辞任を表明しました。
写真は全く関係がない「ネコの極楽」.... 気温が25度前後の爽快な午後、庭で仲良く日光浴を楽しむ母子ネコ2匹です。
日本でも大きく報道されているはずです。
辞任を要求する圧力が、厳しい行動規制が敷かれたロックダウンさなかの数々のパーティがらみの不祥事(違法行為です!)が明るみになった年末あたりからどんどん強まってきているのもご存知でしょう。
このストックポート日報でもことあるごとに「ボリスこき下ろし」記事をのせてきました。
普通の神経なら(恥を知る人なら)、5月に夫婦そろって罰金刑をくらった時に辞任していたはずです。
議会制が始まって以来800年間、刑事罰を受けるはじめての在職中の首相 / 元首!
パーティ不祥事(パーティ・ゲイト)に関して国会で追及されて、平然と大ウソをついたり(否認)、バレたら言い訳(責任転嫁)みっともない議会制民主主義の面汚し行為をこれでもか!というほど繰り返してきました。
ボリス率いる保守党内でも呆れられ、離反され、6 月には不信任投票 Votes (Motion) of No Confidence まで持ち込まれたのに生き残っちゃってます。不信任票が過半数に達しなかったんですね。
今回は、6日、ほぼ同時に内閣の重職、財務大臣のリシ・スナクと 保険大臣のサジド・ジャビドの2人のスターウォーズファンの仲良しコンビに辞任され、絶体絶命。
ここまでは日本で詳しく報道されているのを確認しましたが、スナクとジャビドが、リーダーシップ皆無の能無し首相の内閣で働くのはもうたくさん、と辞表を提出するに至った直接のきっかけについての詳しい報道が足りないような気がします。
院内副幹事長(という和訳をBBCニュースでやっと見つけました!Deputy Cheaf Whip )のクリス・ピンチャーが、保守党の会員制クラブで泥酔、2人の若い男性保守党員に痴漢行為をしたのが関係機関に報告され、ピンチャーを重職に任命したボリスの責任が取りざたされることになりました。
ピンチャーの男性にたいするセクシャル・ハラスメントは党内で以前にも報告されていたらしく、党首であるボリスも当然知っていたはずです。
痴漢事件が発覚したあと、最初は「知らなかった、報告はなかった」と主張していたのですが、報告があった記録が見つかると「忘れていた」と意見をかえました。
それどころか、ピンチャーの任命に際してふさわしくないという意見が首相に直接あったとも言われています。
党内の規律違反者に懲罰をくだすのも院内副幹事長(whip は鞭という意味です)の職務の一部です。
それでも任命した、「お友達人事」だったんですね。
上記2閣僚の辞任が発表された6日、野党労働党の党首、サー・キア・スターマーが議会で驚きの「痴漢事件詳細」を読み上げて大ピンチのボリスを追求しました。
私見ですが、もしかしたら男性が被害者の「セクハラ」事件って重大視されないということはあるかもしれません。
満員電車の中の痴漢行為とは違い、会員制クラブの他にも人がいる小部屋で被害者の一人は、お尻を後ろからつかまれ、その手がゆっくり股間に移動して...ギョッとするような内容の証言をしています。加害者が偉い立場の人だったので抵抗できなかったというのが重要です。
ただのセクハラだけではなくパワハラですよね?弱い立場にある男女どちらも被害者になる可能性が十分あります。最低です。
ピンチャーは「お酒を飲みすぎて」「私は医療の助けが必要」と言い訳をしつつも容疑を認め、副幹事長職を辞任しました。その後報告された余罪はすべて否認しています。
「ピンチャーの件では間違っていた、でも辞めない、自分にはするべき仕事がいっぱいあるから辞めない!」とその答弁で言い続けたボリスです。
権力にしがみつく執念に政治的に近しい立場の人もついに呆れて見放しました。
その日の午後、「やめた方がいい」と勧告した地方自治大臣 のマイケル・ゴーブをクビにして(逆切れ)50人近くの保守党閣僚、議員、関係者の抗議の辞職を招きました。
「ボリスヤメロ」要求が国民の70%に達しました。
翌日辞職表明。
日本の方は、どうも...よくわかっていないことが多いのではないでしょうか。
ボリスがいい人だと思っていませんか。親しみの持てる政治家のお手本みたいだと思っていませんか。
本人は朴訥な人柄や、憎めないヤツの自己演出が得意です。
10年前にロンドン知事としてロンドン・オリンピックを黒字収益で成功させ、世論をブレクシット(EU離脱)支持にもっていくなどの実績と、大衆に迎合する魅力(ポピュリズム)もある、政治家としての才能も(少しは)あるのでしょう。
実際は、自己演出でつくりだした好印象とは裏腹に人柄が悪く、人徳が低く、品性が卑しく極端に権力欲が強い人なのです。特権階級特有の傲慢な言動を隠さなかったという、イートン校、オックスフォード大学時代の同窓生たちの証言が多くあります。
政治家を志してからはうまく立ち回って特権意識や差別意識を表に出さないように自制してきたようです。
それでも本性はにじみ出ています。文筆家でもある元ジャーナリストのボリスが「歯に衣を着せぬ」スタンスで書き散らした過去の差別偏見表現がいくつも残っています。
気楽に出まかせでウソをついてバレバレ(でっち上げ記事でジャーナリストの職を失っています)なだけではありません。
まったくもって先進国の首相が務まる器ではありませんっ!
多くの人がそれに気付くまで長い時間が必要でしたが、それだけ人の心をとらえる才能はあったのでしょう。
労働党が強い地盤のマンチェスターではボリス辞任決定で祝杯を挙げに行く人がパブに大勢集まったそうですし、facebook にはボリス辞任祝いにビールの値段を50%引きにしたパブがあるというニュースが投稿されました。
夫が、ボリス辞任のニュースに、まるでサッカーの国際試合を見るようにテレビの前にかじりついて大興奮したわが家だけではありません。
ボリスに関してまだ言いたいことはあるのですが(!!!)
最後に...個人的な知り合いに「母ネコリヴィーの脚が短いという証拠写真を見せてほしい」と言われたので紙上公開です。
ね、納得でしょう?
国民の皆さんが 政治に感心があるのが わかりました
日本は政治は 寄らず触らず の風潮がまだあります だから 大東亜戦争まで 行くのでしょうね