創価大学・創価女子短期大学で卒業式 池田先生が記念の和歌とメッセージ贈る2022年3月19日
創価大学の第48回卒業式、創価女子短期大学の第36回卒業式が18日午後、東京・八王子市の創大キャンパスで挙行された。式典は創価大学(創大池田記念講堂)と女子短大(創大中央教育棟・ディスカバリーホール)に分かれて、それぞれ盛大に開催。創立者の池田大作先生は、記念の和歌とメッセージを贈り、人間革命のパイオニアとして、平和・文化・教育の世界市民のネットワークを創り広げていただきたいと呼び掛けた。創大最高顧問の原田会長があいさつした。
丹木の丘に恵みの雨が優しく降り注ぐ。潤いを得た草花は一段と鮮やかさを増す。創価の若人の門出に彩りを添えるように――。
正門から式典が行われる創大池田記念講堂へと続く並木道。歩みを運ぶ卒業生の脳裏には、あの日の情景が浮かんでいた。
2018年4月2日の第48回入学式。創立者・池田先生はメッセージで、共にキャンパスを行進する思いを込めて「未来を照らす不屈の希望の並木道を創れ」と呼び掛けた。
ある卒業生は瞳を輝かせて言う。
「困難に立ち向かう私たちの姿を見守り続けてくださった創立者に、感謝の念は尽きません。希望を広げようと向学を貫いた日々が、自身を強くしてくれました」
創大生は創立者と共に、新時代の大学建設へ、「使命の道」を真っすぐに進んできた。
創大は文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業の中間評価(2021年3月)で、前回(18年)に続いて最高の「S」を獲得。昨年8月には、5カ国目となる海外事務所が、ケニア・ナイロビ大学に誕生するなど、国際性に富むキャンパスへと一層の発展を遂げている。
糖鎖やプランクトン工学などの研究活動、各種ビジネスコンテストでも活躍。駅伝部は本年1月の箱根駅伝で総合7位と3年連続のシード権をつかみ、パイオニア吹奏楽団は昨年、全国大会で銀賞を受賞した。
創立者は卒業式のメッセージで訴えた。
「栄光の学位記を、どうか、共に試練を勝ち越えてきた、ご家族と分かち合ってください」「『学の光』に包まれ、何ものにも負けず勝ち栄えていく証しだからであります」
ある卒業生は、「家族をはじめ、支えてくださった方々のお陰で、自身の可能性を信じ抜けた4年間となりました。この恩に報いゆく勝利の人生を歩みます」と語る。
式典の掉尾を飾った「創大学生歌」の旋律。皆が詞の意味をかみ締めた。
〽栄えある路征く 己に問うは 誰がために 生命の真求むかな
創立者が心血を注いで切り開き、同窓の先輩たちが広げてきた創価教育の後継の道――そこに連なる卒業生が踏み出す一歩一歩が、新たな希望の道を大きく開いていく。
式典では、田代理事長の後、卒業生の代表に学位記、修了証書が授与。今年度は大学院博士後期課程14人に「博士」、法科大学院の修了者14人に「法務博士(専門職)」、大学院博士前期・修士課程の128人に「修士」、教職大学院の修了者9人に「教職修士(専門職)」、学部の1708人と通信教育部の664人に「学士」、別科の16人に修了証書、創大文学部のダブル・ディグリーコースの修了者に、中国・北京語言大学、英バッキンガム大学の「学士」がそれぞれ贈られた。
次いで各賞の表彰が行われ、笹川大輔さん、田川さくらさんが「創立者賞」を受賞。卒業委員長の田川さんと千葉正男さんが、報恩の誓いを述べた。
馬場学長は試練を乗り越えて培った価値創造力を発揮し、世界市民の連帯をと訴えた。
創大最高顧問の原田会長は、創立者が第3回入学式の折、人類の繁栄に寄与するための新たな哲学・思想の確立を創大生に託した史実に言及。人間讃歌の文明の開花は、深き使命を自覚して強き団結で前進する創価の英才たちの不断の努力にかかっていると語った。
そして、創立者の直系である誇りを胸に、勝利の峰を踏破しゆく一人一人にと望んだ。
この日、創大の名誉教授称号が松島龍太郎氏、坂本辰朗氏、鈎治雄氏、中泉明彦氏、羽矢辰夫氏に贈られた。
創立者・池田先生が贈った和歌
「艱難に 勝る教育 なきゆえに 賢者の君たち 凱歌の大道征け」
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