たま駅長、他界前日の病院でも「駅長魂」 28日に社葬
「これだけ人を動かした猫はいない」「世界的に有名になっていくのがうれしかった」――。和歌山電鉄のたま駅長急死の公表から一夜明けた25日。執務を続けた貴志駅(和歌山県紀の川市)にはファンらが駆けつけ、別れを惜しんだ。
同社広報によると、他界する前日の21日午前に小嶋光信社長が岩出市の病院に見舞いに行った。小嶋社長がたまに声をかけると、だっこしてもらいたい様子で、すくっと立ち上がったという。また写真を撮ると、仕事と思ったのか、しゃきっとした姿になったのが印象的だったという。
献花のため、大阪府岸和田市から貴志駅に駆けつけた会社員の越野薫さん(47)は、4月に16歳の誕生日を迎えたことを報道で知り、「いま行かないと」と思ってゴールデンウィークに出かけ、初めてたまに会ったという。しかし、「それが最初で最後になってしまった」。「これだけ人を動かした猫は、たまちゃんだけなのではないでしょうか」と残念がった。
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