防虫剤をクスノキに変えるだけ! 来年気持ちよく洋服を着るテク

シャツ1枚で過ごせる日もあるほど良いお天気が続くようになりました。そろそろ冬服を片付けてクローゼットの中身を入れ替える季節です。

ウールや毛などの素材はしっかり防虫剤を入れて保管しないと虫食いの恐れがあります。防虫の必要は分かっているのですが、防虫剤のあのツンとした匂いがどうしても苦手。この匂いはやはり、化学物質によるものなのだそうです。

衣服は守りたいけれど身につけるものにはできるだけナチュラルなものを使いたい。そこで思い出したのが防虫効果のある精油「カンファー」。森の中にいるような爽快さを感じるメンソール系の香りです。

 

日本人に馴染み深い天然防虫剤「カンファ―」

カンファーとは日本人にとっても身近なクスノキのこと。このクスノキを水蒸気蒸留してできるのが防虫剤の樟脳です。防虫剤のことを樟脳とも呼びますが、昔は防虫剤といえばこの天然樟脳のことだったんですね。大昔から防虫剤として用いられてきた樟脳は医薬品や香料として日本から世界へ輸出され、重宝されていました。病人の気つけ薬を意味する「カンフル剤」がカンファーを指すことからもその効果の高さがうかがえます。

 

端材がおしゃれに生まれ変わった! 防虫クスノキブロック

防虫剤をクスノキに変えるだけ! 来年気持ちよく洋服を着るテク

 

そんなカンファーを使った防虫アイテムが「KUSU HANDMADE」の九州産のクスノキで作った「エコブロック」です。

クスノキでできた木のぬくもりあふれる防虫ブロックをタンスや衣装ケースに3~5個入れるだけで防虫・消臭。

ブロックの香りが薄れてもカンファーオイルやパウダーで香りをつければ繰り返し使用可能です。職人さんが端材をひとつ一つ手作業で加工したブロックに、10日間かけて抽出したオイルは国産ならではの匠の技が光ります。

天然樟脳を試してみるなら「日向しょうのう」。日本に4軒しかない国内の樟脳メーカーのひとつで、伝統技術を生かして作られています。

どちらも服に残るのは「匂い」ではなく爽やかなアロマセラピー効果のある香り。来シーズンを心地よく迎えるためにも天然の防虫剤を取り入れようと思います。