参院で審議中の安全保障関連法案に反対する集会とデモ行進が29日、札幌市中央区の大通公園で開かれた。
約3500人(主催者発表)が参加し、「戦争法案は今すぐ廃案!」などと訴え、市中心部を歩いた。

 学者や文化人らが呼び掛け人となっている「戦争をさせない北海道委員会」の主催。集団的自衛権の行使を可能にする法案を廃案に追い込むため、機運を盛り上げようと企画した。

 呼び掛け人の一人で、小樽商科大の結城洋一郎名誉教授(憲法学)は「この国が再び戦争という過ちを繰り返すことを阻止するために、諦めることなく行動し続けていこう」とあいさつ。
ゲストとして登壇した上田文雄・前札幌市長は「権力者に対して『君たちはこれを守らなければならない』と突きつけているのが憲法。それを権力者自らが(解釈で)勝手に変えるのは許されない」と声を張り上げた。

 集会後、参加者は「戦争させない」「戦争法案 絶対廃案」と書かれた赤いポスターを掲げながら約1・5キロをデモ行進した。「強行採決は今すぐ撤回」などと訴えた。