朝の出来事――往来でよく会うおじさん
この前まで、おだやかな柴犬を連れ、朝の散歩をしている一人と一匹。
白のキャップをかぶり、青いTシャツ、短パンの装いで犬と仲良く闊歩している。
どこにでもある風景と言えば、そうかも知れないが
早朝の今日は、いつもと様子が違っていた。
おじさんの手には――紙袋と火バサミ(トングのようなもの)が握りられている。
歩道の「捨てタバコ」「紙くず」「目に付くゴミ」などをハサミで拾っている。
かつて、私も、そのようなことをした事がある。些細なことだが、誇らしい思いに浸ったものだった。
おじさんと私の違いは何かと考えてみた――。 柴犬をお供にしていることだ。
「動物と人間」の係わりは、周りの者に「爽やかで、生きている証」を感じさせてくれることが多い。
ふと、空を見上げると、秋空を背景に、昇ってきた太陽から放射線状に「うろこ状の雲」が広がっていた。
この種の出来事は、日々感じている人も多いことでしょう。
人ごと・世間の風景としていては「モッタイナイ」こと。
美しい風景は、人に分けてあげよう