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「形態変化」する銀河

2015年08月28日 | 文化

「形態変化」する銀河、円盤から楕円形に 国際研究

【AFP=時事】宇宙に存在する多くの銀河は、過去80億年ほどの間に劇的な形態変化を遂げているとの研究結果が27日、発表された。これらの銀河は、丸い円盤から楕円(だえん)形へと形態を変化させたという。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「NGC 7714」(2015年1月29日提供、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News© AFPBB News 提供 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した渦巻銀河「NGC 7714」(2015年1月29日提供、資…

 国際研究チームは、現在観測可能な宇宙に存在する数十億個の銀河のうち、約1万個の銀河に関する観測データを詳細に調べた後、ハッブル(Hubble)とハーシェル(Herschel)の両宇宙望遠鏡を用いて、
宇宙史をさかのぼる遠方銀河の観測を行った。

 研究を主導した天文学者らが所属する英カーディフ大学(Cardiff University)物理・天文学部から発表された声明によると、
観測の結果、約137億年前のビッグバン(Big Bang)の後に形成された恒星の83%は当初、回転している平らな円盤形の銀河に集まっていた。
しかし現在では、これらの円盤形の銀河内には、宇宙に存在する恒星の49%しか位置しておらず、残りは楕円形の銀河内に位置していることが確認されている。

 この結果について声明は「円盤形の銀河が楕円形の銀河になった大規模な形態変化が起きたことを示唆している」と説明している。

 宇宙に存在する恒星の大半は、120億年前~80億年前の間に形成されたと考えられている。

 今回の観測結果をめぐり研究チームは、2つの仮説を提唱している。1つは、円盤形の恒星集団2個が互いに接近しすぎた結果、重力で合体して無秩序な星の塊となり、
楕円銀河が形成される可能性があるとする説。もう一つは、円形の平坦な銀河内にある恒星が徐々に中心方向に移動して、無秩序な、ほぼ楕円形の恒星集団が形成されるとする説だ。

 研究を率いたスティーブ・イールズ(Steve Eales)氏によると、このような銀河の形態変化は、これまですでに理論化されていたという。
しかし、今回の研究では、ハーシェルとハッブルを合わせて用いることで、変化の程度を正確に測定することに初めて成功したことを指摘。
そして「銀河は宇宙を構成する基本要素なので、この形態変化は、宇宙の姿と性質における、過去80億年間での最も重大な変化を真に表すものだ」と説明している。


こうのとり

2015年08月25日 | 文化

こうのとり宇宙基地到着 油井さんがキャッチ

国際宇宙ステーションに到着し、ロボットアームでキャッチされた無人補給機「こうのとり」5号機=24日(NASAテレビから)

 宇宙飛行士の食料実験装置を載せた無人補給機「こうのとり」5号機が24日午後7時半ごろ、高度約400キロの国際宇宙ステーションに到着した。
滞在中の油井亀美也さん(45)がロボットアームを操作してキャッチした。米航空宇宙局(NASA)によると、到着から約3時間半後にステーションに取り付けられた。

 NASAの管制室では若田光一さん(52)が地上からの交信担当のリーダーを務め、油井さんとやりとりしながら作業を支援した。日本人同士の連携によるドッキング作業は初めて。


花フェスタ2015

2015年06月27日 | 文化

花フェスタ2015札幌 きょう開幕、準備は万端

「花フェスタ」の開幕を前に、優美なランが次々と並べられた特設会場「蘭パビリオン」

 道都の初夏を色とりどりの花々で演出する「花フェスタ2015札幌」(北海道新聞社などの実行委主催)が27日、札幌市中央区大通西4~7の大通公園で始まる。開幕を翌日に控えた26日は、関係者らが会場の飾り付けなどの準備に追われた。

 5丁目会場では、特設会場「蘭(らん)パビリオン」へのランの搬入が進められ、道内の愛好家が育てた鉢植え217点が並んだ。26日にはコンテスト「北海道蘭大賞」の審査会が開かれ、グランプリの道知事賞に札幌市東区の山本玲子さん(75)の作品が選ばれた。4丁目会場には、今回初の「ハーブの寄せ植え体験コーナー」がお目見えする。

 7月5日までで、午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。問い合わせは実行委運営事務局(電)011・782・7160へ。


魔法の5行エッセイ

2015年06月01日 | 文化

英語がペラペラになる「魔法の5行エッセイ」 ハーバード流「非ネイティブ」の英語勉強法

あなたの発言を待たれています。2人の笑顔が曇らないよう、きちんと話せますか?(写真:Taka / PIXTA)© 東洋経済オンライン あなたの発言を待たれています。2人の笑顔が曇らないよう、きちんと話せます…

 ビジネスシーン、学校など、今やどこでも「英語を話す」ことが求められているが、英語を話すための近道は「英語を書く力」を鍛えることにあるらしい。これは意外に感じられるが、ハーバード大学をはじめとする世界に冠たる教育機関では、標準的な学習法だとのこと。グローバル時代を生き抜くための ハーバード式英語学習法(秀和システム)の著者であり、自身も外資系企業勤務後にハーバード大学でMBAを取得し、現在はビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)経営学部で教授を務める青野仲達氏に話を聞いた。


 書けない英語は話せない

 

© 東洋経済オンライン 提供 ハーバードの非ネイティブが実践する「英語学習」メソッドを、本邦初公… ――「英語を話す」ためのいちばんの近道が「英語を書く」ことだというのは、意外ですよね。

 今、英語学習法というと、とにかく「英語を話す」ということからスタートすると思うのですが、実は英語を話す前に書く力を鍛えるほうが、はるかに効率がいいのです。

 というのも、英語を話すことより、英語を書くことのほうが、ハードルが低いのですね。書くときは、しっかりと時間に余裕を持って自分の考えを整理することができます。一方、話すとなると相手が目の前にいるので、ゆっくりと考えている暇もありません。

 逆に言えば、そもそも書けない英語は、どんなに頑張っても話すことができないのです。ですから、英語を話したいのであれば、まずは書くことから始めるほうが入りやすいですし、何より簡単なので、挫折しにくいのです。

 ――ハーバードといった世界的に有名な教育期間でも、「書く」からスタートしているのでしょうか?

 はい。ハーバードのビジネススクールには、英語を母国語としない「非ネーティブ」の学生を対象に、「英語で生き抜く技術」を教えるプログラムがあります。その最重要項目が「エッセイの書き方」なんですね。

 ここで言う「エッセイ(essay)」は、日本語の「随筆」ではありません。気ままに思いついたことを書きつづったものではなく、相手に伝えることを前提に「自分の考えを整理して書いたもの」です。

 エッセイの書き方を習得すると、それまでは自信なげにうついむいていた人も、理路整然と話すようになっていくのです。欧州出身者も、中南米出身者も、アジア人も同じです。

 ――話す前に、自分の考えを整理する必要があるのですね。ただ、エッセイと聞くと、少し難しく感じられますが。


 たった5行で書けるエッセイ

 そうですね。本格的なエッセイとなると難しいのですが、エッセイの基本的な部分はたったの5行で書くことができます。たとえば、「私は夏が好きだ」ということが言いたいのであれば、こんなエッセイが書けます。

 I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

 The days are longer.(日が長い)

 We can dress down.(楽な服装ができる)

 I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)

 My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)

 特に難しい単語や文法を知らなくても、こうして自分の考えを伝えることができます。

 ――なるほど、これならすぐに実践できそうですね。何かコツのようなものはあるのでしょうか?

 5行のエッセイを書くのは、とても簡単です。次の3つのルールに沿って書いていくだけです。

 ルール1 結論を書く

 「要は何が言いたいか」を書きます。「私は◯◯が好きだ」「◯◯はこうあるべきだ」という表現を使うと、うまく結論を導くことができます。たとえば、「夏が好きだ」と言いたいのであれば、シンプルに次のように書けばOKです。

 I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

 ルール2 理由を3つ挙げる

 結論を述べたら、理由を3つ挙げます。結論の後に理由を挙げるのは、それが自然な流れだからです。理由を3つにするのは、「それくらいがちょうどいいから」です。ひとつや2つだと頼りないけれど、「3つあると安心」という心理が人間にはあるからです。

 夏が好きな理由は人によってさまざまだと思いますが、あまり難しく考えず、思いつくままに書いていきましょう。たとえば、こんな簡単なものでOKです。

 The days are longer.(日が長い)

 We can dress down.(楽な服装ができる)

 I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)

  ルール3 結論を繰り返す

 結論を述べ、理由を3つ挙げたら、最後にまた結論を繰り返します。結論を繰り返す方法は2つあります。ひとつ目は「反復」です。これは、単純に結論とまったく同じことを書きます。この場合だと、単純に次のように書けばいいわけです。

 I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

 もうひとつは「換言」です。1行目の結論と同じことを、言い方を換えて書いてみます。「夏がいちばん好きだ」は、「好きな季節は夏だ」と同じ意味ですので、最初の結論は次のように言い換えることができます。

 My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)

 「最初に結論を述べる」「理由を3つ挙げる」「最後に結論を繰り返す」。たった3つのルールですが、自分の考えを伝えるための次のようなエッセイが完成します。

 I like summer best.(私は夏がいちばん好きだ)

 The days are longer.(日が長い)

 We can dress down.(楽な服装ができる)

 I can travel with my family.(家族と一緒に旅行ができる)

 My favorite season is summer.(私の好きな季節は夏だ)


 5行エッセイで作る「自分の意見」

 

――とてもシンプルな方法ですね。これは英語学習だけでなく、「自分の意見や考えを整理する」のにも役立ちそうですね。

 そうですね。英語が話せない人の特徴として、そもそも「話すことがない」というものがあります。日本では空気を読んだり、あいまいさを理解する気遣いがよしとされます。

 しかし実際に世界へ出ていくと、つねに自分の意見が求められますし、意見は明確な理由がないと通りません。つまり、ロジカルであることが要求されるのですね。そうした意味で、さまざまなトピックについてこの5行エッセイを書いておくと、「自分の意見」が持てるようになるはずです。


 文法や単語の勉強は「最重要」ではない?

 

――5行エッセイを書いていれば、「文法」や「単語」、「発音法」の勉強はしなくてもよいのでしょうか?

 しなくてよいというわけではないのですが、文法や単語の勉強というのは、個別にやるべきものではありません。

 5行エッセイを書くうえで、これは英語で何と言うのだろうと立ち止まることが必ずあると思います。その際は、ネットなどを使って、単語や文章を調べることができます。

 たとえば、「サッカーが好きだ」と書きたいのであれば、「サッカー 好き 英語」と調べれば、Web辞書の例文を調べることができます。そうして5行エッセイを書くうえで、つまり自分の考えを伝えるうえで、必要な単語や文法を調べるだけで十分です。

 むやみに単語を2000個覚えたり、英文法をすべて暗記するのは時間がかかるうえに、それを使う機会が訪れないので、頭に残りません。

 5行エッセイであれば、それは自分の考えや意見ですし、何より自分で書いたものなので、使った単語や文法はしっかりと頭に残ります。おまけに海外では自分の意見が求められることが頻繁にありますので、使いながら覚えていくこともできます。


 5行エッセイを会話やスピーチで使う

 

青野 仲達(あおの ちゅうたつ)ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教授。早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、外資系企業勤務を経てハーバード大学経営大学院にてMBAを取得。2004年に株式会社GABA(Gabaマンツーマン英会話)を設立、代表取締役社長として2006年に東証マザーズ上場。現在は大前研一氏が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学(BBT大学)で英語カリキュラムの設計に携わる。  ――5行エッセイを書いていれば、「文法」や「単語」、「発音法」の勉強はしなくてもよいのでしょうか?    しなくてよいというわけではないのですが、文法や単語の勉強というのは、個別にやるべきものではありません。    5行エッセイを書くうえで、これは英語で何と言うのだろうと立ち止まることが必ずあると思います。その際は、ネットなどを使って、単語や文章を調べることができます。    たとえば、「サッカーが好きだ」と書きたいのであれば、「サッカー 好き 英語」と調べれば、Web辞書の例文を調べることができます。そうして5行エッセイを書くうえで、つまり自分の考えを伝えるうえで、必要な単語や文法を調べるだけで十分です。    むやみに単語を2000個覚えたり、英文法をすべて暗記するのは時間がかかるうえに、それを使© 東洋経済オンライン 提供 青野 仲達(あおの ちゅうたつ)ビジネス・ブレークスルー大学経営学部教… ――実際に、この5行エッセイを会話やスピーチに応用することは可能なのでしょうか?

 もちろんです。書いた5行エッセイは何度も音読・暗誦してください。そうすることで、一つひとつの英文が頭の中に残っていきます。たとえば、「コーヒーが好きだ」ということについて、次のような5行エッセイを書いていたとします。

 I like coffee.(私はコーヒーが好きだ)

 It tastes and smells good.(味や香りがいい)

 It keeps me awake.(眠気が覚める)

 It is good for health.(健康にいい)

 Coffee is my favorite drink.(私のお気に入りの飲み物はコーヒーだ)

 食後に会話がコーヒーの話題になったときに、書いておいた5行エッセイの中から「It tastes and smells good.(味や香りがいい)」と言ってみるだけでも、会話がつながっていきます。

 大切なのは、普段からさまざまなトピックについて、5行エッセイを書き、自分の意見を整理しておくことです。そうしてしっかりと準備をしておくことで、世界中のどこへ行っても通じる形で、英語が話せるようになるはずです。


海女と漁師

2015年05月15日 | 文化

堤真一、日本最北の海女と漁師に「生きる力もらった」

5月17日放送『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』日本最北の海女の生き様に触れる堤真一(右)(C)HBC© 芸能ニュース 提供 5月17日放送『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』日本最北の海女の生き様に触れる堤真一(右)(C)HBC

 俳優の堤真一が北海道の3つの離島を旅するHBC制作の紀行ドキュメンタリー『カムイの海に春が来た 堤真一、北の離島に乾杯』が17日(後2:30~3:24)にTBS、MBSほか全13局ネットで放送される。「生きる力をもらいました」と述懐する旅先でどんな出会いがあったのか。

 番組は、荒れる日が多く危険なことから、アイヌの人たちが「カムイ(魔)」が潜むと信じた北海道の日本海に浮かぶ離島に住む3人の驚きと感動に満ちた暮らしぶりや、荒海から生まれた絶品食材を、旅人・堤の目線で紹介する。

 北海道南部の松前町で出会った80歳で今も現役、日本最北の海女・石山ヨネ子さん。沖合にある松前小島周辺の海で、半世紀以上にわたりコンブを採りつづけている。堤の訪問に顔を赤らめた海女だが、海の中ではまるで別人。1回40秒の潜水を1日に200回も繰り返す。それでも全盛期の4分の1ほどだという。その圧巻の潜りを見て、堤は言葉を失った。昨年、転んで腕の骨を折ったにもかかわらずなおも潜りたいという、彼女の胸の内を聞く。

 日本最北の離島・礼文島のある集落にたった一人で暮らすのは、漁師の浜下福蔵さん(84)。かつてはにぎやかだったこの地も、ニシンの不漁と住民の高齢化で衰退の一途をたどった。昨年、妻が急逝し、一人になっても「最期までここにいたい」と語る。そんな浜下さんが漁に出られない冬の間に研鑽を積んできたのが「書」だ。窓を叩きつける吹雪の音を聞きながら「嵐の海」「働く輝き」「生きる戦い」と言った言葉を一気に書き上げる。武骨ながらも力強く、躍動感に満ちた文字に堤も心を揺さぶられた。

 堤は「石山さんも浜下さんも私の母親と同年輩ですが、力強い言葉と姿が脳裏から離れません。年齢とは“年輪”なのだと実感しました。同時に厳しい海と向きあってきたからこそ、その言葉に嘘がないのだと思いました」と出会いをかみしめていた。

 番組では食通たちが世界最高級と称えるサフォーク種の羊肉の産地として知られる焼尻島も紹介。牧場主の大井公世さん(65)はこの島でなければ出せない羊肉の秘密を明かす。それは、羊たちが日本海の荒波に運ばれたミネラルたっぷりの風にさらされた島の牧草を食べて育つから。

 堤は「やっかいな荒海ですが、同時に豊かさや幸せも与えてくれる。だから厳しい冬を乗り越えられる。おいしく、楽しく、温かく、そしてさまざまなことを考えさせられた旅でした。北海道には映画のキャンペーンに訪れるぐらいで、これまであまり縁がありませんでしたが、今回の旅で一気に身近な場所になりました」と話している。