Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ドクター・ジョン / Dr.John + W・ワイラー「孔雀夫人」

2009-12-27 | Rock
 今回はニューオリンズのドクター・ジョン、たまに本名のマック・レベナックになっている時もあります。この盤は1972年の作品で、たぶん初めて聴いたニューオリンズ音楽だと思いますが、不思議なサウンドにすぐ虜になりました。
プロフェッサー・ロングヘアー、アール・キング、ヒューイ・スミス.......この「ガンボ」アルバムに収録されている曲のオリジナルを遡らずにはおれないようになってしまうという、この音楽にとりつかれた人が辿る道を歩んだのでした。(確証はないのですが多分)

いつだったかネヴィル・ブラザースと来日した時には、アンコールがニューオリンズ・メドレーになり、行った事はないのですがマルディ・グラを切り取って見せてくれました。かなり予定時間をおして演奏は続けられ、このアルバムに収まっている曲も勿論カネやタイコを打ち鳴らして盛り上がってました。



今朝TBSサンデーモーニング年末スペシャル「世界の行き詰まりと時代の要請」はご覧になりましたか。肥大化した資本主義経済の破綻を、歴史的な解説から今後の視点までコンパクトな時間の中に纏められていました。

その中で、短期間におけるアイスランドのバブルと経済破綻から学ぶ価値観の再構築というのが、とても解り易かった。また、お題目を唱えるだけでなく具体的な方策ももちろん不可欠だということも。
そこから、「命と心」を最上位に置く価値基準の再構築が求められているのではないかということが、印象的でした。家族やコミュニティを大事にして............とそこまで書いていたら、ウィリアム・ワイラー監督「孔雀夫人」を思い出しました。

1930年代の作品で、原題は主人公の名です。一代で自動車会社を築き上げたダッヅワースが経営を人に譲って、働きづめだった時間から解放され、妻とヨーロッパへ旅立ちます。
その頃まだ建国150年くらいの歴史の浅い国から来た夫婦、しかし時間が停滞したように見える旧世界の人々に比べたら莫大な富と憧れを抱いています。環境の違う世界に身を置いてはっきり見えてくる夫婦の価値観の相違、そこに新世界と旧世界の相克を巧みに織り交ぜて、目の前に見せてくれた記憶があります。

またまた話が飛んでしまいましたが、TV番組の方では「価値基準の再構築」にいたる道程の一つに、本当に社会から必要とされる良い商品を作るのも、過去にあった再生の道だという話がありました。救われる話です。



シャツは青のグレン・チェックで、柄がかなり正確に表現されています。タイは横畝に小さな花のモチーフが並んで、ポケット・スクェアはシルク。
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