Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ニック・デカロ  / Nick DeCaro

2009-12-01 | Rock
 今日は、ニック・デカロの1974年のアルバム「Italian Graffiti」です。
それまで他人のレコーディングでアレンジやキーボードを担当していたデカロが、爽やかなヴォーカルも聴かせる人気盤です。
また、裏のクレジットにはダイナマイト・リズムセクションとして、
Guitars ― Arther Adams, David T.Walker
Bass ― Wilton Felder
drums ― Paul Humphrey, Harvey Mason
というメンバーが並んでおり、他にもバド・シャンクのソロが入ったりします。

中でも一曲目の「Under the Jamaican moon」におけるデヴィッド・T・ウォーカーのソロは、今も昔も変わらない、という褒め言葉になるかどうか分からない表現がピッタリの、誰にも思いつかない素晴らしいソロです。



前回ミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレⅡ世ガレリアでの出来事を書いたのですが、続きです。

我々の前を行く日本人の女性が、上は冬の重装備下はストッキングにサンダルというボリューム・季節感ともちぐはぐな、でも日本では日常化しつつあったカッコで歩くのをミラネーゼが露骨に笑っていた。その裸の王様の後を行くような、狼狽する日本人2名。

ガレリアを抜けた時、解放された思いと何か口に残ったような気分で二人して困った覚えがあります。
でもその後に「もしかしてこれは、機内で放映されているようなドッキリお笑い映像の撮影だったのではないか」という疑念も湧いてきました。機内で一眠りして目覚めるとやってるあれです。
それくらいシチュエーションが整っていました。

その年くらいから、同じガレリア内のプラダ兄弟商会に開店前から列ができることもなくなり、笑うネタに事欠いてシナリオをつくったものか。
そう考えると思いました、「あーぁ、引っ掛からなくて良かった」と。



このジャケットの素材は、毛93%、カシミヤ7%、細い繊維をたっぷりした太い糸にひいて、ザックリした組織の平織りになっています。結果としてジャージーのような融通の利く生地で、パターンと相まって楽で温かい着心地になっています。

タイはカシミヤ70%、毛30%のセッテ・ピエゲで、締めるのが少し難しい。
ひところ、物珍しさからか知らなかった物の方が有難味が増すせいか、持て囃されたことがありました。

10年ほど前、知人がイタリアのメーカーに発注に行って、四つ折りを「これがセッテ・ピエゲだ」と言われて注文してきたという冗談みたいな話もあります。結果良かったと思いますが。

後日、七つ折り他いろいろな意匠のタイを揃えて見せてあげたところ、折り目を数えたりして納得してましたが、思い出して悔しくなったのか逆に怒られてしまいました。

画像は、着せてみたらシャツのストライプの幅とタイのそれがちょっと近かすぎて、あまり良くありません。「良い子はマネしないでください」です。
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