ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

佐藤健の終活。(コラコラ)~「世界から猫が消えたなら」~

2016-05-21 16:08:52 | 映画


ぶっちゃけもっと泣くかと思ったけど、ものすごく冷静にみてましたね~。
(ちはやふるで泣くのもどうかと思うんだけどね・・・(^_^;))

余命わずかの青年の前に悪魔が現れて、命を一日ひきのばしてあげるかわりに
この世界から何かひとつモノを消すという。
消すモノは悪魔が決めるわけで自分で選べないのだけども、
「自分の命より大切なモノなんてないでしょ」っていわれて承知したものの、
電話、映画、・・・と消えていくうちに
それを通してつながっていた人々の記憶から自分が消えていき・・・。



たとえば映画。そこにあるセリフだったり、そこで見た主人公の生き様だったり
そういうものが自分の人生を変えることだってあるし、
感想を書いてる自分は顔も名前も知らない誰かに
こうやって呼びかけている、誰かと繋がりたくて、気持ち共有したくて。
何がしかのツールはそれ自体に意味がなかったとしても、いくらでも取って代わるものがあるのだとしても、
それを使って自分が起こしたアクション、共に過ごした誰かとの思い出、
「モノの後ろにある大切なこと」に気がつく作品だったかと思います。


・・・・これ、時計や猫を消してしまったら
そもそも主人公の両親もいなくなって結果自分の存在そのものも消えちゃうんとちがうの?
っていう、ちょっとヾ(・∀・;)オイオイな部分もあって
劇場版は原作を読んだときほどの切なさがなかったんですよ。残念だけど。



ただね、ツタヤ(タツヤだけども)が必死になって
人生最後に見る映画をさがしてあげてるシーンだけはうるうるしました。
あれは感動したな~。やっぱ濱田岳はうまいわ。
あと、父親役の奥田瑛二。もうね~、不器用ですからというかなんというか。
息子目線で見ていれば、妻の危篤状態のときに時計かよっておもうけど、
あれも愛情。カメラを向けながら泣いていたのも本心。うまれてくれてありがとうも
とにかく泣けました・・・そのへんは健くんがきっかけでこの映画をチョイスしたのだとしても(またですか(^_^;))
親の目線でこの作品をみていたんでしょうね。

キャベツのくだりはちょっととってつけたみたいで原作と違ってたのはなんだかな~でしたけどね。


あとね~。トムさんだったかな。かっこよかったな。いや外見とかそういうんじゃなくて
生き方が。
人生最後に日本に帰りたいとか思いませんかって聞かれて
日本には18年いた、それで十分だろってサラっと言えちゃうってのは。


宮崎あおいが「生きてやる~~!!!!!」って予告でも叫んでますけど
ほんとはそこも泣けるところなんでしょうけどね、不思議と冷めた目でみていました。
音楽の盛り上がるとこと自分の泣きポイントはちょっとズレましたね。
お母さんと息子の関係ももっと温かみのあるものだったと思うのですが
お母さんの遺書がありきたりなものになってしまったのは残念でした。


普段は忘れているけど、どんな孤独なひとでも
きっと誰かとつながっているんだってこと思い出させてくれるような作品だったかと思います。


現実が受け入れられなくて泣き喚き絶望し・・・っていうのは大切なひとたちの余命宣告ならば
その気持ちの起伏は半端ないと思いますが
「自分が死に直面する」っていう”キャパオーバーの事態”にはかかえきれなくて
逆にほえ~っとぼーっとしてしまうのかもしれませんね。
淡々としてるな~って最初は思っていたんですが、案外こういうものなのかもしれません。
むしろリアルだったんだなと。

自分の死を穏やかに受け入れられるまでの時間稼ぎをしてくれた悪魔は案外天使かもしれず、
もうひとりの自分かもしれず。
いずれにしても、人生最後のときにこんなふうに優しい気持ちになれたらいいなと
そんな思いでみていました・・・・。
モノがなくなって思い出が消えるに至って、大切なことに気がつき、
知らず知らずのうちに「死ぬまでにやりたいこと」(というよりはやっておかなきゃという心残り)を
ひとつひとつやっていく、終活映画ってとこかな。
もしも明日自分が死ぬとしたら、やり残したことはなんですか?
そこさえクリアしたら自分の死を穏やかに受け入れられるような、大切なことはなんですか?


PS:
原作と比べちゃいけないと頭では思ってるんですが、
猫が喋るシーンがあったんだけどな・・・・。そこはちょっと期待してただけに残念。゜゜(゜´Д`゜)゜



ポスターと予告に騙された。大真面目な感動の実話。~「殿、利息でござる」~

2016-05-21 15:24:16 | 映画


このポスターの阿部サダヲを見たら、コメディかと思うじゃないですか。
最初のほうの瑛太との掛け合いこそクスクス笑うとここそあるものの、
大真面目な人情ものでございました。いやがっかりしたわけじゃない。
でも淡々と、話が進んでいったような気もしました。


『「武士の家計簿」で知られる歴史家・磯田道史による評伝「無私の日本人」に収録されている一編「穀田屋十三郎」を映画化。
時代劇では初主演となる阿部サダヲほか、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平ら豪華キャストが共演。
物語の舞台となる仙台出身のフィギュアスケート選手・羽生結弦が、仙台藩の第7代藩主・伊達重村役で映画に初出演を果たした。
「白ゆき姫殺人事件」「予告犯」の中村義洋監督がメガホンをとり、時代劇に本格初挑戦。


江戸中期、財政難のため民衆に重税を課す仙台藩では、破産や夜逃げが相次いでいた。
寂れ果てた宿場町の吉岡宿でも年貢の取り立てや労役で人々が困窮し、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、町の行く末を案じていた。
そんなある日、十三郎は、町一番の知恵者である茶師・菅原屋篤平治から、藩に大金を貸し付けて利息を巻き上げるという、宿場復興のための秘策を打ち明けられる。
計画が明るみになれば打ち首は免れないが、それでも十三郎と仲間たちは、町を守るために私財を投げ打ち、計画を進める。』

・・・『』内、まるまる映画.comから引用いたしました。

実際に話がお上に通るまで何年もかかってるわけです。なんだか「奇跡のリンゴ」を見ている気分でした。
そういえば、阿部サダヲ主演で山崎務もでていましたよね。(^_^;)

ぶっちゃけ大丈夫なのか羽生く~ん!ってのがあって、出番が近づくにつれて
オロオロオロオロしてなんだか母親が始めて息子の出演映画を観るようなへんな気分でドキドキしました。
セリフははっきり言えていたし、なかなか目力もあってよかったんじゃないですかね。
バカ殿とはいわないが、まだまだ世間知らずのおぼっちゃまぽくて。(言うてもた言うてもた)
そういう意味でばっちり殿を演じきれたと思いました。(^_^;)(^_^;)(^_^;)

阿部サダヲがというよりは、阿部サダヲに振り回された形の瑛太が、この映画のコメディアンを
ひとりで引き受けていたような気もしますね。ブッキーが演じている浅野屋陣内が、ホントはいいひとなんだけど
世間の悪評があって、また前半ニコリともしないので余計に瑛太のしっちゃかめっちゃかぶりが
むしろ明るくて救われたというか。そうそう、竹内結子がやってた飲み屋の女将さんも
いい味だしてましたね~。

自己犠牲で他人が救えても、その心に自己陶酔があれば無私ではない…これほんと難しいですよね。
いや~そのへんにいくらでもいるお金持ちや海外セレブに言うてやりたい。(わわわわわ)
・・・ま、まあ私利私欲がなくてもこういうひとらはどうせ売名行為だって叩かれたりするから
一概には言えないですけどね。

先代の浅野屋陣内がはじめた小さな戦いは息子の代になって、たくさんの協力者をえてやっと実現する。
いまやっていることが自分の生きているうちに叶わなくても、それを受け継ぐひとがいるということ、
想いのバトンがときを超えて兄弟や親子の和解にも繋がってとにかくめっちゃええ話でございました。
どうもわたしがいうと安っぽいコメントになるけど、
人知れずええことをするというのは大変なんですね。
私も最初はブッキー演じる浅野屋がしみったれた守銭奴だと思ってました。故に事情がわかってからの
このひとの凄さには頭が下がる思いでしたね。(^_^;)


・・・冒頭のシーンで先代の浅野屋が夜逃げを引き止めるシーンはさすがに私でも
そんなえげつないひとじゃないってわかったし、
この映画のラストでもう一度登場するその笑顔に、あ~、山崎務ってこれだけで映画をピッと引き締めちゃうんだな~って
演じていた浅野屋という人物の凄さもさることながら山崎務のすごさも再認識いたしました。(*^_^*)

ポスターでは阿部サダヲが主演でめだってますけど、個としてバーンと前にでることもなく、
踊る・・・みたいなチーム戦の映画だったかと思います。いや~ええ話でした。





ヒョエ~~グロい。指の隙間からみてました。(;´∀`)~「アイアムアヒーロー」~

2016-05-21 14:53:36 | 映画


大泉洋ありきで見ています。(こんなんばっかしやな)
なんで、予告のあの盛り上げ方だと、キモイけど少しは笑わせてくれるのかと思いきや
大真面目なパニックホラーでした。



有村架純ちゃんのゾンビ化があまりに都合よすぎる。(わわわわわ)
あの子だけきれいなままって反則じゃね?(言うてもた言うてもた)
片目だけ変形しても、なんだかガラス玉みたいでむしろ綺麗だったりします。
でも、これはこれで「バイオハザード」のアリスじゃないけど
感染しても完全にゾキュン化しないことで人間の理性を僅かなりとも残していながら
パワーも持っているという、世界がゾキュン化したときの救いなんでしょうね。
映画はそこまでは描かれていませんが、なんていうかその、
かわいい旬の女優さんをゾンビにはできないよね~っていう裏事情に見えてしまいました。
(言うてもた言うてもた)
・・・・片瀬那奈さんがあまりにエクソシストみたいにすんごいことになってたから(わわわわわ)
どうなるのかと思ったら。


これがハリウッドのゾンビ映画だったら、街を逃げ回ってるうちに銃の店だってあるでしょう。
たまたま主人公の英雄が「クレー射撃が趣味」で銃を持っていたという設定になっているんですが
この「ゾンビと戦う武器がない」ことがまず怖い。
離れたとこからやっつけることができない以上恐怖がさらに増しますよね。
・・・余談ですが、昔「バイオハザード」のゲームで豆腐バージョンってのを見たことがあるんです。
本来逃げながら武器を調達していって最後はバズーカみたいな武器まで使うんですけど
この豆腐バージョン、最初から最後までナイフ一本でゲームをラストまでクリアするという
最難関パターンでした。日本でゾンビと戦うとなると「銃が使えない」ということが
そもそも恐怖感を煽ります。非現実のなかの日本ならではのリアリティ。
・・・このカオスな状況にあってまだ、銃刀法がどうのという英雄には笑っちゃいました。
この非常時にんなこというてられませんよね。


仕事もパッとせず、彼女にも見限られ、いつかはヒーローになることを夢見て
現実ではいくつになってもアシスタントで自分のマンガが書けないでいる主人公の英雄が
この異常事態に遭遇してホントにヒーローになっちゃうというお話。
原作は読んでいませんがかなりコミックのイメージに近い分、大泉洋はハマリ役らしいですね。
長澤まさみや有村架純はちょいセクシーすぎるのかわいすぎるのあるようですが
そのへんは実写版に華を添えたということで。ヾ(・∀・;)オイオイ


それにしても、あんなさえないオトコが、いくら極限状況に追い込まれたからって
百発百中てすごいな。そこは映画だよね。(わわわわわ)


予告でも一応グロいのはちょこっと出てましたけどここまですごいとは思ってなかったんで
文字通りぎゃ~~~~~で指の隙間から「収まった?いま、どアップじゃないよね?」ってな
そんな鑑賞で感想書くなよってくらいえげつなかったです。いや一応最後までちゃんといましたけど。
・・・ってくらい私にはハードル高かった。「目をみひらいて隅々までちゃんと見る」っていう
当たり前のことが。(爆)


いや~グロかった~~~。それに尽きる。
・・・って、これこのあとどこへ行くんだろうね。もろバイハじゃん。(^_^;)









アナ雪のその向こう。~「ズートピア」~

2016-05-21 14:05:46 | 映画


ヤフーの解説のほうに少し書いてたけど、雪だるまは溶けるということすら教えられないアナ雪とはちがうと。
ありのままになんか生きられるかよという、そのへんはセリフでも出てきましたけど、
動物を擬人化したアニメでえらいリアルをつきつけてくるんだな~って思いました。

それぞれの動物の大きさやら特性やらほんとものすご観察して作られてますね。
おそらくこんな性格になるんだろうなというようなキャラ設定までバッチシ。



ありのままに、自分の思い描く世界で生きようと思えば、ま~目の前は試練だらけ。
ジュディのポジティブさは半端ないのですが、それでも心が折れて耳垂れて、ふるさとへ帰るわけですが、
またそこで見たものが事件解決の糸口になる。ま~そこはうまくまとめてるのでしょうけど。(オイ)



ジュディと並行してキツネの詐欺師ニックの物語も語られるわけですけども、
このふたりの苦悩やがんばりをそのまま自分にあてはめて感情移入しちゃうひとはいっぱいいるんでしょうね~。
・・・ってなんか冷静?(;´∀`)


アメリカの免許センターは実際にこんなふうにイライライライラ待たされるそうですね。
本国でバカウケだったというから、ここにナマケモノを抜擢したのはドンピシャだったらしいですよ。
これがエンディングでスピード違反とは。オチサイコー!(爆)


それ以外にもゴッドファーザーか!みたいなミスタービッグ。(;´∀`)・・・あ、ホントにオマージュらしいですね。
シロクマを手下にしてるとこがなんとも。


草食動物と肉食動物が仲良く暮らしているセカイの均衡を壊してしまうある事件が起こるわけですが
植物から作られるこの薬もなんだか現実世界でいうところの麻薬みたいでとにかく
子供向けアニメのはずがやたらめったらリアルなんですよね。
差別も偏見もある、裏社会もあって。
自分の気持ちだけじゃそんな簡単に願いは叶えられない、なりたいものになんてなれない現実。


アメリカは日本以上に実力社会だから、結果的にズートピア全体をゆるがすような大事件をジュディが解決したことで
彼女はりっぱな警察官となりました~ちゃんちゃんなんだけども。


あ~、なんか皮肉っぽい言い方してるな~。可愛かったし、一生懸命やったら報われてよかったよかった~のはずだったのに。
諦めないことをそんなにしつこく言うてるわけでもおしつけてもいなかったのに。


あ~、こればっかりは好みの問題です。
外見は動物のアニメなんですが、あまりにリアル~な世界の刑事もの・バディムービーでしたと。
夢を与える映画というよりは現実つきつけて、世界はこんなもんなんだよ~っていう。(わわわわわ)
そんなかでありのままで生きられるかどうかはあんたがどんだけがんばるかにかかってるんやで~、
あきらめたらおわりやで~っていう。なかなかシビアな作品でございました。


PS:シャキーラの歌う主題歌がめっちゃよかった。・・・・ガゼルみてたらなぜか脳内はマクロスにリンクしてた。(え)
仕事の合間にYouTube見てるとかいう細かいとこまでリアルだったな~。
とにかく「アニメみてる気がしなかった」わ。


オールスターバトルはド派手。(;´∀`)~シビル・ウォー キャプテン★アメリカ~

2016-05-21 13:37:04 | 映画


フツーだったら、自由奔放でチャラいはずのアイアンマン(わわわわわ)がたしなめる側に回るって
なんか笑ってもた。いつもと逆じゃん。(爆)

個人的な好みで暴言吐きますけど、
あたしゃ~どうもキャプテン・アメリカのクソ真面目なとこが苦手でして。
あまりにもいいひとすぎるというかなんというか。
優しい面立ちのくせに頑固ジジイみたいな。(わわわわわ)
ものすご不器用は昔気質やな~ってたしかに昔のひとなわけですけども。
郷にいっては郷に従えというか現代に生きるならもすこし柔軟になれよというか、
いや昔のひとやからじゃなく、これはもう彼の生き方というか考え方なんでしょうけどね。

正義のために戦ったとはいえ、ものぶっ壊しまくって
当然そこにいたひとらは巻き添え食いますよね。
操られていて、自分ではどうしようもなかったとはいえ、
人を殺した、テロを犯した、そこは拭いようのない事実なわけです。

そのためにアベンジャーズが考え方の違いで二手に分かれて戦うハメになるというおはなし。
・・・引退したはずのホークアイが帰ってきてあたしはキャーキャー言うてました。(そこ?!)
パッと見の能力としてはそないに目立たないブラックウイドウのスカーレットヨハンソンも
今回はなかなか見せ場ありでしたね。アクションも演技のほうも。

さすがにここにはハルクや神様はでてこないわな。(爆)
さらにややこしくなる。
そのかわりといっちゃなんだけど、アントマンにスパイダーマンですか。
ただでさえ、派手なアクション映画をなんだかウルトラマンや仮面ライダーの勢ぞろいみたいに
人数増やしちゃってどうすんのと思ったんだけど、どうしてどうして
チョイ役参加かとおもいきやアクションでの見せ場がし~~っかりあるのね。びっくらこいた。


ついでにいうと、一国の大統領がアベンジャーズなみに戦えるってまた。
こんな守り神がいたらこの国すごいわな。またこれだけで映画1本できるわな。(爆)

キャプテンと拳を交えるつもりのさらさらなかったアイアンマンが
見せられたものは両親の死の真相。そりゃどんだけ親とうまくいってなかったとしてもキレるでしょ。
彼らを仲違いさせた真犯人は別にいるんだけども、
そのやってることはけっして許せないのだけども、そこにもまたそいつなりの理由があったりして
とにかく・・・ただのアクション映画じゃない人間ドラマの部分で深いんですよね。
最後にはわかりあえる、許す、元に戻るからスカッとするわけですが。


ぶっちゃけ、マーベルの映画って外見が好きじゃないから(!)
アベンジャーズの個々の作品てマイティソーの1をレンタルで、2のみ劇場公開でみただけで(アイアンマンすら見ていない!)
この状態でようエイジオブウルトロン行ったね~っていう予備知識。
キャプテンアメリカにいたってはおそらく最低でもウインターソルジャーは
見とくべきだったんでしょうね。それでも十分私個人としては楽しめました。(*^_^*)
そこまで見せるのかっていうアクションの派手さ盛りだくさんなことと
人数が増えてもちゃんと個々の思いを描くことができるってのはやっぱすごい娯楽作品やと思います。


深夜枠のドラマで続編希望。(コラコラ)~スキャナー 記憶のカケラをよむ男~

2016-05-21 13:05:21 | 映画


野村萬斎さんありきで見に行った作品で、しかも現代劇とな。元お笑い芸人とな。(;´∀`)

彼に限らず、特殊能力を持ってるひとってのは勝手なときは重宝されるけど
気味悪がられたり、理解されなかったり。
なにより本人がその力のせいで不幸になったり。
・・・・人が知りえないことを知ってしまうというのは
決して本人にとって幸せな能力ではないわけで、そのせいで彼は人間不信になり、
ひきこもり、マンションの管理人となって話相手が熱帯魚という生活を送ってたんだけども、


ピアノ教師の失踪事件に駆り出されることになる。
またその理由が先生があなたのファンだったのという・・・・。
人はどこでどう繋がるのかわからない。その理由もラストに明かされるわけなんだけども
結果的に過去に自分がしたことが千石をまたひとと関わるセカイへひっぱりだしてくれたわけね。


野村萬斎の喋り方はやっぱりどっか仰々しくなるね、狂言の喋り方とまではいわないけど独特。
陰陽師やのぼうのときみたいな、いたずらっ子のような、人を食った笑いはしない。
とにかくおどおどしていて、しかも夏だというのに気を遮断するのが紫外線対策以上にすごいへんなかっこで。
ただ、もともと姿勢がいいひとだから、いっしょうけんめい背中まるめておどおどしていても
ちょっと油断するとしゃきっとしちゃうのね。(*^_^*)いやそれが悪いというわけではなくて
スイッチ入りましたって感じで素に戻ってるというか(え?)
いやそのへんもメリハリつけたってことか?

だれかがレビューで書いてたな~。そのクライマックスってMOZUかよって。
言われて気がついた、こんな感じのなかったっけって。なるほどね~。


「あなたには才能がある」・・・本来は自分の教え子にむけて毎日語っていた言葉なんだけども
千石がその言葉とそのまなざしに背中をおされて、事件解決にむけて動き出すわけで
まさかそれが連続殺人事件の犯人探しになっていくとはもちろん思ってないから
社会復帰にしては随分な体験というか試練でしたね~。
誰かのためにつかう能力・・・って、こんな超能力でなくてもきっと誰もが何かしら持ってる。
それがアイデンティティになったり、自分の生きる理由になったり希望になったりする。
そうやって千石が立ち直っていく物語でもありました。メインはそっちですね。(^_^;)


水と油みたいな丸山とのコンビも
外見やら言動やらみてたら、まるで二人で一人みたいな、千石の別人格みたいに見えてきて、
仲が悪い悪い言いながら、最高のバディになっていってました。
それは千石がやっと、自分を取り戻した・・・といってもいいのかもしれませんね。


女性の自転車をスキャニングしてるシーンは確かに変態(爆)
理解の範囲をこえた力は信じてもらえないからなおさら。
ただ、「記憶はウソをつく」・・・ことで見えたはずのビジョンにもミスリードがあって
なんだ、見えるんならものすご簡単やんとおもわせといて複雑にしてるのが
面白かったですね。

スキャンして見えたシーンがスクリーンでどわ~っと再現されていくCGはすごかったです。

説明が多いのはこの能力がどういうもので、見えたからといって即それが正しいとは限らない分
余計に長くなるわけですが、
そしてそれがちゃんと理解できてはじめて話が進むんですがどうしてもそのぶん
まったりしちゃったかなというのが正直なとこ。爪やすりをさわりながら
同じ言葉を何度も「聞きたがっている」千石のシーンもちょっとくどかったような気がしました。

関ジャニの安田くんはちょ~っと荷がおもかったんちゃうかな(わわわわわ)

30分~1時間程度のドラマで毎回依頼があって、いやだいやだっていいながらスキャンする、
別にそれは殺人事件でなくてもモノ探しでも人探しでも話のバリエーションはあると思うんで、
毎回ゲストと話を変えて連続で見てみたいと思いました・・・・
ただ、劇場版での続編てのは・・・ちょっと地味かな。(わわわわわ)



すずちゃんの白目サイコー!(そこかいな。(;´∀`))~ちはやふる上の句&下の句~

2016-05-21 11:29:53 | 映画

るろ剣あたりから、前編後編一気に見れるようになったおかげで、
はしごで見てまいりました~☆ちなみに原作は未読。


余談なんですけど、娘が小6のときに、
百人一首を覚えました。担任の先生がこういうことを授業とは別にやってくれて、
そのためにそれこそ単語カードみたいなもんをつくって家でもやりました。(;´∀`)
自分が古典の授業で遥か昔に習ったときよりも
今のほうがこれのおかげで覚えています。取りに行く反射神経はないけど、
上の句よんだら下の句心の中で言うてました。昨日の晩御飯も覚えていないのに。(;´∀`)

 

桜の季節にダーリンに近江神宮に連れてってもらいました。
ちはやふるの原作パネルやら、去年ラストランをした京阪のちはやふる号のプレートとかも
展示してあってちゃっかり見てまいりました。ちはやふるのおみくじまであったな。(*^_^*)

さて、前フリはこれくらいで。

ぶっちゃけすずちゃんありきで見に行ってます。かわいくて一生懸命でとにかくかわいい。
それでじゅうぶんな映画でもあるんですが、
もうね~、完全に親目線なんですよ。

青春全部かけてから言いなさいなんてのはね。ウンウン(^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)って。(爆)


なんでもいいです。夢中になれるもんはありますか?
ちはやそのものは、新ともういちどカルタがしたい、強くなったら会える、続けていたら会える、
まだそのあたりなんですけど、太一はちがうわけで、
一生懸命打ち込んでる姿に惚れ込み、周りが見えてないから守ってやらなくちゃで
子供の頃よりもさらにどんどん好きになっていく、あるあるな話といえばあるあるな話で
そのへんはすんごく冷静に見ていた、見ていたつもりだったんですが、
なんででしょうね~、前編後編ともえらく涙しました。涙腺ゆるかったな~。
新よりは太一寄りでま~悩め頑張れきっとうまくいくさっていう・・・(わ~えらそう)
・・・・意外とちっちゃいこときにするんですね、太一は。眼鏡隠した事件くらいで
カルタの神様に見放されたとかいうて。そんなのこれに限らずこれからの人生で
いくらでも取り戻せるじゃないですか。

上白石萌音ちゃんの演じる大江ちゃんが恋愛映画でも語るみたいに
目がハート状態で句の解説をしてるのがやたらかわいかったです。
和が好きというだけで入ったらなんですかこのウルトラクイズはってギョエーってなってましたけど、
百人一首ってもうここまできたら格闘技ですよね。完全にスポーツ。
もちろん集中力も必要だし、これは反射神経と体力むっちゃいるんだな~ってびっくりでした。

・・・句を覚えていることはもちろん、瞬時に探すことができるのも大事ですが
句を読み始めるさいしょのひらがなを口にする「前」の音でなんの句か瞬時にわかるって
どんだけすごいんですか。こればっかりはもう天性のもんなので、ぽかーんとしてました。

まずは仲間づくりの前編で、今度はクイーンの登場でそこしか見えなくなってしまったちはやが
5人で戦っているという仲間の気持ちに支えられて自分を取り戻すまでの話が後編。
前編で最初超チャラい登場をした肉まんくんは実は太一よりうまかったというのもびっくりだったし、
つくえくんはカルタの腕こそ始めたばかりだったけどもさすが分析力はピカイチでデータカルタをしていたし
大江ちゃんはただカルタをするだけじゃなくてその世界をもっと知ってほしいとま~キラキラと語る語る。(*^_^*)
腕こそ後編でAランクになった太一にしても、猪突猛進のちはやをたしなめながら見守りながら
ちゃんと部長らしくなっていくのね。
・・・・こういう展開とかキャラ設定とか見る前からおよその想像はつくし、
後編最後のほうはなんか出来すぎな感じもしたけれど、
それでも、なんていうか、ちょい前の「バクマン」にでてくる少年ジャンプの理念じゃないが
「努力」「友情」「勝利」まんまやないですか。ワクワクしないわけがない。
とにかくイキイキとのびのびとすずちゃんが動いてる、それだけで十分満足でございました。

クイーン役の若宮詩暢に扮した松岡茉優もよかったね~。(≧∇≦*)
ちはやに1枚取られたときのショックと、やっと戦える相手に出会った嬉しさでむっちゃええ顔してたし、
あのキャラクターもんのタオルにびっくりするくらいはしゃいどったあのギャップ!サイコーでした。(*^_^*)

うん、感動したとかいうのとはちょっと違うかもしれんけどハマリました。
クサイセリフだけど、青春てええわね~と。
誰かが誰かをたしなめ、罵倒し、支えるなかでどんどんその道を極めていく、どんな出会いもどんな言葉も
吸収して強くなっていくちはやがまぶしかったです。