ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

ハートフルな”スティング”~「カラスの親指」~

2013-06-28 12:31:49 | 映画



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これも劇場公開行きそびれてDVD鑑賞。

ちとネタバレしております、これから観る方はこっから先はスルーで。(^^;

実はそんなに期待してなかったんですけど、
なんだかとってもいい話でした。
詐欺師のバディムービーに
素性のわからん娘やその彼氏が混じってドタバタなのかと思いきや
実はこの話をひとりで動かしていたのは私です~っていうネタバレがあって
きゃ~びっくり。
すっかり騙されてしまいました。(^^;

能ある詐欺師はおもいっきし爪を隠してました・・・。

人は人を信用して生きていかなきゃいけないのに
そこにつけこんで仕事をするこんなのは絶対いけないんだって
カラス(玄人、要はこの仕事のプロですな)もカラス、
大ガラスの言うことちゃいますけど、
だからこそ、まともな人生を送って欲しいと願った。
ちゃんと働いて普通の平和な暮らしをしてほしいと。
彼の「最後の願い」として。


闇金に騙されて人生を狂わされたタケと
母親を自殺にまで追い込まれた姉妹と
いじめられっこのまま大きくなってしまった青年と
「このメンバーをひきつれてテツが行った」アルバトロス作戦は
テツも含めて
5人みんなが幸せになるための”スティング”だったと。
正直なとこ、
その変装、そのふきだしてる汗、タイミングを間違えた合図で
よくみんな無事だったなと思いますけど。

いっこだけツッコミを入れると
この話、村上ショージがキーマンなので
彼の演技でものすごくこの映画の価値がかわっちゃうんですな。
正直なとこ・・・・誰かいなかったのかよ~っていう
ちょっと残念な気持ちになりました。
いや頑張ってましたけどね、
このポジションに入ることのできる人がもっとすごいバイプレーヤーだったら
この映画の感動値は跳ね上がったと思うんですよ。
棒読みシーンがチラチラあったんでそれがなんともはや・・・もったいなかったです。

能年玲奈がキラキラしてました。
ショートカットで出てくるまで誰だかわかんなかった石原さとみが
黒子に徹して玲奈ちゃんをひきたてていたのかもしれませんが。
一見どうしようもなくナヨナヨしていた貫太郎役の小柳 友が
銃を構えた時一瞬見せただけのキッとした表情は
ホントのこのひとのかっこよさを
ここまで出せなかっただけにそのギャップでもってものすごく印象的でした。

それゆえに、村上ショージが・・(わわわわわ)



ホントは悲しいPTSD。~「みなさん、さようなら」~

2013-06-28 11:53:29 | 映画



いくら濱田岳が童顔でも12歳から演じるってうわ~・・・(^^;

悟が30歳になってもたいして外見に変化のないかわりに
共演した女の子たちはびっくりするくらいケバ・・もとい、
化粧と服装でどんどん変わってくのがかろうじて
この物語の時間経過をリアルにしていたような気がしました。ハハハハハ・・・。
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今年1月公開の作品。DVDで鑑賞。

小学校を卒業して一大決心をした悟は
中学にも通わず、16になったらケーキ屋に就職し
喧嘩も恋愛も就職もなにもかも「団地」という狭い世界のなかで
済ませようとする。
ここで生きていくって。
彼がまだ幼かった頃は100人以上いた同級生も
ひとりまたひとりここを去っていく。
いや、団地の人間がそもそもどんどんいなくなり、寂れていくのに
なぜ彼は「ここでしか生きられなかったのか」
彼がここを出て行く日は来るんだろうかというおはなし。

最初は変人かって思ってたんですけど、
彼が「団地の人間は僕が守る!」って
毎日見回りをしていたことにもちゃんと理由があって
ネタバレしてからあとは切なくなっちゃいましたね~・・・。

いつまで引きずってんだ、なんで立ち直れないんだ、立ち向かえよって
他人がいうのは簡単。
こういう心の問題って
ホントは一番苛立ってるのは本人で、
なんとかしなきゃいけないのはもちろんわかってるんだけど、
少なくとも12歳の時の悟は一生団地のなかだけで暮らすってことで
とりあえず精神の安定を無意識のうちに得たわけで。
・・・こっから抜け出すまでの葛藤はうつ病患者のそれににて
ガンバレとか言えないもんなんだよね。

それでもダラダラ過ごしてたわけじゃなくて
規則正しい生活を自分でちゃんと決めて
体も鍛えて、
無意味な日々を過ごしてたワケじゃないとこがせめてもの救い。
大山倍達との出会いとそのハマりようははたからみて滑稽なものだったかもしれんが
ホントに誰かを守れたことが彼の自信になって
暴力にもトラウマにも勝てる精神力を得られたわけで
クライマックスで悟が闘うシーンは
親目線で眺めててもう拍手パチパチパチだった。

そうそう、なぜ親が大丈夫よってやさしいまなざしで見守ってたのか
これも最後にでてくる母の日記でネタバレするんですが
・・・さぞ辛かっただろうなって。それでもこんなに大きな愛で
息子の行く末を見つめてたんだなって。

正直小学校卒業だけで、この先30歳の悟が
「外の世界へ」踏み出したとしてもどうやって生きてくんだろうっていう
リアルに考えてめっちゃ大変なことはわかります。
それでもひとつ大きなことをなしとげて壁をクリア出来た彼の姿は
最後の最後で頼もしく見えました。

心の傷を思うと、毎日を無事に過ごせることの幸せを思いました。
彼が自分の人生を軌道修正するのに17年、18年もかかったのかと思うと
その時間のなかで失ったもの、あまりに大きかったなと。
もちろんその分だけ彼は精神的にも肉体的にも
これから先の人生を乗り越えていける強さを身につけられたとは思いますが・・・。

濱田岳×中村義洋監督のタッグは安心してみれるし
濱田岳のキャラのせいかホントはかなり深刻な話を
なんとなくほんわかで見れる作品。
若干間延びしてる感はあるものの、それは
頑張ってるひとにガンバレっていう私の無神経な部分だったのかもしれず
終わってみればよかったよかったと微笑むことのできる映画でした。



そして再びグランフロント。

2013-06-28 10:47:50 | フォト・大阪

実はさっきのフェルメール展の続きになるのですが、
グランフロント北館のLabにも
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の絵があります。


この絵を3Dプリントした模型がこれで
このケースの中の赤いピンの位置から眺めれば
フェルメールの絵と同じものが見れると。


ここでも、フェルメールについての解説がiPodで見れます。
ここは写真OKだったので撮らせていただきました。(^-^)

この模型のすぐ隣に
この絵を3Dで見れるスティックがあって
それを動かすと立体画像でみれますよという・・・
(あ~~これも画像アップロードオーバーで後日ね・・・(^^;)
できれば光の王国展と合わせてみたら楽しいかと。

グランフロントは2回目なんですが
実は北館しか行っておりません。(おい)
広すぎるんでゆっくり見て回る時間がないとなかなか・・・。
ただ、興味のあるとこは何度でも何時間でもいてしまうので
北館のLabはどうしても行っちゃうという。
・・・ランチやデザートの店は相変わらず長蛇の列。
いやピンポイントで混んでるんですけどその混みようは半端ないので
いつでも行けると思えばスルーしてます、今は。

フェルメールの3Dで遊んだあと(コラ)ちょこっと寄ったのはコカ・コーラのエリア。

ユニコーン聞きながらちょっと間ここにおりました。

これはコカ・コーラ検定。


こんな自動販売機初めて見たゾ。(^-^)


ところ変わってここは北館1Fのカフェ。
いつもなら「ネタ」で飲み食いしてパシャなんですが(ははははは)
今回はお昼たべて出てきたので写真だけ。

好きやな~っていわないで。いや大好きですが。攻殻もこういうコラボも。(^^;

なぜトマトパスタにブラッドオレンジのお酒なのかはわからんが。(単に赤かよ)
注文した人抽選で30名に非売品ポスターかサイン色紙がもらえるらしい。(大山タクミって作画のひとか?)

あ、これも書いとこ。

フローズン生を飲みに行ったキリンの限定ガーデンにまた行ってきて
ツートン飲みましたっ!!!イェ~イ!

色がようわからんかもしれませんが
底にライチのリキュールがはいってて
そこへビールをゆっくり注いで2層にすると。
これなら甘いので私でもビールガンガン飲めます(おい)
使用したツートンメーカーは持ち帰れるんで
今度は自宅でこれ使っていろんなリキュールで試してみたいと思います。
これほしさに一時期おんなじビール買ってシール集めてたんですが
「もうてに入ったからええわ~」っていうたらそれだけかいっ!ってダーリンは呆れてました。




フェルメール光の王国展。in Osaka.

2013-06-28 08:58:37 | フォト・大阪
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絵画に詳しいわけでもないし、絵もさっぱり描けない。
それでも、何がきっかけでハマるかわかんないもんで。

多分フェルメールとの出会いはこの映画だったと思う。
案外そんなもんで。

そういや遡ること去年の9月30日。
マウリッツハイス美術館展を見に神戸市立博物館へ行った。
台風接近でものすごい暴風雨だったのに
「真珠の耳飾りの少女」がくるっていうだけで。
さすがにこの日ならかぶりつきでゆっくり見れるだろうとふんでわざわざ。
(もちろん傘1本ボツにしたしめっちゃ最悪の天気だったけど
十分満足したんだ、・・・むちゃくちゃな話だけどね(^^;)


八方にらみの龍の絵ではないけど、
この「真珠の耳飾りの少女」
どっからみても少女と目があうらしい。

フェルメールの絵「だけ」を37点も集めて
今のデジタル技術でもって「re-criete」された絵を
その作品が描かれた年代順に並べて展示し、
約80分にもわたって解説されているDVDを
展示会場で流しちゃうという。
すでに失われてしまった作品もあれば、
所持している美術館から持ち出し厳禁な作品もあって
それが見れるとなれば、ファンは集まるわな。
iPadの音声ガイダンスを持ってじっくり鑑賞される方もいれば、
パシャパシャ私みたく写真を撮るひとも。

そうそう、re-createだからなのか
フラッシュさえ使わなければ写メOKってことで
結構写真撮ってるひと多かったです。
私みたくたまたま持ってたミラーレスまで出してるひとはいなかったけど。(^^;

そうそう、この椅子に座って

この位置から写真撮ったら
自分がフェルメールの絵に入ったような体験ができますよ。(^-^)こんなのもありました。


本来部屋のこんなとこにカーテンはつけない。
絵を鑑賞するひとが彼女の生活を「覗き見している」ような作品を描いたり

ひとりだけこっちを向いてるひとが
絵を鑑賞する側に語りかけているような作品を描いたり

実は描かれている二人の男は「同一人物」で
瞬間の映像と経過した別の時間を1枚の絵に閉じ込めてるとか。

窓から差し込む光、青もしくは黄色を多用した絵であるとか
私でもわかるようないくつかの特徴のほかに
遠近法だったり、何かの手をとめてふとこちらをみる一瞬を閉じ込める
まるでカメラで写真を撮ったような絵だったり
そこに描かれているオブジェにいろいろな意味をこめていたり。
ただ見るだけじゃなくてやっぱり解説を聞きながら改めて絵をみたら
その1枚にこめられた物語や時間が見えてきて
もちろんそれは鑑賞者の想像でしかなくても
なにかそこにまるで小説や映画みたいな深さがあるような気がしました。

なんとなく好きだけで眺めていた絵がこれだけ面白いもんだと思ったのは初めてかな。(^-^)

PS:一度に画像アップロードしすぎて
肝心の「真珠の耳飾りの少女」の画像だけが後日・・・・゜・(ノД`)・゜・