ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

一番近くてわからないあなた。~「RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへ」~

2011-12-09 15:36:23 | 映画




えっとね~、なんというか。号泣でした。

こういうの、弱い。

ドラマ自体は地味かもしんない。
でもね、

自分もええとしになってしまったせいか、
同じ名前のせいなのか、
むっちゃ内容がリアリティをもってど~んときちゃったんですよね。(笑)

年老いた叔母と同居してるとね、
どんどん、背中が曲がっていって
体が言うことを聞かなくなって
去年までつい最近まで、いや昨日までできていたことが
どんどんできなくなってくさまを目の前で見てると
年をとることが怖くなるんだ。
管につながれた長生きなんてしたくない。
思い立ったときに頭より体が先に動く自分にとって
一人で自分のことすらできなくなること
家から出られなくなること、いや病院から出られなくなること
うわ~勘弁してよって思う。

それをこっちにおいても、今度は中身で悩む。
生きてきた長さの分だけ、体にも心にも
なにがしか積み重ねてきたものがあるはずなのに
誇れるものが探せないと
自分の人生が急激に無意味に思えてしまう。


瀧島は、一つのことしかできなかったといった。
なりたいものにもなれなかった。
でも、1つのことを貫きとおしたからこそ
後輩に言えることがある。
その仕事を誇りに思えるし、後悔もしてないだろう。

ラストランはかっこよかったよ。感動もんだった。


生きがいってなんだろ。
この先やりたいこと、やれることはなんだろ。
そんなことをほんと真剣に考えちゃいました・・・。
自分もそうだけど、定年後のダーリンの姿なんて想像つかないや。
これはきっと誰にでもおこりうる夫婦の物語。


ただね、
短期集中型の凝り症で、
できないと思うと投げちゃう自分が
唯一25年以上つづいているものが夫婦の関係だとしたら
せめてここくらいはきちんと
自分の命の終わりまで添い遂げたいなって
あんがいそんなことをおおまじめに誓っちゃったりして。
・・・そういうことを考えさせてくれる作品でした。

佐和子のいうてることはわがままかもしんない。
でも、長年連れ添ってきて
言うても無駄やとあきらめてしまうことは多々あるし
今更変えられない性格もある。
妻が強硬手段にでた結果、やっと夫は
妻のこと自分のこと改めてここまでの夫婦生活を顧みることになるんだけど

レンジでチンとか、部屋の明かりみてうれしそうにあわてて走って
転んでも、何事もなかったように玄関からムスッとはいってくるのを見たら
もうこっけいでかわいくて、かわいそうで。
偉そうにしてるひとほど、哀れなんだよね~。誰かいないとダメなんだよね~。
んで、黙って必要なものを察知して受け止めてくれるのって
長年つれそった妻しかしてくれんのよね、あんなに言葉の足りないひとには。(笑)

「これからの人生短いとおもってるだろ。
長いぞ~~」
↑コレ、意外と深いです。

ただの長生きやなくて、ほんとにリア充な余生を送るのって
きっと難しいですよ。
健康でいること、幸せでいること、
横で笑ってる誰かのいるくらしって
当たり前で平凡で
今はありがたみないかもしんないけど、
離婚届までいかずとも、何かあったときはじめて気がつく。

わかったつもりでいることが一番やばい。
でもそれだってちゃんと向かい合う気持ちがあれば
いつからだって話を聞く時間はきっとある。・・・でしょ?
ちゃんと言わなきゃダメです。
そんなことくらい言わなくてもわかるやろ?・・・わかりません。
わかってないことっていっぱりあります。

世の中のダーリンへ。
男は黙ってなんたら~なんてCMが昔ありましたけど、
沈黙は金だなんて思ってたら
奥さんにそっぽ向かれちゃいますよ。
かっこつけてエラそうにしてられるのは
そうさせたげてる奥さんが後ろで笑ってるからだって。

世の中の奥さんへ。
我慢して爆発しちゃったら取り返しのつかないことになりまっせ。
言わなくちゃいけないことは
時間かけて方法考えて言いましょ。
自分にだってやりたいことはある。
でもそれ、周りを全部無視して
愛するひとをほったらかしてそれでも貫きたいことですか?
大切な人を失うまえに、「いっしょに歩く、一緒に考える」
もいっかい冷静になりましょ。



ペットだと思えばええがや。
…サイコーの名言いただきました。(わわわわわ)


自由って孤独と紙一重ですから・・・。
やっかいでもめんどくさくてもうるさくても
ぜったい誰かと手をつないで歩くほうが人生は豊かです。
・・・・・ヘンなオチになってもたな~・・・愚痴だよ、コレじゃ。

ムキになってしまったぶん、いつもよりさらに
長くなっちゃいました・・・。