ペパーミントの魔術師

ご挨拶が遅くなりました。
引っ越し先でも同じタイトルで
継続しております。

素直に楽しめてちょっとしんみり。~「ナニワサリバンショー・感度サイコー」~

2011-12-01 22:24:53 | 映画


見に行ったはいいが、
正直なとこ予備知識これだけ皆無でよく見に行ったなと。(オイ)

ここに出てるキャストの何人かは全く知らない。

それどころか、肝心の清志郎のうたでさえも
「スローバラード」と「雨あがりの夜空に」くらいしかわからないんだ。
それでも十分そのライブを楽しんできた。

彼の死後やたら、映画の主題歌やCMソングで
彼の声を聴くことがむしろ増えたから今でもなんだか
亡くなったという感覚はないんだけど・・・

生きていれば還暦になってる今年、
過去のナニワサリバンショーの何シーンかを編集して
それに加えて仲間たちがショートコントをする(いや大真面目にドラマってるが
そっちはシロウトなので、どこかぎこちなく寒く
とってつけた感はあるものの、それでもそれすら愛に満ちてるんだよな~

交友の広さもさることながら
あの派手な衣装で飛び跳ねる彼のイメージしかなかった私には
リズム&ブルースの結構ベテランのアーティストが
長年の友達みたくそのステージにあがっても
しっくり溶け込んでるのがすでにびっくりだった。
坂本冬美や細野春臣と組んでいたHISだってかなり異色コラボだったけど。

そうそう、木村充輝さんが、まるでファンモンのケミカルくんみたくみえた。

清志郎とならぶとなんかみなかわいくみえてしまう。
山崎まさよしで大学生くらい?斉藤和義にいたってはまるで中学生が
あこがれのアーティストと並んで歌ってますみたいな・・・
でも、二人で並んで歌うそのさまは仲のよさが伝わってくるという・・・
ゆずの北川くんがとなりにいても、
真横でデーモン小暮みたいな中村獅堂が派手なパフォーマンスしても
ゲストと自分のスタンスが変わらないの。
目立つでも後ろにひくでもなく、でも存在感だけがやたら大きい。

今年の1月たまたまだけど、仙台で清志郎の写真展見てた。
あのメイク、あの衣装でスイッチが入るとあれだけキラキラするけど
ホントはものすごくシャイな人…そんな気がしたんだ。

清志郎がちょっとだけ「食われてた」のはアメママン寛平ちゃんが来たときかな?
無理やりステージでみな吉本みたいにずっこけてたけど
あそこだけは寛平ちゃんの独り舞台だったな~。(笑)
そこはそれ、大阪でのライブを盛り上げる、ある意味大阪の象徴みたいなもんかな。
ナニワサリバンショーって自体がもうそういうひねりのあるギャグだし。

おもちゃ箱ひっくり返したような、原色バリバリのキャンディのような
ライブだったんだけど、それでも
長年の友というかCHABOさんはこれをまとめちゃうんだね。
ひとりシックなカッコで正直途中まで誰だかわからなかった。
これはこれで地味ゆえに目立ってたんだけどね。RCのギタリストの絵しか頭になかったから。

ラジオの番組から飛び出した企画もののライブだったからか、
ラジオのDJを様々なゲストにさせたり、ラジオから聞こえてくるライブを
皆が聞いているというドラマ仕立てにして
「OH RADIO」で終わる映画はラジオ世代の、
耳から人を想像していた時代の古きよき思い出をひっぱりだすような作品でした。
勉強するとかいうて深夜放送ばっか聞いてたころの自分を
思い出すような映画でした・・・。