私の初めてのアルバイト経験は、地元の近所のM鉄工所の親戚の中学生に「英語」を教えたことでした。
わずか数日でしたが、すごくわかりやすい説明であると評価してもらったことを今でも記憶しております。
(報酬受け取りを固辞すると、黒い靴靴をいただきました。)
教員という道に進んだのも、それらの経験と喜び、満足感が寄与しているのかもしれません。
大学生になってから初めての帰省をして地元でのアルバイトをした際に、父親から言われた一言があります。
それは「アルバイトをさせるために大学に行かせたわけではない」。
それを父親から直接言われたわけではなく、母親経由であったと記憶しています。
私はその言葉に完全に従った訳ではありませんが、結果として学生時代に殆どアルバイトをしていません。
もちろん金欠で経験したアルバイトもありますが、それらは手作業でのキャベツの芯抜き(1日中、円柱形のカッターでひたすら芯を切り取るという作業)、24時間稼働の製かん工場での流れ作業(1日中、飲料缶のプルトップをレーンに流す仕事)、夜間の百貨店の催事場作り等の大学卒業後はしないであろう肉体労働でした。
加えて、大学4年生の数ヶ月間の土日だけ、吉祥寺の東急百貨店でベビーカーを販売したこともありました。
アルバイトにも関わらず、それらの販売実績や私の対人能力も評価されて、そのまま正社員にならないかとのありがたい声をいただけました。
その道に進まなかったのは1時間働いた時に感じる時間経過の感覚でした。
1時間経つのがすごく遅く感じたことを記憶しております。
私が教職の道に進んだのは、1日があっという間にたってしまうことを教育実習で経験したからです。
学卒後に学校に就職してから辛いことも多々ありましたが、それらを乗り越えてきているのも学生時代にきつい仕事を経験したおかげでもある事に感謝しています。
今頃になって、あの父親からの言葉に感謝している私です。
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