芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『看護師の仕事』

2010-12-28 10:10:00 | Weblog

 今年最後のブログの更新です。

まず毎回、また時に、そして偶然に

このブログを読んでいただいた方に感謝いたします。

皆さまにとりまして、来年も(こそ)良い年となりますように!

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

私にとって身近な、そして旬な話題をここで取り上げているので

最近気になっていることを書き進めたい。

以前に記したように12月6日以来、身内が病院に入院している。

私は毎日帰宅途中、中目黒にある病院によってから帰宅している。

(12月だけで8回の忘年会参加日には訪問していないが・・。)

身内は、最近は眠っている時間も多い。

起きていても会話も成り立たない。

患者と見舞い人とのコミュニケーション。

言葉を介さないコミュニケーションが成り立っているかどうかは不明だが・・。

殆んど反応が無くても私が訪問することで身内に対して

何らかの刺激になっているのではないかという思い込みを持っている。

よって僅かの滞在時間であるが訪問を繰り返している。

自覚しているが私には変な癖がついているようだ。

そこに入院している患者、見舞い人、

そして医療従事者の会話を聞きながら自然に観察をしてしまうという癖。

身内の横には、大きな声で四六時中独り言を言っている老婆がいる。

先日も、ずっと、お経を読む調子で「さよなら」「さよなら」と

止めどなく何時間も喋っていた。

口の悪い私は彼女に「さよなら婆さん」というあだ名をつけている。

また、正面には酸素マスクをつけたまま

ヒューヒューと大きな音を出しながら老婆がベッドに横たわっている。

その老婆は、神経質だ。

寝たまま何かあると、いや何もなくても

緊急コールで看護師を何度も呼びつけている。

殆んど毎日の短い時間内であっても、それが繰り返されている。

短時間であってもその光景にビックリだ。

 

今、学校も保護者からのクレームの数もかつてとは比較にならない程増加している。

同じ保護者から、一日に何回も同じことに対してのクレーム電話が名指しでかかってくる。

朝、休み時間、授業準備中、昼休み、放課後など。

しかし、私の仕事より看護師の仕事の方が何倍もきつそうだ。

看護師の専門的な業務に加えて、ストレスを感じさせる度重なるコール。

人手不足に納得してしまう。

厚生労働省の推計では、

全国で看護師などが11年時点で5万6000人不足、

25年には最大で約45万人も足りない恐れがあるそうだ。

また、全国で毎年約5万人が看護師資格を得ているが約10万人が離職している。

お世話になっている病院の看護師はこの数年、クリスマスも正月もないそうだ。

 

絶対に必要な職業の人たちだけに待遇改善は急務であると思われる。

大学を卒業しても就職できない学生が

看護の資格を取るために中卒程度の準看護師養成学校に入学しているそうだ。

2001年に短大  6.9%、大学3.6%だった準看への入学者が

2010年には短大10.0 %大学8.7%に増加している。

苦労してきた人の方が看護師に向いていると思う。

少々年齢の高い看護師の方が、

緊急のブザーを押しすぎることを注意できるかもしれない。

 

なおる見込みのある人がいる場所が病院であり、

病に対して何らかの手立てを行なうのが病院だそうだ。

食事が取れないで点滴で栄養を摂取する位しか手立ての仕様がない老人は老人病院への転院を促されている。

看護師には感謝しているが

医師からの提携病院への転院の進めは、

なんとも心がこもっていない言葉に思えてしまう。

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『メディアは勇者か?暴君か?』

2010-12-21 07:07:07 | Weblog

数か月前に読売新聞教育取材班

『大学の実力2011』中央公論新社を読んだ。

筆者のひとりである読売新聞のMさんの講演を聞いたのがきっかけだ。

「高校教員は非常識」であるとキツイ一言も発せられていた。

 

高大連携という言葉が使用されることも多いが、

問題点はその境界線における「つなぎ」ではなく

大学の高校化の為の連携なのかもしれないことを痛感した。

 

友だちをつくるきっかけとして、

高校とは異なる大学での勉強法を指導することも目的に

国立大85%、私立大62%、公立大51%が

宿泊型オリエンテーションを実施しているそうだ。

5月病に陥らないための対策でもあると思われるし、

手をかけて面倒をみながら育てていくという策でもあろう。

良い企画であるような?

少々情けなく感じてしまう企画であるような?

私はこのデータ見て、

一般的に学力が高いと言われている国立大の数値の高さが意外に思えた。

 

様々な面倒見の良さが事例としてあげられていた。

 

新潟産業大学では「生活数学」という科目で

公文式の算数プリントを使い、

一ケタの算数からの学び直しをしているそうです。

京都薬科大学では理事長が率先して校門に立ち、

「社会人としての基本」を身につける挨拶運動をしているそうです。

 

学生数が一万人を超える大学で、

卒論を必修化しているのは

筑波大学・岡山大学・九州大学・東京農業大学の4校。

ゼミや研究室あっての大学だと思うのですが、

これについても少々意外でした。

 

この本のメインとして巻末に大学についての一覧表が掲載されていました。

各大学に対してのアンケート調査結果です。

そこには学生数・教員数・退学率・卒業率・入学者数・就職者数などが掲載されています。

このようなデータは今まで公表されてこなかったので、

非常に価値のあるデータでもあります。

 

日本の大学の退学率は、

欧米と比べるとかなり低いというデータも掲載されています。

2005年調査では

イタリア55%、米国53%、ニュージーランド46%、日本は10%です。

巻末データの首都圏にある大学で

最も退学率(入学から4年間での退学の割合)が高い大学は

31.3%の嘉悦大学です。

(東大2%、一橋1%)

約3人に一人が退学していることになります。

 

欧米との比較では、確かに少ない数字です。

とはいえこの数字が独り歩きをして

学生募集に悪影響を及ぼすことの危険性を私は感じてしまいます。

もっとも、アンケートに答えない、答えられない大学が存在します。

募集定員に欠員の多さや、退学率も高い大学もあるのは間違いありません。

大学としての判断で、公開する、しないを判断されていると思いますが

公表するも地獄、公表しないのも地獄。

このようなデータ公開は、

読売新聞の名を持って収集することができたデータでしょうが

弱小大学にとっては余計なお世話であり、

メディアの横暴であると捉えられるのかもしれません。

社会問題を公正な視点で批判する勇者なのか?

それともメディアの横暴なのか?

読者が判断することになりますが、

大学経営に悪影響を与えかねない劇薬になる可能性を私は感じてしまいます。

*メリークリスマス

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『ラジオ放送の効能』

2010-12-14 10:15:34 | Weblog

 連日、「海老蔵」事件をテレビが取り上げている。
  大丈夫か?テレビ局よ、大丈夫か?新聞社よ!
  そんなに連日時間を取って報道する価値のあるニュースだろうか?
  新たに報道するネタもなく
  海老蔵の退院時の記者会見と、
  事件現場外壁に付着した血痕、
  モザイクがかかった飲食店関係者の証言、
  容疑者を知るという近隣住民の証言、
  元暴走族であり
ベルディ―の下部組織でサッカーをしていた容疑者Yについて。
  そんな海老蔵事件扱いの警察署は目黒警察署だ。
  目黒警察署は山手通り沿いにあり、
  その警察署のそばにあるのが

 今回も身内がお世話になっている救急対応の病院だ。
  海老蔵事件が発生してから
  容疑者逮捕まで毎日、
  大手テレビ局の放送車が何台も警察署に横付けされていた。
  その影響で、その箇所だけ片側一車線になってしまい渋滞を起こしていた。
  本当に勘弁してくれという気持ちで一杯だ。
  中継する車は共有できないのだろうか?

 少なくとも大型中継車4台が駐車し、道を占有していた。

  先週の月曜日に身内の老人が救急車で搬送されて入院となってしまっ
た。
  病名は、肺炎。
  肺付近に溜まっている水を抜き取る処置がなされた。
  溜まっていた水は約3リッター。
  私が見舞いに行った時には
  1リットル程の水か肺から抜かれて大きな透明のガラス製の入れ物に
  入れられていた。
  私は初めて、肺に溜まる水を見たがそれはまるで小水のような色の液体だった。
  血が混じっていると病状は良くないそうだが、
  それはなかったので一安心。
  現在入院中の救急の病室は、ナースステーションに最も近い場所だ。
  暫く他の病室への移動は無さそうである。
 

 向かいに入院している老人は大きな音を出してラジオを聴いていた。
  近頃の老人は、ラジオも静かに聞けないのだろうかと「ムラっ」とした。
  しかし、後でナースに聞いてみると
  そこは緊急の処置ベッドなのでテレビも無い。
  寝たままで刺激が少なくなると老人の痴ほうが急激に進行してしまうそうだ。
  そういえば、その病室には
  ベッドに寝たまま、点滴で栄養をとり、
  片方の耳にラジオのイヤープラグを付けてラジオを聞いている老人ばかりだ。
  身内は一昨日、入院先に行った時には体を左右に揺らしていた。
  その理由は、ラジオから流れるお気に入りの音楽に合わせて体を震わせていた
からだ。
正常な行動なのか?痴呆が原因なのか?お茶目なしぐさの判断に迷ってしまう。
  今回の新たな発見は、ラジオの別な意味での使用法である。
 「ながら勉強」は脳をより活性化させるのかもしれない。

 *昨日、広報研究会での発表を終えた。大学に所属しているわけでも、一流の広告代理店に勤務しているわけでもない私の発表であった為に当日の出席者は多くはなかったが、クリティカルであり、現場の感覚を盛り込んだ自分らしい発表ができたと思っている。

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『ブランドは広告でつくれない』

2010-12-07 00:00:06 | Weblog

先週は、

アンライズ、ローラライズ『ブランドは広告でつくれない』翔泳社を読んだ。

 

印象に残ったことを今回もメモ書きしておこうと思う。

まず、本名と芸名の違いだ。

芸名はまさに、歌手や俳優にとってのブランドだ。

芸名でイメージが左右されることもあるであろうし

芸名が覚えてもらえる、売れっ子になる確立も高まりそうだ。

 

本文には下記の俳優や女優の例が掲載されていた。

ウッディー・アレン(アレン・コニグズバーグ)

本名はアレン・スチュアート・コニグズバーグ

     (Allen Stewart Konigsberg)。

トム・クルーズ(トム・マポーザー)

本名:トーマス・クルーズ・メイポーザー4世

   (Thomas Cruise Mapother IV)

メグ・ライアン(マーガレット・ハイラ)

本名:マーガレット・メアリー・エミリー・アン・ハイラ、

    Margaret Mary Emily Anne Hyra

カーク・ダグラス(イヌール・ダニエロビッチ)

本名:イーズル・ダニエロヴィッチ

     (Issur Danielovitch)

 

 移民大国アメリカならではバラエティーに富んで、

その出身地も類推できそうな本名だ。

商品名と同じ原則のように

覚えやすいような芸名になっていることがわかる。

しかも、彼らの名前はなかなかカッコいい。

 

そういえば

日本でも「松田聖子」の本名は蒲池 法子。

我々の年代の者にはよく知られている話だ。

確かにカマチノリコより松田聖子の方が、

澄んでいる感じ。芸能人っぽい気がする。

同様に「鈴木末七」スズキスエヒチよりも「松平健」の方がクールだ。

 

ブランド名については芸能人だけでなく

クレジットカードについてもふれられていた。

かつての米国クレジット業界は、

マスターチャージ(現在のマスターカード)が一位、

バンカメリカードが二位だった。

バンカメ(バンクオブアメリカ)とは無関係なのに、

それと混同されたり、関連企業であると誤解されたりして

満遍なく支持をえることが出来ずに2位に甘んじていたそうだ。

その後、1977年にバンカメリカードがビザに名称変更した。

改名により多くの顧客獲得を果たしたビザカード。

現在世界第一位のクレジットカード会社である。

 

”ゲータレード”はスポーツ飲料市場の79%のシェアを占め、

20億ドルを売り上げる飲料だ。

1960年代にフロリダ大学で、

ロバート・ケイド博士に率いられた研究者グループが

身体の水分や塩分を補給するドリンクを開発した。

研究者たちはまず、

大学のフットボール・チームの選手たちに試飲してもらった。

それがフロリダ・ゲイターズというチームだった。

このチームが1965年度の試合に優勝すると、

ゲイターズは選手の持続力が評判となり、

”後半に強いチーム”として知れ渡った。

ゲータレードは、現在でもバスケットの優勝チームの監督に

バケツ一杯のゲータレードを

頭からぶちまけるセレモニーがなされているそうだ。

ブランドと広告戦略は歴史を通じてみると今がさらに見えてくる。

私にとってとても興味深い研究分野だ。
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