芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『冷蔵庫』が泣いています。

2015-01-27 07:07:07 | Weblog

17年前に購入した冷蔵庫の様子が近頃変です。

夜になると大きな音を立て始めるのです。

エンジン全開のモーターの爆音と、それが止まる時の「ドン」という音。

小型のディーゼルエンジンを乗せた小舟に乗っているような振動と音です。

テレビの音も聞こえなくなってしまうほどの「ポンポン船」のような音でもあります。

休みなく17年間に渡って故障もせずに動いてきたのですから、

コンプレッサーがイカれても当然のことです。

 

そこで、完全に動かなくなる前に購入することを決めました。

今まで使用していた冷蔵庫が480リットルなので

同じ位の500リットル以上に的を絞り探すことにしました。

 

大型電器店の何ヶ所かで冷蔵庫の説明を受けてわかったことがあります。

それは大きさについてです。

我が家で唸りをあげている冷蔵庫の横幅は74cmで奥行きが64cm。

今ではそのように横幅が広い冷蔵庫は600リットルを越えてしまいます。

600ともなると横幅も奥行きも70cmを超えるそうです。

そうなると普通の住宅のドア幅では搬入が不可能。

家の中からの搬入は出来ない機種(1階設置、外からの搬入)となります。

冷蔵庫の現在の売れ筋の傾向は、

横幅が狭く奥行きがあるタイプです。

500リットルの場合に横幅、奥行きとも68cm位が平均です。

つまり家の中からの搬入を考えてのサイズなのです。

その理由は、マンションや都会に多く建てられている一戸建て3階住宅に搬入することを想定しての大きさだそうです。

マンションはドアを通り抜けなければなりませんし、

狭小3階一戸建ての台所は、2階に設置されていますから

内階段を利用して一階から2階へと冷蔵庫をあげることができなければならない事情なのです。

 

9~10月頃に新製品が発売されるそうです。

秋葉原のヨドバシカメラでは新製品しか陳列されていませんでした。

500リットルクラスで25万円前後の価格でした。

17年前に購入した際も同じような価格だったのですが・・。

我が家の財政状態では高額すぎて購入することを諦めかけていました。

 

しかし、販売員との話やネットでの価格調査から

「冷蔵庫の不思議」を知りました。

冷蔵庫の不思議とは、旧式の冷蔵庫は半額以下ということです。

古い人間にとって最新にこだわる必要はありません。

旧式に的を絞ってヤマダ電器の池袋店とビックカメラのアウトレット店を訪問しました。

そこでわかったことは、

他店で展示されていた商品や倉庫に在庫として残っていた商品が毎日昼過ぎに数台納入されるということです。

「最後の在庫品、◯◯円。」は嘘ではありません。

しかし、明日以降も同じ商品は納入される可能性もあるということは勉強になりました。

ということで、

2013年発売モデル、

2014年夏製造の旧式の冷蔵庫が配送されてくる予定です。

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『肉ばなれ』

2015-01-20 07:07:07 | Weblog

例年、新年のお参りは日光東照宮に行っています。

とにかく今年もすごい数の人でした。

実は毎年、純白のウエディングドレスを着用したオカマさんに会います。

山道を行ったり来たりしているので、

彼に必ず会う機会、その確率は高いものです。

彼は寒空に薄手の純白のウエディングドレスだけを着用しています。

その目的は不明ですが、

たぶん参拝客に写真を撮られることを楽しみに毎年お参りをしているのだと思います。

 

さて、日常の業務でもそのようにしているのですが

階段を一段飛ばしで登っている途中に

足の袋ハギの筋肉が切れたような音がしました。

初めてのことで何がおこったかわからなかったのですが、

時間の経過とともに歩くと痛くて歩けなくなってしまいました。

 

仕事始めが近づいていたので、

すぐに、自宅近くにある外科へ。

外科での診断は、『肉離れ』でした。

医師は何も処置せず、彼からは湿布薬を渡されました。

「歩いて痛かったら薬局で売っているテーピングをしてください」で診察終了。

 

後日、

リハビリを目的に再び病院へ行きました。

その日、リハビリ室に入ってびっくりです。

予約していったのに、診察室内には人、人、人で溢れていました。

それも、ほとんどが私よりも年上の60歳、70歳代の年配の方々ばかり。

4名の鍼灸マッサージ師?による15分ほどのマッサージを受けている患者、

自転車こぎをしているおばあさん、

巨大な自動車のブレーキパッドのようなものを足でおしているおじいさん、

医療用マッサージチェアーで治療を受けている老人たち。

私の横には椅子から起き上がれないおばあさん。

彼女の名前が呼ばれた時に私は足の痛さを忘れて、

手を差し伸べてもあげました。

 

本当に通院している老人たちの多さに驚かされました。

それと同時に私にはあることが頭に浮かびました。

 

それは「待ち」という言葉です。

これらの治療をうけている患者さんたちは、

まさに「待たされる世代の人々」。

彼らは待合室で何分も待たされて治療を受けています。

若い頃、彼らは大学に入るのも大変な時代で

浪人して、つまり予備校という待機場所で「待って」大学に入学した世代の人々です。

彼らが会社勤めしていた時は、

満員で電車に乗ることができないで、

次の満員電車を待った人たちでもあります。

住宅を購入するのも、バブルの頃は抽選でした。

抽選に当たることを願い待った世代。

 

現在、特別養護老人ホームに入るのに待っている人は2桁では収まりません。

今でも、待っている老人が多いのに・・。

 

患部に電気治療、アイシング、マッサージをして保険診療で500円でした。

この金額では多くの老人たちが週に何回か通院してくるのも当然です。

マッサージをしている先生と言われている若者たちが休憩もなく、

何時間も働いている姿もまた印象にのこりました。

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『先輩モミさんのお姉さまへの返信』

2015-01-13 07:07:07 | Weblog

昨年お世話になっていた職場の先輩が亡くなった話はこのブログで書きました。

ご親族の方にどうしても寂しさと感謝の気持ちを伝えたくて、

誰もいないポストに手紙を投函したところ、先日ご返事をいただきました。

以下にご紹介するのはそれに対しての私の返信です。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

○○○○様

前略、S高校のMと申します。先日は心温まるお手紙をいただきまして誠にありがとうございました。

O先生経由でMOMI先生が亡くなったことをお聞きし、いてもたってもいられずに直ぐにご自宅に向かったあの日から4ヶ月が経ちました。お隣にお住まいの老婦人から滞ったままになっていた回覧板や玄関ドアの鍵穴にささったままの鍵が家主の異変を知らせていたことを聞いたあの時、私はご自宅前で2階のモミさんの部屋に向けてしばらくの間、黙祷することしかできませんでした。

いただいた書面にもありましたように12月初旬に職場で可愛がっていただいた同僚とともに墓参させていただきました。MOMI家の墓石に刻まれた真新しい「▲■」さんの名前と職場でも愛用されていた「ステンレス製マグカップ」を確認して、亡くなったことが事実であるとわかっていながらも、やはり居なくなってしまった寂しさを再確認した次第です。お墓に水をかけながら脱力感をともなう不思議な悲しみが湧いてきました。なぜだか分かりませんがお墓に向かって語りかけずにはいられない不思議な気分にもなりました。

モミさんの存命中には、本当にお世話になりました。ご自宅にお邪魔するたびに台所の食卓で何度ももてなしていただきました。その際に幾度となくお母様とも話をさせていただきました。特に私の記憶に残っていますのは、息子のモミさんがお母様を海外旅行に連れて行ってくれることへの母親からの感謝の言葉でした。福島なまりのイントネーションで、海外旅行は「上げ膳据え膳で有難い」ことと「飛行機機内で飲む無料のビールの格別の美味しさ」の話は忘れられません。

モミさんについてはこんなこともありました。かつて私が埼玉に新居を購入した際に、ご自宅の風呂リフォームをする参考にしたいということで我が家を訪問されました。当時、私は独り身ということもあり何の持てなしもできずに、ただ冷凍庫でカチカチに凍ったタコを切れない包丁でぶつ切りにして、それを酒の肴にして酒を飲み交わしました。切れない包丁がかなり気になったのだと思います。その後、結婚の祝いの品として頂いた切れ味抜群の刃渡り30センチの刺身包丁は今でも大切に使用させていただいている我が家の宝です。

MOMI先生が桜丘を辞められたのは約15年前です。同じ職場でずっと働いているのは「バカばっか」。俺もやっと利口になれたという名言を残して職場を去られました。

ずっと働いている私にはキツイ一言ですが、なぜか納得できるのはモミさんのお人柄に尽きると思います。

モミさん以外に、退職後も損得抜きでお付き合いさせていただいた方はいませんでした。

私はいつまでも、モミさんのことは忘れないと思います。

本当に、そのような尊敬できる先輩と出会えたことに感謝いたします。

寒さも日増しに増してきました。お姉様に於かれましても、どうぞご自愛くださいませ。

 

 

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金益見『ラブホテル進化論』文藝春秋

2015-01-06 07:07:07 | Weblog

本年もどうぞ宜しく御願い致します。

 

かつての職場の同僚がOさんが言っていました。

昔でもない、今後でもない。

「今が、一番良い」と考える。

 

JUWAT教授が新年の挨拶で書かれていた一言。

人生、ある年齢を経てからのくだり坂が面白い。

上記2点を念頭に今年を過ごそうと思います。

 

さて、先週は神戸学院大学の大学院生の修士論文を元とした

金益見『ラブホテル進化論』文藝春秋を読みました。

自らがインタヴュー等して手に入れた情報がベースとなっている論文であり

すごく面白かった本です。

 

1973年頃にラブホテルという言葉が使用され始めました。

私はラブホテルというと

ステレオタイプ的に一面鏡や回るベッドを想像していました。

しかし、それは80年代という時代における一現象物にすぎないことがわかりました。

 

ラブホテルは、以前、連れ込みホテルや旅館と言われていました。

その名前から判断して、

利用者はてっきり恋人(不倫関係を含む)だと思っていました。

しかしながら、意外にも夫婦の利用が多いことに驚きました。

夫婦利用が多いその理由は日本の住居構造にありました。

襖、障子で仕切る部屋が多かった昔ほど夫婦利用が多かったそうです。

 

冒頭で取り上げた電動ベッドや透けて見えるお風呂。

そのように覗けるお風呂やベッドは男性目線でのラブホテルだそうです。

今は、女性目線でのラブホが主流となり快適なベッドや清潔感が重視されています。

人々の憧れの場所が備えらえる場所がラブホテルだったそうです。

風呂が憧れの時代には風呂。

3C(カラーテレビ、クーラー、カー)が憧れだった時代にはモーテルにクーラーやカラーテレビをいち早く完備したそうです。

例えば、1980年代にはファミコン。

90年代半ばにはカラオケ、カラーテレビ、アダルトグッズが備えられたそうです。

2000年に入るとプレイステーションが完備。

コスプレ、サウナ、携帯充電器、コンタクト保存液などが設置されている現在では「あったらいいな」がキーワードだそうです。

 

さて、人と会わないで清算できる自動精算機は、

ラブホテルの多店舗展開に大きく貢献したそうです。

従業員に売上金をごまかされて持ち逃げされることもないでしょうし、

利用者にとっても従業員や他の利用者に会わないですむというのは大いなるメリットです。

現在では、年金支給日の翌日には高齢者の利用が80%というホテルもあるそうです。

「コンドームもティッシュもお風呂も使った形跡がないことがほとんどだという。・・ただベッドを使った形跡とお茶を飲んだ形跡がある」も。

新たな時代のラブホテルという二人だけの非日常空間の利用ということでしょうか。

 

様々なことが研究対象になることを思い出させてくれた1冊です。

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