今年から推薦入試の解禁は9月15日からなのですが、書類提出を含めていくつかの大学でフライング入試が始まりました。
クラス担任でもない私ですが、どうやら生徒にとっては話しやすい先生のようです。
8月初旬に推薦入試においても助言を求められました。
ペッパー子。(以下P子)
ソフトバンクのペッパーを見ると恐怖で気分が悪くなるP子がいます。
校内にはペッパーが2体設置され、授業でも活用。
「情報」の授業でペッパーを活用する時だけP子は別室自習という特別の配慮もしてきました。
そんなP子から自由が丘駅そばにあるS大学で学びたいとの相談を受けました。
それはS大学が行う三回の模擬授業に参加後に、夏休み中に課題をまとめてプレゼンを行うという入試です。
私の助言は三回も模擬授業に出席できるのは首都圏の生徒だけなので、全国レベルの争いにはならない。
チャレンジしてみてはどうかというもの。
彼女が自分で考えてプレゼンの課題としたのは、視覚障害者の購買行動の調査。
調査をどのようにやった良いかという助言を求められたので、障害者のための大学である筑波科学技術大学に相談にのってもらってはどうかという助言をしました。
先日、P子から報告がありました。
SNSを利用して、障害者や障害者に対してのボランティア団体とのコンタクトに成功。
渋谷「109」での販売員からの聞き取りや障害のある方々からの衣類購買における聞き取りアンケートの実施、そして実際にショッピングにも同行したそうです。
P子はペッパーの件で有名人ですが、決して授業中パッとする生徒ではありません。
しかし、今回の積極的な調査には正直驚かされました。
私のP子への助言は、40人以上からの聞き取り調査資料は大学の卒業論文が完成できるレベルであること。
これだけ材料が揃ったのだから、それをまとめて聞いてもらう延長に推薦入試があるのではないか。
プレゼンには助言を加えてあげるつもりですが、日頃見せない地味な生徒の能力に本当におどろかされたしだいです。
H君からのSOS
彼は中国人のH君。
自己PR書をチェックして欲しいとの相談がありました。
自己PRというよりも、事故PRのようなお粗末な文章。
自分の魅力は何か?
大学で何を学びたいのか?
毎日のように彼とのメールのやり取りをしてきました。
何とか自己PRと志望理由書が完成しそうです。
学校には様々な業者が商品の売り込みをかけてきています。
小論文添削、推薦試験での面接についてなどの有料講座もそれらのもの。
実力不足の受験生は推薦入試に逃げる傾向があります。
不安だからこそ推薦入試にチャレンジするのですが、その不安を当て込んだ予備校や受験産業の甘い有料の誘いです。
すべての講座で、不安が解消されれば良いのですが彼らにとって頼りになるのは最後は身近にいる無料で指導してくれる先生のようです。
私もこれから始まる二学期以降も授業以外の指導や助言で忙しそうです。