障害を持った弱者への合理的配慮が叫ばれています。
しかしながら、社会的な課題は山積しているようです。
例えば、その一つはタッチパネル。
英文タイプライターの打鍵ではブラインドタッチという言葉があるようにキーボードを見なくても指の感覚で打鍵ができました。
しかし、タッチパネル式のディスプレイに登場するキーボードは視覚障害を伴った人々には不便な物に違いありません。
健常者にとって便利になっていく社会は、障がい者にとって不便になっていく社会ともなり得るのだという意識を持つことの大切さを感じます。
そのような課題について、24時間テレビが健常者に気づかせる機会を提供する物であれば、番組の意義はあると思いますが・・。
実際は異なっていると私は思います。
障がい者を取り上げて、番組作りをすることには私は賛成です。
しかしながら、番組内容の実態は健常者目線での番組作りだと思われます。
車椅子での登山を頂上から励ますタレントたち。
あこがれの健常者のプロダンサーとともに踊る障害者たち。
これらは、健常者が行なっていることが基準でそれに追いつこうと努力する障害者の頑張りでの感動創出に違いありません。
プロでない芸能人に夏場のマラソンを強いて、エアコンの効いている日本武道館で芸能人マラソンランナーを待つ芸能人たち。
私は絶対にこの番組を見ませんし、この時期に「サライ」のかかっているスーパーには買い物に行きません。
批判ばかりしていると単なるクレーマーとして判断されることも、しゃくにさわるので私なりの提案をしてみたいと思います。
マラソンランナーはアイマスクをしてマラソンをしたら良い。
アイマスクをして、白杖を使用して大阪から日本武道館まで一人で来ることをしてもよいかもしれません。
あるいはスポーツにおいても、障害者スポーツ、たとえば車椅子バスケットに著名な芸能人が挑戦することも可能です。
上記のような試みの中心は健常者ではなく、障害者となるわけですから。
しかしながらテレビ番組として視聴者が感動するか、どうかは大きな課題ですが・・。