芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『110』

2010-10-26 10:00:00 | Weblog

この「110」は二進数での表記ではない。

また、この「110」は友人の伊藤でもなければ温泉でもない。

さらに、緊急通報用番号でもない。

 

先週、大学創立「110」年の記念式典に参加してきた。

卒業生の団体の幹事?評議員?をやっているにもかかわらず

総会やイベントなどに殆んど仕事の関係で参加できない。

もっとも、私がやりたいと手をあげたわけではない。

突然の手紙が届き、「決定」と言うのが実話であるのだが・・。

会合に参加できないことに少々引け目も感じていたので、

年に何回もないことだと諦め、職場を早退。

そのような理由から葵友会総会、記念式典に出席した次第である。

(なんと律儀であろうか。私に得なことは何一つ無いのだが・・。)

 

式典会場は、男・男・男。

さらに、老年・老者・老人。

302番教室が満席となった。

それはそれは異様な光景だった。

 

式典後には、懇親会も行なわれた。

知人も一人もいないし、その場にいることを後悔した私ではあったが・・。

何名かの先生方にはご挨拶ができた。

 

まずは、学部時代にお世話になった会計学の「タナカ先生」。

数ヶ月前に80歳を祝う会があったが

所用のため参加できなかったことのお詫びをさせていただいた。

「勉強しているの?」「いいことだ」

 ところで

「君、どうしてここにいるの?」と質問をされてしまった。

<大学のOB会の関係で・・。>と返答。

会話も、はずまずに退散。

 

次にいつも陽気な「タムラ先生」

「高校の教員まだやってるの?」

<ハイ・・>

「本業に加えて大学の非常勤もやったらいいんじゃないか」

<エッ、エッ・、忙しいですし・・>

「短期集中でいいんだよ」

<ハッ、ハッ・・>

「それから、単著書いた?」

 <エッ、イャ・・>

「単著出すといいのに・・。」

と相変わらずタムラ節は全開。

ご本人は耳が悪くなったと言われていたが元気そうだった。

私は<エ>と<ハ>しか発せられなかった。

<ハエ~。>

 

そして「イカリ先生」

いろいろなことを知っていらっしゃる。

私の最近の動向についてもご存じ。

情報網にビックリ!である。

 

しばらくは、

このような会合には「出たくない、出ない」ことを決意した私であった。

特に葵友会の会合は・・。

 

懇親会参加者全員に

大学名のラベルのついた朝日酒造の日本酒が配布された。

“久保田”や“朝日山”で有名な新潟の朝日酒造の社長がOBだそうだ。

上に掲載した写真は頂き物の日本酒のそれである。

 

 

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『欠勤』

2010-10-19 10:08:53 | Weblog

 やっとで秋らしさを感じられるようになってきた。

暑かったり、寒かったりの連続で先週は体調を崩してしまい一日欠勤。

ほとんど、病気を理由に休まないので

休み明けの数日は、「どうした?」「どうしたの?」という質問攻め。

体調説明となる同じ返答を何回も繰り返さなければならない状況だった。

心の叫びとして「約10年に一日くらい病欠してもいいじゃん」

と言うつぶやきと一日休んだだけで

これだけ職員室内の後処理(人間関係)が面倒ならば

「機械と同じように毎日休まず目立たないように働いていることのほうが楽なのかな~」ということも再確認してしまった。

私には何日かの夏休みや数日の春休みがあるので、

休暇について声高々に主張は出来ないが、

1年間に20日ある年次有給休暇は殆ど未消化だ。

使用していない有給休暇は自然に消滅してしまっている。

それはまるで、テレビ番組「スパイ大作戦」の指令の声のように・・。

22歳の時から働き始めて、約30年間も働き続けている。

単純に考えたら30年×20日=約600日。

一年位休んでもバチは当たらない気がする。

もし、1年あったら

研究活動と海外旅行を満喫してみたい。

残念ながらサバティカル制度は職場にはない。

であるならば、国がサバティカル制度を法令化してほしい。

だぶついている雇用調整にも効果的なはずだ。

初等、中等教育機関等で働く、

いわゆる「教諭」には教員免許状更新制度も加わり忙しさが増している。

35、45、55歳で免許更新が義務付けられるのならば

長期休暇を検討して欲しいと思うのは私だけだろうか。

「締付」に対しては「弛緩」も必要な気がする。

 

高校1年生の何名かの女子生徒からも「先生、大丈夫?」という心配の声を頂いた。ありがたい。この一言があるから仕事を継続できているのかもしれない。
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『無常』

2010-10-12 09:42:13 | Weblog


日直は、その日の出来事に加えて授業内容も日直日誌に記入することになっている。

私の仕事は、終礼後に日直から日誌を受け取り、そこに担任コメントを書くことだ。

先週、日直日誌を見ていたら「現代文」の授業内容が目に付いた。

その内容とは、『無常』。

懐かしさにより以下の記憶が呼び起こされた。

昔々、私が高校生だった時、

無理やり暗記させられた

あの平家物語の冒頭だ。

 

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ

 

さらに

同時期に覚えた

鴨長明の『方丈記』。

 

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。

 

あらためて『無常』についてウイキペディアで出調べてしまった。

そこでは、『無常』は「この現象世界のすべてのものは生滅して、とどまることなく常に変移しているということを指す」と定義されていた。

不変のものはないということであろうか。

『無常』の定義からは、幾分ずれてしまうかもしれないが、・・。

私の最寄り駅の一つである武蔵小山商店街は常に活気がある。

武蔵小山商店街とは全長約750メートルにも及ぶ長いアーケード商店街である。

昨日も、商店街に行ってきたが混雑していて人が溢れんばかり。

とても自分のペースでは歩けなかった。

そんな商店街を歩いていて気付くことがあった。

それは、一ヶ月も商店街に行っていないと新しい商店が開店していると言うことだ。

つまり閉店があり、開店があるということである。

昨日気付いたのは、焼肉店で食する内臓肉を含む多種な肉を揃えた焼肉専門店と餃子の王将を模したような格安餃子を中心とした看板の派手な庶民的な中華料理店だ。

その商店街はシャッターが降りることはあっても、

ずっとそのままになっていることはない。

先月駅ビルが完成。

当初、30階建ての高層マンションと駅ビルと言う構想があったそうだ。

駅ビルは○井を中心とした駅ビル。

しかし、その計画は実現されなかった。

たぶん、街と駅ビルとの共存共栄を東急電鉄が考えたに違いない。

商店街と共存するために低層三階建てのビルとなっている。

テナントも商店街にはない「タリーズコーヒー」や「無印良品」など。

 

人生においても、

商店街を含む企業実体においても「無常」であることを再確認した次第である。
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『たこやき』

2010-10-05 10:46:22 | Weblog


先週は、熊谷真菜さんの『たこやき』リブロポートを読んだ。

現代風俗研究会で検索をかけていた折に、

たまたま引っかかってきた面白そうな本なのである。

以下に記するとても興味深かった記述を元にこのブログを書き進めたい。

 

「おやつ」の語源は、

昔の時刻で午後三時は「八ツ下がり」。

「オヤツ」ということばが今もそのなごりとして使われているそうだ。

今までそれを知らずに「オヤツ」と言う言葉を使用してきた。

これからは3時になると自然に小腹がすいてしまうかもしれない。

 

江戸中期、火薬のための摺臼が平和利用へと使い道が変更された。

それで、穀物の粉化が一般的になったそうだ。

このことによって、

高い身分の人しか食することが出来なかった高級な「うどん」も

庶民の口に入るようになっている。

これは、上流階層から一般庶民への食の流れでもあろう。

 

昨今の讃岐うどんブームで都内各所のビジネス街にうどん店が増加している。

やけに新宿西口にうどん屋が多くなったと思うのは私だけだろうか。

大学生協の食堂に並ぶように麺を注文して、トッピングを選んで会計。

うどんは「うまくて、速くて、安い」。

まさにジャパニーズファーストフードである。

それらのうどん店のライバル店は他のうどん屋ではなく、

マクドナルドではないかとも思われる。

 

当初、子どものオヤツとして食された「もんじゃ焼き」は今では東京月島を代表する食べ物のようになり大人が酒を飲みながら食べる主食に格上げされている。

また縁日にも出展される「お好み焼き」は、

超高層ビル内のジャズの流れる薄暗い高級感あふれる店舗でも食されている。

筆者が指摘するようになぜか「たこやき」は庶民の食べ物にとどまっている。

一般大衆の食べ物のイメージがある「たこやき」。

確かに何とも不思議な食べ物である。

 

先ほど「うどん」について言及したが、

うどん以外にも穀物の粉化は多大なる影響を及ぼしている。

江戸時代中期のせんべい、落雁、どらやき等の菓子文化の発達も確かにこの時期である。

 

その他に、

「コールタール」から「合成染料」が作られていることや輸出用干し牡蛎の捨てられていたゆで汁からグリコーゲンを抽出して、グリコのキャラメルが誕生した話もまた興味深かった。

 

最後につるみ鶴見俊輔さんの「付録のような文章」が加えられている。

その中の「スルメは日本のチューイングガムとも呼ばれ、耐乏精神と深くかかわりがあるような気がする・・」と言う文がひじょうに印象的だった。

 

近頃の日本人はスルメを食べなくなっているな~と思う。
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