芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『防災士研修で学んだこと』

2018-03-27 07:07:07 | Weblog

324日(土)と3月25日(日)の二日間を利用して防災士講習を受講しました。

1日7時間にも及ぶ講義と最終日の試験にグッタリです。

会場は日吉駅や田町駅そばのグリーンパークという貸しビル内。

受講者は約100名。

性別構成は約80%が男性で、残りが女性でした。

年齢の幅は、若者から高齢者まで多彩。

しかし、いく分、中高年の男性が主体でした。

私のように身銭を切って自主的に参加している人もいれば、

市町村役場や郵便局からの派遣や見るからに消防士とわかる人など多彩でした。

受講した講義内容の中で印象に残っていることを2、3紹介したいと思います。

まずは救急・集中治療科の医師の話。

それは大都市での疾病者10人の事故と過疎地での疾病者10人の事故の違いです。

都内には約500台の救急車があるので、9分以内に現場に救急車が9台到着して病院に搬送可能です。

しかし、過疎地では救急車の数や総合病院の数も少ないのでキャパシティーを超える患者数に対しての対応も異なるとの話でした。

他に興味深かったのは練馬区の病床ベッド数は23区で最低という話でした。

それが23区平均の3分の1しかないという医療過疎地区であることを指摘されていました。

理由は、練馬区、北区、豊島区というブロック単位で平均して病床ベッド数が決まるのです。

その他の区に日大病院、帝京大病院など大学付属の大病院があるので練馬だけ少なくなっているとのこと。

なるほど。

しかし、しかし何か事故が発生した場合の危機管理は行政区単位で実施されるという矛盾。

行政区内の医師会、歯科医師会、薬剤士会、柔道整復師が協力して危機に対応するそうです。

でも、有事に歯科医師会は何をするの?を明確にしておかないといけない問題もあるそうです。

その他には、東大の総合防災センター教授の話。

復興と復旧についての話は興味深いものでした。

それは、東日本大震災で街を復興することを考える場合に、

山を削って高台に住宅を建てたり、

街全体の地盤を盛り土してかさ上げ、さらに津波対策に高い防波堤を作ったりしがちです。

でも、本当にそれでいいでしょうかという疑問の投げかけでした。

巨額の補助金をつぎ込んで街を復興しても、過疎地でも少子高齢化現象は止まらないという問題も残ります。

彼が言うのは、大規模に山を削るよりは町の中心にタワーマンションを建てる方が良いのではないかと言う意見です。

盛り土し、かさ上げし、山を削る支出よりは、はるかに少ない支出でマンションができるとのこと。

20メートルの防波堤を新たに築くよりもオーシャンビューの建物に皆が一緒に暮らした方が良いのではと言う指摘。

確かに、街を作り直すと言う発想には、昔のような街にすると言う復旧のイメージがありすぎるのかもしれません。

 
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『311の風化防止に向けて』

2018-03-20 07:07:07 | Weblog

 震災から6年が経過しました。

311当日は震災に関してのテレビ番組も放映されていますが、

それらの番組数は年々減ってきているようです。

それは震災への関心や想いが年々減少している表れとも言えそうです。

先行研究によると震災などの鮮明なる記憶は8年間だそうです。

あと2年後には、あの悲惨な記憶も多くの人々の記憶から薄れてしまうのかもしれません。

昔、〇〇があったなあ〜と言うように。

 

東日本大震災の1年後に

被災地である南三陸町へ高校生400名からなる修学旅行を企画して実行した私。

学校行事として毎年その旅行を継続実施してきた私。

私は職場の同僚や高校生たちの震災に対しての想いが毎年薄れてくることを感じています。

そこで、私は考えたのです。

それは震災についての更なる知識を私が身につけて、東北への研修旅行前の事前学習に私の口から子どもたちに震災について語ることで旅行を充実させたいと。

そこで具体的に考えたのは、「防災士」(民間資格)の資格取得です。

実は今週の週末2日間は「防災士」取得のために終日講義を浜松町で受けなければなりません。

「防災士」取得には、さらに「救命技能認定証」が必要です。

私は職場研修でその研修を3年ごとに受けており、その資格はすでに取得ずみ。

防災士の取得費用は学校に出して欲しかったのですが、被災地への研修旅行についての想いが私ほど強くないので全額自分で支払う事にしました。(約6万円)。

取得にはハードルが高くて最終日のテストに合格しないと「防災士」の資格がもらえません。

それを取得したからといって給料が上がるわけでも、転職に有利になるわけでもありませが最善の努力はして事に臨みたいと思います。

 関東大震災では火災で多くの人々がなくなり、阪神淡路大地震では建物の倒壊で多くの人命が奪われ、東日本大震災では水死された方々が多い。

そのような震災による一番の死因の確認から始まるテキスト。

受講前に356ページからなるテキストを精読しなければなりません。

テキスト内容に関する問題を受講前に解いて、受講日に提出しなくてはならない事になっています。

今週は宿題完成に向けた学習に追われそうです。

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『渡辺潤ゼミ解体試論』

2018-03-13 07:07:07 | Weblog

 ときに記事・論文のタイトルに興味をそそられ、その論文を読みたいという衝動にかられます。

かつては大学の図書館に所蔵されている紀要があれば、それをコピー。

あるいはウエブを利用して国会図書館サーチというサイトからお目当ての論文がある場合には、そのコピーを依頼。

約一週間後に、現物のコピーが送付されてくるので、その代金を後日郵便局にて支払うというやり方もあります。

検索される論文に限りはありますが、その他の方法として”Google scholar”の利用も便利かもしれません。

このようにネットの登場以来、それを利用して論文を手にすることが容易になってきています。

多くの大学では、紀要(該当大学の先生方が書かれる論文集)もPDF化してネットにて公表しています。

 さて、今回、東京経済大学の紀要である「コミュニケーション科学47号」に寄稿するチャンスをいただきました。

それは、私の師である渡辺潤教授の退官記念号。

私は「ゼミ紹介」を書かせていただきました。

わすか2500程度の文字数ですが、先生の著作を再読して3か月ほどかけて書いた作品です。

興味がある方は、ぜひ一読してみてください。

http://repository.tku.ac.jp/dspace/bitstream/11150/11070/1/komyu47-05.pdf

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『地域振興の外注』

2018-03-06 07:07:07 | Weblog

「宇都宮市」と聞くと何をイメージしますか?

多くの人は「餃子」と応えるのではないでしょうか。

 

まずは、町や市のことを知ってもらうこと、認知してもらうことが大切です。

町のイメージ向上は結果として、その町の物産品、特産品、観光スポットとも結びつき、購買客や観光客を増加させる効果を伴うと予想されます。

 

浜松と言えば、「餃子」。

茨城と言えば、「納豆」。

横須賀と言えば、「横須賀海軍カレー」。

尾道と言えば、「尾道ラーメン」。

どうやら食と結びつけての地域PRが目立ちます。

それらは、地域を代表する名店や名産品がテレビで放映されて有名になる場合が殆どだと思われます。

タレントと言われえる有名人が散歩をして町の有名店を訪れる旅番組。

「マイウ」、「ほっぺが落ちそう」などと同じような過大なる評価コメントが体外にして3名の旅人(うち1名は女性)から発せられます。

では、なぜテレビで地域の特産品や地域の名店を取り上げて放映するのでしょうか。

それが一番の問題です。

 

例えば、これはあくまで推測ですと一応書きますが・・。

市の地域創世課や地域振興課なる部署が、地域のブランドイメージ向上を目的に電通や博報堂などの広告代理店に多額の税金を投入して発注をかけるのです。

例えば、広告代理店からは地域信仰のキーワードを「ギョウザ」にしましょう等の提案がなされるはずです。

他の市町村からからの同様の注文が入る場合も日常茶飯です。

というのも、地域振興には国からも多額の補助金が出ているからです。

なんと沖縄だけで3000億円も。

広告代理店の労力を減らし効果を及ぼすような宇都宮の餃子VS浜松の餃子の対決などと両市を同時に有名にする策を広告代理店は常道手段をとるかもしれません。

もちろん、広告代理店からは様々な助言が成されるはずです。

「ギョウザ」に関しての地域でのイベントを行い、それを積極的に新聞、テレビ、雑誌などにプレスリリースして行きましょうと。

新聞購読者が減り、テレビ視聴者が減っていることを考えるとプレスリリースもそれほど効果的かどうかは疑問も生じますが。

さらにSNSで発信しなさいとの助言もあるはずです。

具体的には、発信力のあるコンサルタントに依頼してSNS発信してもらうのかもしれません。

 

テレビで取り上げられた有名な物を口にした時に、それほどの味でもないと感じることが多々あるのも当然なのです。

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