芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

『ブラックな企業の新人研修』

2014-04-29 07:07:07 | Weblog

4月初旬、卒業生から職場に電話がありました。

それは、今春大学を卒業して就職したばかりの女子生徒。

4年前の私のクラス生徒でした。

JUWATゼミの佐々木君のように私の学年でも、私のクラスでも、そして私が授業を担当したわけでもない生徒と違って直接の教え子です。

高2、高3と担任であった私は、当然の事として彼女のことを覚えていました。

 

彼女が就職した会社名はここでは書きませんが

仮称Kという大手建設会社に就職したとのことでした。

ヒント:「大きな栗の○○で」。

話の内容は新人研修の一環で、

高校生の時の担任の先生に就職したことと業務内容を報告することがその課題。

それなので、ぜひ学校を訪問したいという話でした。

彼女は卒業以来、学校に一度も顔を出すこともなかった生徒ですが・・。

仕事ならばしょうがないと思い、「学校に17時に来るよう」に伝えました。

 

学校に現れたのは、彼女とその女性上司でした。

なんで?Dだけではないの?という疑問がわきました。

 

課長という肩書きの30代半ばの女性でした。

名刺には宅地建物取引主任者、2級FP技能士、AFP、不動産コンサルティングマスターなど多くの資格が添えられていました。

個人的には、このような多くの肩書きを見ただけで信用おけないと思ってしまうのですが・・。

卒業生Dの会社説明はほんの5分程度でした。

彼女たちの目的は、不動産投資の勧誘でした。

都心にマンションを購入して、家賃収入で節税にもなると甘い言葉を様々な角度から上司が説明してきました。

私は彼女たちのターゲットにもっとも適合しない人間です。

「近隣のS高校では、3軒のアパートを購入して資産を運用されている先生がいらっしゃるのですよ・。

(私)そうですか。他人は人です。

興味がないことをずっと繰り返しました。

「年金の足しにもなるんですよ。」

(私)仕事の状態もどうなるかわからないので年金まで考えられない。

(私)また、年金が少ないのなら、それに応じた生活をするだけ

1時間半ほど、その繰り返しでした。

話の終盤で、仕事着で学校にくる卒業生ではなく、

普段着で友人と遊びに来て、その延長線上に仕事の話があるのが常識ではないかとほのめかしました。

 

数日後には、また電話がかかってきました。

事務所にお願いして、理由をつけて出ないようにしていました。

すると、

数日後に「近くまで来たので寄りましたというD子」、

卒業生が来ているとの内線電話がありました。

もちろん、「会議中」ですから対応できませんと対応。

私が帰宅後も、外線電話があったそうです。

 

卒業生をだしに使って対面。

あわよくば契約を狙うとうやり方のようです。

ほんとに「しつこい」の一言です。

最近判明したのですが、卒業生が電話する横で課長が電話内容を聞いているそうです。

 

電話がかかってくるたびに、

○○という会社の評価が下がっていることが分からないようです。

私にとっての、○○ブランドイメージは地に落ちています。

木造住宅販売以外に介護ビジネスもやっているようですが、

絶対にあの会社にはお世話にならないと決めた私です。

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北条かや『キャバ嬢の社会学』星海社を読んで

2014-04-22 07:07:07 | Weblog

「23歳の現役京大院生が自らキャバクラ嬢となって潜入調査!」

というコピーがまかれた帯。

この本を買おうか、どうしようか正直迷いました。

京大院生が修論作成のためにキャバクラ参与観察したといえば聞こえはいいですが・・。

それはカッコつけているだけであり、

キャバ嬢がたまたま京大に通っていたにすぎないのではという思いがしたからです。

しかしながら、少々期待したことも事実です。

それは佐藤郁哉『暴走族のエスノグラフィー』のような作品かもしれないとの思いからです。

 

読後の感想ですが・・。

「まずまず」「なるほど」というのが第一声です。

・キャバ嬢の登場は80年代です。

それは秋元康プロデュースの「おニャン子クラブ」が全盛の時代。

当時はまさに「素人ブーム」の創世記。

「普通の女の子」がアダルトビデオに出るようになった頃でもありました。

現代においてもAKB48に代表されるような「素人さ」を魅力にすることが引き継がれています。

アイドル論で言うと、素人さが魅力の「AKB48」に対して玄人受けする踊りをする「モーニング娘」がいます。

本文中では、素人性をその魅力とするキャバ嬢に対して銀座の高級クラブのホステスが対比されていました。

玄人に対して、素人のようなところが魅力の若いキャバ嬢。

ちなみに、セックスサービスを提供しない日本のホステスやキャバ嬢は日本特有のものだそうです。

キャバクラでは、「店舗という舞台の上で演技する「女優」であるとの意味が込められて「キャスト」と呼ばれているそうです。

なぜか、ディズニーランドで働くバイトと同じ呼称?

キャバクラの料金システムは1時間のセット料金が約5千円に設定されていて、

加えて、キャバ嬢の指名料金、さらにキャバ嬢へのドリンクでしめて約1万円と支払い金額は約2倍になるそうです。

キャバクラの構成員はプロのキャストが1割、セミプロが4割、素人アルバイトが5割。

素人性を打ち出すキャバクラは、この数字からも素人または素人のような女性で構成されていることがわかります。

キャバクラはお金を介した擬似恋愛の空間。

普通の女の子らしさをアピールして自分を応援してくれるファンを獲得することにより収入が上がるそうです。

「若く、スタイルが良い女に高値がつく「カオとカネの交換システム」

寂しさ、くだらなさ、そして魅力を感じると北条さんは言います。

 

客としての参与観察も面白そうですが

余裕のお金もありませんし、

素人に気をつかってしまうことで疲れることが予想されるキャバクラには行こうとは思いません。

が、通勤電車で読むには気楽に読めるお勧めの一冊です。

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斉藤環『ヤンキー化する日本』角川書店を読んで。

2014-04-15 07:07:07 | Weblog

・  (斎藤)今学校で、スクールカースト上位を占めるのは「コミュニケーション力(コミュ力)が巧みな」生徒だそうです。その「コミュ力」は会話能力ではなく、「空気が読めて、他人をいじって笑いが取れる才覚のこと」だそうです。彼らは異性にモテる。そればかりか教師までが彼らに取り入ろうとすることもあるそうです。

・  (斎藤)彼らの「コミュ力」のロールモデルはお笑い芸人。お笑い界にはヤンキー出身の芸人も少なくないし、この業界のマジョリティは圧倒的にヤンキー文化圏に属するだろうというといういささか強引な結びつけで文章がはじまりました。

・  (斎藤)最近はスカイラインに乗れるヤンキーは少数派になってきて、経済的な事情もあって軽自動車(改造した黒のワゴンRとか)にのる方向になってきている。

・  (デーブスペクター)タレントがアフレコに初挑戦とか、ああいうのも失礼な話ですよ。日本はアマチュアが大好きなのね。

・(斎藤)日本は「盆栽文化」なんですよ。完成したプロはお呼びじゃない。未熟なアマチュアがだんだん変なふうに育っていくのを愛でる。

・(デーブスペクター)アメリカで車離れしてきているのは、なんでだと思います?以前は車で買いものに行ったり、映画観に行ったりしてたけど、いまは全部、家でネットでできる。女の子を口説くにも車が不可欠ではなくなった。

・  (海猫沢)『金八先生』にも取り入れられて全国に広まっていった南中ソーラン節。このソーラン節って昔の一世風靡セピアみたいで、非常にヤンキーっぽい。実際に不良っぽい生徒が「かっこいい」という理由でソーランやってるんです。そういう現象からもわかるようにヤンキーとソーランの相性はすごくいいわけですが、ソーランのおたく版といえるのがオタ芸なんだと僕は思うんです。

 タイトルに引かれて購入した『ヤンキー化する日本』のなかで、印象深いところを抜き出してみました。特に、ソーラン節とオタ芸の上半身の左右への動きの激しさと、ハッピをまとう衣装には類似性を感じてしまいました。

 

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『老婆たちが働く居酒屋』

2014-04-08 07:07:07 | Weblog

まだ行ったことは無いのですが、

マグロ養殖で有名になった近畿大学。

先日参加した研究会で、

その近大マグロを食べることができる大阪店と銀座店が話題にのぼりました。

近大マグロを食べることができる「近畿大学水産研究所」。

その店舗は、近畿大学とサントリーが共同で経営しているそうです。

居酒屋展開でノウハウのあるサントリーは表には出てきませんが、

大阪と東京の店舗立地やそこで提供されるメニューはサントリーとの協力無くてはできないと思ったしだいです。

 

さて、先日勤務先にかつていた先輩と半年ぶりで飲む機会を持つことができました。

場所はOG駅そばの居酒屋です。

http://tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13110687/

OG駅そばには桜で有名な公園があり、当日は桜が満開。

土曜日ということもあり、花見を終えた客でその居酒屋も満員でした。

このブログに書きたいと思った理由は、

その店が昭和のかおりする店舗ということに加えて

非常にリーズナブルな価格設定ということだけではなく、

その居酒屋で働いている全員が高齢者だったことに驚かされたからです。

男性1名、女性4名。

全員が75歳以上、いや80歳くらいに思われる老人たちでした。

客は、間違いなくそこで働く人達の子や孫のような人達でした。

食べ物を片付けている時に、注文のお願いをしても断られてしまいます。

片付けは、片付け。

片付けものを洗い場にもっていくことがまず優先されていました。

注文は必ず洗い場そばにある伝票を持ってきてから注文を取っていました。

つまみが出てくるのが遅くても、とても文句など言えません。

運んでいただいて「ありがとうございます」とつい返答してしまいました。

注文時も、お客さんが多くて大変ですねの一言を言ってから注文をしました。

そうすることで、大声を出さなくても手をあげているだけで注文をとりにきてくれました。

老婆たちの働きを見ていて考えさせられました。

行政が生涯体育3.0の時代と高齢者に声かけをして

高齢者を公園に集めて太極拳をやったり、

ゲートボールをしたりすることも良いかもしれない。

しかし、高齢者の健康維持にはこのような酒場での労働もぜったいに「あり」だなと思いました。

ボケ防止にもなるでしょうし、

運動量は相当なものであり、とても寝込んだりしそうにありません。

高齢者が従業員の店は、料理の値段もすごくリーズナブルで一石二鳥でした。

さらなる効能は、ぜったいに酔いすぎないということです。

多くの働く老人を前にしてとても酩酊などできない私です。

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『S(エス)』という名の刺身がうまい店

2014-04-01 07:07:07 | Weblog

先日、母の一周忌があり地元に帰省しました。

月日の過ぎるのは早いものです。

まだ、母が病院にいるような気もしますし、

まだ、母がグループホームの陽当りの良いあの部屋にいるような気もしています。

さて、一周忌法要当日はものすごい豪雨でした。

墓地は整地されていないために水が7~8センチ溜まり池のようになっていました。

寺院内で法要が終えると

お坊さんが

「代表者が卒塔婆をもって墓に置いてきてください」。

と言い残して奥の部屋に引っ込んでしまいました。

あの坊様は雨が嫌いのようです。

あるいは、りっぱな法衣が濡れてしまうことを嫌っていたのかもしれません

屋外とは言え、寺の敷地内の墓に来て経を読むくらいはすべきだと思うのですが・・。

毎回、お坊さんはお経の後で一言講話されています。

今回は4月8日は釈迦の誕生日であることにふれて終わりでした。

この臨済宗の寺や住職に対して私は少々、不満を感じています。

檀家の皆さんはどう感じるかは判りませんが

敷地内には新しい墓がどんどん増えているようです。

高齢化により亡くなる方々も多くなっていることが原因だと思います。

これでは、ますますお坊様は勉強しなくなってしまうと思った私です。

 

さて今回は、港町「清水」を感じたくて

小さな店で店主と会話できるような料理店に行きたくてネットで検索しました。

その店は駿河湾でとれる美味しい魚を食べさせてくれる料理店でした。

店の名前は、「S(エス)」。

30代の女将?ママ?が、ひとりで営んでいる小料理店です。

和食を食べさせてくれるような店っぽくない名前S。

店舗のある場所は静岡鉄道の「新清水駅」そばの雑居ビルの一室でした。

ネットのクチコミがなければ、

絶対に入らないような場所にある「S」です。

あやしい雰囲気?いやらしそうな雰囲気?を感じる場所ですから・・。

もちろんそこでは魚料理を注文。

特に駿河湾でとれる「ノドグロ」の刺身をワサビと塩でいただきましたが

本当に美味しかったです。

何名かのお客さんたちが、入店できずに帰っていかれました。

http://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220102/22019582/

話の流れで私が清商(きよしょう)出身であることを告げると

女将さんも清商OGとのこと。

親近感をさらに感じた私でした。

さらに高田アイスも訪問。

http://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220102/22017185/

子供の時を思い出して懐かしさを感じながら美味しくいただきました。

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