市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

高齢者

2006-06-29 | Weblog
 月曜だったか、ボンベルタ裏で、スーパー老人と銘打って、10人近くの60代70代の高齢者たちが、ストリートダンスを演じていた。合間に前後にどれだけ前にかがめるかを、若い男性司会者のやんややんやの掛け声で、曲げてみせた。高齢者の本質はもっとべつのところにあるのではないか。

 いくら体が柔軟でも若者には適わないのだ。高齢者の体とは、元気だなどと人前で見せるほどものではない。

 しかし、高齢者にまったく魅力が無いとはいえない。それは体力より人格の力である。そばに居るだけで、心と体の波動が伝わってくるような刺激的人格を感じさせる高齢者がいる。めったに居ないが、居るのだ。

  高齢者の健康であることは、なによりも幸いである。だからこそそっと静かに内に潜めて、本人も家族も回りも彼、彼女の幸運を感謝すべきではないか。
 
 しかし、そのスーパー体力?がいつまでつづくのか。ここが肝心なのである。 

 「誰がために鐘は鳴る」 人の不健康は、自分の不健康と想像する英知こそ老人の能力である。

 司会者よ、老人は芸する猿ではないのよ!!

 

 
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