市街・野 それぞれ草

 802編よりタイトルを「収蔵庫編」から「それぞれ草」に変更。この社会とぼくという仮想の人物の料理した朝食です。

おしゃれの女性たち

2006-10-05 | Weblog
 安部内閣も宮崎市市長にも腹が立ち、たらたら文句をブログに書きそうで、そしてそれは結局いわゆる『床屋政談』になりそうで、ブログを開くのがいやになっていたのです。病気になったわけではありません。

 去年の元旦から350回を書いたのですが、昔読んだ、アメリカのユダヤ作家、ソールベローかマラムッドかと思いますが、たった一人、朝から晩にかけ、世界中の政治家や著名人にひたすら手紙を書き、投函しつつける男の物語がありましたね。人は無意味に生きることを甘受することが、まずは基本ではないのでしょか。

 さて、昨日、イオンを歩いていて、チップの散歩をしながら公園の樹木の名前を覚えたように店の名前を覚えようと、きょろきょろ左右を見ながら歩いていると、とつぜん
「あらっ!」と大きな目のジーパンに光るアクセサリーを腰にまいた女性が、ぼくを見据えた。あまりにもまじまじと見つめるので、「失礼だがどなたでしたか?」と聞くと、「・・・・でいつも・・・」といわれた。よく行くレストランのウエイトレスさんだった。

 おもわずぼくは、「いやあ、ぜんぜん変わってしまって、お洒落がうまいんだねえ、たいしたもんだ。」と感嘆した。「先生の指導よろしくて」と傍らのすらりとした店員をさした、三人でちょっと言葉を交わし、ぼくは「彼女をよろしくね」と立ち去ったのだ。

 店員はほほえんだが、彼女は始終、無表情だったと思う。ということは、ぼくの
「お洒落が上手だねえ」という褒め言葉は、侮辱だったのだろうか。お洒落したからはっとおどろくようになったが、日ごろは目にも留まらないのという風に解釈されたのだろうか。どうだろうか。

 さっと立ち去ればよかったのだが、つい好奇心が働き、相手を知ろうとするのがまずかった。そんなときは「おちゃでもどうですか」と誘えばすべた良しだったのにと残念である。
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