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曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

昭和音大で「指定管理者制度」を講義

2005-10-17 08:31:09 | 大学
ちょっと間が空いてしまったが、先日(10/05)、昭和音楽大学の武濤先生から「指定管理者制度」について講義をしてほしいと依頼を受けたので、5年ぶりに厚木の同大学キャンパスに出かけた。

同大学には、「音楽芸術運営学科」というアーツ・マネジメントを専門的に学ぶ学科がある。私は、1999年と2000年の2年間、同学科の「芸術運営実習」という学科の講師(非常勤)を担当していたことがある。
大学で教えるようになったのは、そのときが初めてで、ここで非常勤講師を始めていなかったら、今大学で教えている自分はなかったろう。

同大学は、日本においてアーツマネジメントの専門学科を持つ希少な大学のひとつであるので、その後も(それほど強いつながりとは言えないが)直接間接にいろいろと接点がある。
私が非常勤でお邪魔していた当時助手をしていた小林真理さんは、その後静岡文化芸術大学に転じ、今年の春からは東京大学大学院に移って文化政策分野の第一線で活躍中である。
また、今の音楽芸術運営学科の主任教授広渡先生(当時はまだ昭和音大にいらっしゃらなかった)は、日本のオペラ制作を語るときに絶対に欠かすことのできない民間制作団体(日本舞台芸術振興会)に長くいらした方だが、ずいぶん昔、私が国際舞台芸術交流センター(PARC)にいたころにお会いしたことがあることを、改めて今回ご挨拶をさせていただいたときに思い出した。というのは、同センターが、1990年に初めて文化庁の補助金を受けて「舞台芸術交流年鑑」という書籍を出版することになったときに、オペラ界の専門家として、日本の舞台芸術の現場を語る座談会にご登場願ったという次第だったのである。
また、いま同学科の助教授をなさっている古橋先生は、STスポット横浜の事務局長大澤さんと、以前、同じ劇場コンサルタント会社で働いていたことがあるという。

武濤先生とは学会でときどきお会いする程度だが、この8月に私のゼミの学生の一人が新潟県魚沼市の小出郷文化会館にインターンシップにお邪魔したときに、昭和音大の学生3人と一緒のプログラムで合宿形式でずいぶんと鍛えられて戻ってきた。昭和音大からは、多分1999年から毎年小出郷文化会館にインターンシップに出かけており、今回は跡見の学生がそのプログラムに便乗させてもらう形になったのだが、小出郷文化会館の方々にも昭和音大の方々(学生含む)にも快くご承諾いただき、大変ありがたかった。

そして、それら教員諸氏とのつながりとともに、今のところ人数は多くないのだが、当時私が教えていた科目(「芸術運営実習」という)を受講していた学生が、卒業後、横浜市など地方自治体の芸術文化振興財団や民間の劇場運営会社や劇団に入って活躍しているという消息を聞くことがある。
私が関わったのが2年間に限定されている(学生数は各学年40名ほどだったと思う)ことと、音楽業界やアーツマネジメント関連の就職が非常に厳しいことを考えると、この2期の卒業生の消息を武濤先生とあれこれ語り合うことが出来るのはなかなか嬉しい状況ではある。

この先どこへ行っても、この業界にいる限りは何かのつながりがあるだろうから、彼(女)たちにぜひ後に続く学生のよき手本としてがんばってほしいところだ。(このことは、実は前にも一度書いたことがある)

(参考)→ 6年後とこれからと (2005/04/11)

ところで、昭和音楽大学は、今の厚木キャンパスから移転が予定されていて、もうすぐ新百合ヶ丘の新キャンパスに引っ越してくる予定だ。
また、新百合ヶ丘では、同大学の移転とは別に、駅のすぐ近くに、小規模の劇場や映像ホールを備えたアートセンターも出来る予定らしい。(これはどの程度まで決定されているものなのか未確認ではあるが)

そのためもあってのことだろうけれど、新百合ヶ丘で市民映画祭を運営しているNさんという方が「指定管理者制度」についての講義だから、というので聴講にいらしていた。少しは参考になる講義が出来ただろうか。



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