昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

大芝居(第三十五幕FINAL)

2006年09月24日 | Weblog
「支えてくれてありがとう」 首相、きょう引っ越し (産経新聞) - goo ニュース

 ありがとう 支えてくれて ありがとう 激励協力 ただただ 感謝 ・・・・これが我が『御前』雲隠れの一句である。

 国内のメディアからは、皮肉にも、コケにされることの多かった小泉順一郎首相であったが、外国の不人気リーダー達は、日本の小泉をさぞ妬ましく思ったことであろう。
 どうすれば彼のように国民の目を自分に釘付けにして置けるのか『色々』と『様々』に良き研究対象になったことも事実であろう。更に、内閣支持率が50%もある状況で、どうして後継にその座を譲るのか、まことにもって不可解と思うことだろう。

 こういう身の振り方をしたのは、遠く日本史を紐解けば弘法大師空海が最初の人物であったと聞いている。
 空海は早くから弟子たちに対して、自分が入定する日は何時何時と予告して、その死の儀式を自らの意思で決行したのであるが、そのやり方とよく似た首相退陣劇をご自身の意思で準備し、自分の眼鏡に適った後継者にその職責を委ねた。・・・・これは、日本人だから感じることができる美談である。

 この光景を目の当たりにした韓国人など、どうしてノムヒョン氏がその国民的不人気度にも拘らず、いまだに大統領なのか分けも分からなくなるであろう。

 考え方によっては、小泉順一郎氏は、国民と一国のリーダーとの好ましい関係の保ち方を世界に知らしめたのかもしれない。
 まあ、言ってはなんだが、何かにつけ上に立つものを批判することを唯一の存在理由とする日本のマスコミからは、やれポピュリズムだの大衆迎合主義だのと酷評されることしきりであったが、グローバルな目で冷静に観察すれば、『突飛なパーホーマンス』だけでこれだけ安定した政権を維持できたとは驚かされることだろう。

 国民としても、本当に楽しませていただいた五年半であった。小泉首相!、本当にご苦労様でした。

 源氏物語では、この後『宇治十帖』の開幕となり、主役は『薫ちゃん』となるのだが、この先、如何がいたそうものやら。・・・・