安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

行縢山の曙躑躅と粉雪

2013年04月08日 13時15分10秒 | 日記
 3月末に山友からメールで「行縢山の雌岳で曙が満開」との情報を頂いた
 早速にでも行縢山に行きたかったが、31日は俵山の予約、4月に入ると自治会の監査、地区住民との花見会
等々の行事があり、第2週は学校法人の行事が立て込んでいることもあり、7日の日曜日に急遽行縢山に登った

 直前に情報提供者の山友から「雌岳は、もう遅いですよ」と言われたので、行縢山の頂上で昼食のあと、県民
の森方面への道を下った  このルートは本登山道より「素朴な」登山道なので、私はこのルートが楽しみだ 
途中、山友から教えて頂いた「 行縢山頂上から西に見える岩峰 」の手前に咲いている曙を観に行った  同行
者の一人が、「岩峰に行ったことがあるので案内する」と言っていたが、気が付くと岩峰への分岐は通り過ぎて
北岳への分岐に到達していた  止むを得ず、私が1人で引き返し、前夜2万5千分の1の地形図で確認してい
た方角を頼りに岩峰に向かった  岩峰の手前に曙躑躅が咲いていた  その中には、花の枝の間に昨夜来の強
風で飛んだと思われる凡そ1メートルの枯れ枝が引っかかっていた( 写真参照 )

 当日も、登山中「県民の森」への分岐辺りで粉雪が降りだし、急速に冷え込み、強い風も吹いたので合羽を着
用した  頂上に着くころには粉雪は止んだが、冷え込みは続いたので合羽は登山口まで脱がなかった  

 かつて所属していた山岳会の仲間と行縢山に登るのは久しぶりだった  当時、宮原ルートで祖母山に登った
折に私の前を必死になって歩いていた仲間が、昨日は随分と「成長」していたことに驚いた  彼女は、6月下
旬に北岳(北アルプス)のツアーに参加する予定で、登山中もしきりに他の同行者と北アルプスの話をしていた
私の夏を訊かれたので、「水晶岳という名前に憧れて、7月下旬に高瀬ダムから登る」と言いながら、今日の私
の足取りでは、まだまだ訓練が足りないと思った  昨年は計画倒れになったことを言うと「今年は大丈夫です
ね」

 下山後、靴を履きかえるときに先日の俵山で大分の山友達と足の小指の話をしたことを言うと、同行者の一人
が「私の小指もくっついている」というので皆で見ると、確かに小指の先が変形して細くなっているが、足の指
は全て広く開くことが出来るので、「立派だ」と言うと、「北アルプスの北岳に行けますか」「大丈夫だ 但し
足首の回転幅が狭いので、毎日、起床後と就寝前に踝から指先までを丁寧にマッサージした後、内果を手の親指
で抑え、足の指の間に反対側の手の指を挟んで足首をぐるぐる回すと良い」と勧めた

 ところで、登山口の近くに面白い形をした「さざれ石」がある( 最後の写真参照 )
国歌に歌われる「さざれ石」は、岐阜県揖斐川町の「さざれ石公園」にある  正確には「石灰質角礫岩」で、
長い年月をかけて小石の欠けた隙間を炭酸カルシュームや酸化鉄が埋めることによって一つの大きな岩の塊に変
化したものだが、その昔は「さざれ石(小さな石)が長年のうちに大きく成長して巌になる」とされていた
 近年は「パワースポット」として一部に人気があるそうだ

   2013年4月8日
                                         風  太郎

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行縢山登山口  写真の左側に行縢神社

滝見橋からの「行縢の滝」

雌岳への分岐(設置者は延岡市社会福祉協議会)

山の神(かつて所属した山岳会の会員総出で担ぎ上げた)

行縢山の頂上(829.9メートル)

西北側岩峰手前の曙躑躅

西北側岩峰手前の曙躑躅(枯れ枝が引っかかっている)

行縢山の北岳

登山口(行縢神社山門前)にある「さざれ岩」