安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

小表山~鷹巣岳

2014年07月19日 22時06分03秒 | 日記
 山と渓谷社の「新・分県登山ガイド 大分県の山」では、最後の56番目に「小表山・鷹巣岳」が追加
されている  予て山友から「低山だが岩場の登りが厳しく、頂上からの展望が良い」と聞いていたので、
17日に登った

 国道326号の佐伯市宇目越野から左折して大規模林道「宇目小国林道」に入る  左折の目印は「稲
積水中鍾乳洞」の大きな看板がある  暫く大規模林道を走ると、前方に小表山の岩峰が見える  凡そ
8.5キロで林道開通記念に植樹された桜の木がある道路沿いの広い広場があり、登山口はその広場から少
し前方に歩いた所にある

 ガードレールが設置されている手前に登山口の案内板があるが、小さいので気をつけないと見落とすか
もしれない  季節がら登山者が少ないのか、登山道にはしっかりした踏み跡がない個所があるので、前
方の樹木に付けられている赤いテープを探しながら歩くが、小表山と鷹巣岳との分岐がある尾根までは厳
しい登りはない  
 
 登山口から凡そ30分ほどで尾根に着くと、「右に登ると小表山、左に登ると鷹巣岳」の案内板がある
ので、右に向かってなだらかな尾根を登る  痩せ尾根を暫く歩いて断崖に突き当たる手前で東に向かう
と20分ほどで小表山の頂上に着く

 頂上から断崖の分岐に引き返し、そのまま尾根を西に進むと岩場の突端に出る  痩せ尾根の片側は断
崖だから、慎重に歩く  また、途中の岩場には握りたい場所に大きな枯れ木が立っているが、既に朽ち
果てており、ゆすると倒れそうになったので、注意して歩く

 岩峰からの展望を楽しんだら、断崖の分岐に引き返して左折し、小表山と鷹巣岳の分岐まで降る
 分岐に着くと、そのまま直進すれば鷹巣岳に向かう  暫く歩くと、凡そ20メートルはあると思われ
る岩場の厳しい登りになる  この岩場の登りは、断崖と山肌の間の狭い間にロープ、コの字型の金属製
の足置が設けられているが、一番上の金属製の足置は、ゆすってみると片方が抜き出てきたので、使用は
できない  途中に恰好の岩があるが、これを握ってゆすると、これもぐらぐらと動いた

 狭い場所の急登なので身動きが制限され、補助ロープや金属製の足置なども完全に信頼することはでき
ないので、慎重に岩の角、窪み、樹木の根等を確認しながら登る  特に下りは慎重な確認が必要だ

 今回は、岩場の急登で写真を撮ることが出来なかった  特に下山時はカメラをザックに収めた
それほどに慎重な動きが必要だと考えた  なお、「大分県の山」では「ほぼ垂直に近い険しい崖を登る
ので、ザックを置いて身軽にしてからとりかかろう」と勧めている  これは一般的に安全な登山をする
為の心得だと考える  しかし、私は状況によっては転落する場合に背中にザックがある方が背中・背骨
の保護になることもあると考えているので、当日もザックは背負ったまま通過した

 低山ではあるが、小表山は岩場での展望、鷹巣岳ではほぼ垂直な20メートルを超すと思われる崖など
の楽しみがあった  日程の都合で長時間の登山ができない場合などに岩場の訓練を兼ねて山を楽しむに
は格好の山だと思った

 なお、下山して広場に行くと森林管理署の公用車と軽トラックが駐車していた  よく見ると空き瓶や
缶などが積み込まれており、車の傍には廃プラスチックなどが集められていた

 職員に訊くと、広場の奥の斜面に投げ捨てられている塵を回収しているとのことだったので、登山靴を
履いたままで広場の斜面に降りて、捨てられていた廃プラスチック材などの回収を手伝った  広場は集
落から8キロ以上離れた場所にあるにも関わらず、空き瓶や空き缶等の他に大きな廃プラスチック材まで
捨てられていることに驚いた

    2014年7月19日
                                            風
※ 写真はクリックすると拡大する  もう一度クリックすると更に拡大する


国道326号から「稲積水中鍾乳洞」の甲板を目印に左折して大規模林道へ

前方に小表山の岩峰が見える

大規模林道沿いの広場(駐車場)

広場から少し進むと凡そ50メートルでガードレールの手前に登山口がある

尾根の分岐 右に行くと小表山  左は鷹巣岳

小表山頂上

小表山からの展望

珍しい・・・

小表山の岩場

小表山の岩場

小表山から鷹巣岳を展望

鷹巣岳の登り

鷹巣岳の登り

鷹巣岳の頂上

鷹巣岳からの展望

広場奥の斜面から回収した廃プラスチック材など

軽トラックに回収した空き瓶や空き缶など

広場奥斜面で塵を回収する職員


最新の画像もっと見る

コメントを投稿