安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

霧と霞の九住山

2015年12月15日 19時13分21秒 | 日記
 今年は山遊びが少なかった  
 今年中に格別に重い病を得たことはないが、30歳の時に職場の健康診断で行った背筋力テスト
で、準備不足のため「椎間板ヘルニア」を発症したことがあり、その後遺症が70歳を超えた今も
時々私を苦しめる

 退職後も足腰の痛みや痺れがあるが、対応措置としては運動して筋肉を強化した方が良いと考え
ているので、「少なくとも80歳までは北アルプス、少なくとも90歳までは九州の山に登る」と
公言しながら山を楽しんできた  

 ところが、今年の春先辺りから「なんとなく」山から遠ざかっている   山友から「最近、慎
重になりましたね」と何度か言われたことがある   山友は、私に配慮して「遅くなった」とは
言わずに「慎重」になったという言葉を使ってくれたのだろう   勿論、私の山登りは「ゆっく
り、のんびり、ぼちぼち」登るのが基本だが、それを承知で同行してくれている山友があえて「慎
重」という言葉を使うのは、何か私の山を心配してくれているのだろうか

 雪の大船山で、頂上の手前で引き返したことがあった

 今年1月の九重連山最高峰の中岳では、凍った御池の手前でザックを「デポジット」した上で凍
結した池を歩いて渡り、頂上までたどり着いたことがあった

 しかし、秋の紅葉観賞では「ゆっくり」と楽しみながら大船山を歩いたことを思い出し、一念発
起、久し振りに九住山に登ることにした

 午前4時前に起床してストレッチ、祖父や父母、叔父にお茶を供えて軽い朝食をとり、5時過ぎ
に家を出た   

 大分県から熊本県を僅かに横切る坂道の曲がり角で阿蘇山を眺めるのが習慣になっている  今
朝は霞がかかっていたが、阿蘇山の中岳からは白い噴煙が噴出していた

 牧ノ戸登山口の駐車場はほぼ満車だった   

 9時22分に登山届を提出して歩いた   ゆっくり、のんびり歩いた    牧ノ戸登山口は
直ぐに舗装道で、一部は階段になっている   急な階段を登るのでこの舗装道はゆっくり、呼吸
を整えながら歩いた方が良い  ここで十分な「ならし運転」をしておけば、その後の山歩きが楽
になる

 高度が高くなると霧がかかり、展望が効かなくなったり、晴れたりした   しかし、「ならし
運転」の効果が出たのか、順調に歩くことが出来た   途中では霧を楽しむ余裕が出てきた
振り返ると、瞬時、阿蘇山が見えた   この道で阿蘇山を遠望するのも何時もの楽しみだ

 体調、体力によっては九住山を止めて、その手前にある扇ガ鼻に登ろうと考えていたが、不思議
なくらいに足が軽かった    

 避難小屋を見下ろすところまで来ると、避難小屋はかろうじて見えるくらいに霧がかかっていた
以前の避難小屋は良く整備され、冬季はほぼ一日中ストーブが燃えていたが、近年は殆ど整備が行
われていないので、テーブルは板が痛み、室内は異臭がするので、利用する人はいない

 訓練と考えて、ザックにはザイルなども含めて重い荷物を詰め込んでいたが、殆ど重さを意識し
ないで歩き、ほぼ予定通り12時25分頃に九住山の頂上に着いた

 霧のため頂上での昼食を止めて、避難小屋まで降りて、避難小屋の軒先で食べた  
最近は何時も持参の握り飯2個の内1個だけを食べていたが、今日は2個とも美味しく食べた   
最近は、疲労のため2個の握り飯を食べることが出来なかったのかもしれないと思うと、今日は久
しぶりに以前の元気な頃の山になったのだろうかと考えた   有り難い

 九住山を楽しんだ翌14日は、先日偶然に出会った日南市の山にある仏像を撮影に行った   
カメラと3本のレンズ、照明等々を詰めたカメラザックと重量のある三脚を担いで270段余の石
段を登ったが、3時間余の撮影を終えて無事に帰宅した  有り難い     

    2015年12月15日
                                          風

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08時38分 阿蘇山の遠望

牧ノ戸登山口の登山届提出箱

09時53分 振り向けば阿蘇山  中岳から白い噴煙が噴き出ている

09時57分 前方に霞が架かっている

11時07分 九住山と扇ガ鼻との分岐案内

11時38分 避難小屋を見下ろすが、霧のためうっすらと見える

11時48分 避難小屋前の広場は通過

11時50分 大きな岩に九住山への案内   ガスの中では赤色ではなく黄色が目立つ

12時27分 途中で出会った愉快な若者グループ  「ブログに載せて・・・」 「いいですよ」
       → 若者のスマホで撮影してあげると言いながら、誤操作で迷惑をかけた

13時03分 避難小屋まで降りてくると、霞んでいた   軒先で昼食

13時40分 愉快な若者たちが降りてきて避難小屋の外で昼食


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