
昨日から続く。
http://white.ap.teacup.com/something/1001.html
20回ほどタックの練習をしながら富士山へ向かう。
その都度、ヘルムスを交代。
ヘルムを握ってセールを観ていると「クルーに今、何をやって欲しいのか」が判る。


北の風が落ちてきた。
富士山の下に見える、富士市の製紙工場の煙突の煙が上に上がり始めた。
風が息をし始めた。
海面を風が吹いてくるのを見つけて、待つ。
その風が、どちらの風なのかを、即座に判断。
ヒーブーツーしながら熱い珈琲を飲む(笑)。

このメインセール、ジブセールはクルージング用のセイルだからね。
レース用のセイルは自宅に置いてあるから。
http://white.ap.teacup.com/something/860.html
ちょっと吹かれると、ドラフトが深くなってしまうけど、まあ、リーチリボンが
きれいに流れているから、まあ、良いか(笑)。

次は、「あの子も、あっちの子も連れてこよう」
レースの時はスナイプの女王(魔女だっけ?)のAさんも乗せようか(笑)。
まあ、楽しくみんなで乗ることを主眼で、レースは二の次だよ。
そのためにも、艇に載っている生活荷物は降ろさないでおこう。
大きな声を出さないように、熱い珈琲を淹れながらレース。
ステーキを焼きながら、あるいはパスタを茹でながら西伊豆へ。
西伊豆では伊勢海老の味噌汁を飲もう(笑)。
暖かくなったら、セーリングで1時間の由比港へサクラエビ料理を食べに行こうか?。
風が上がってくれば、セール交換を数回。
そして2~3回のスピンアップ、ダウンをやろうと思って、
セットはしたけど風が落ちてしまって中止。
風が落ち、次の西風、大西が吹くかもしれない、その前にハーバーへ戻ろう。
風のない、海も平らな三保の内海(うちうみ)へ戻ってメインダウン。

メインハリヤードを緩め、メインのボルトロープを引っ張る。
ラフを引っ張って、降りたセールはセールを袋状にした中へ。
セールを畳み、ブームに抱かせる。
メインハリヤード係は、それに合わせて緩めて行く。
イチイチ面倒だけど、風位に立ててセールの降ろし方も学べる。
風位って、どこだか判らなかったようだ(笑)。
ポンツーンに戻ったら、キャビンの中でミーティング。
圧力鍋で作ってきてくれた、ビーフシチューを暖めて、反省会。
「ポン!」(笑)。

海のこと、ヨットのこと、港のこと、いっぱい知って欲しいことがある。
それがシーマンシップだ。
ヨットに乗っている面々には「釈迦に説法」なんだが、このblogには色々な人の
アクセスがあるようなので、ちょっと説明。
「海ガール」のために(笑)。
蘊蓄を書くつもりはないけど(笑)。
「あの人は素晴らしいシーマンシップを持っている人だ!」と云った場合「海の男」とか
「人情に長けている」とか「スポーツマンシップ」の海版の同意語、「船乗り魂」とかと
思っている人が多々いる。
まあ、それでもOKなんだけど、本当は全く違う意味ということを知って欲しい。
甲子園の高校野球で「我々わぁ~スポーツマンシップにのっとりぃ~」とか云うのと、
シーマンシップとは全く違う。
シーマンシップとはまさしく「航海術」のコトを云う。
海で必要な知識や技術のことを云う。
ヨットの場合、ハーバーでモヤイを解いて、海へ出て、波と風を観て、セールを選んで
コンパス、GPSを見て目的地へ艇を向ける。
それなりのタック、ジャイブ、補機を組み合わせて安全に目的地へ到着。
安全な場所を選んで、底掛かりをしないようにアンカーを降ろして、休憩。
あるいは、港の岸壁にバウ着け、スターン着け、サイド着け。
休憩している時でもウォッチは欠かせない。
観天望気をしてアンカーアップの時刻を決める。
荒天が予想されれば、そのように準備し、不安無く荒れた海を帆走する。
或いは出港しない。
また、潜って船底掃除をすることも同様だ。
そのような技術のコトをいうのだ。