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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

銀河帝国万歳! シスに栄光あれ!!

2005-06-26 23:17:17 | 映画
『スター・ウォーズEP-3:シスの復讐』を観た。
思えば、自分が親にねだって連れて行ってもらった最初の映画が他ならぬ『スター・ウォーズ』だった。
あの時に受けた衝撃は正に“トラウマ”になっている(笑)。
目の前で繰り広げられている「別世界」の物語と映像は、本当にショッキングだった。
結局あの時に受けたショックから立ち直る事が出来ず、今も『SW』を愛し続け、立派な映画ヲタクになってしまった(苦笑)。
もうアレから30年以上の歳月が流れた、遂に『SW』も完結を迎えるのは感慨深い。
個人的な感想だが、ファンから何かと不評な新シリーズ前2作も楽しんで観る事が出来た。
だが、やはり旧3部作にあった“何か”が欠けていた様に感じる。
ルーカスは新3部作の製作の前にファンにとって謎が多かったクローン大戦を含め、ジェダイの騎士達の全盛期を描くと宣言していた。
しかし完成した『ファントム・メナス』も『クローンの攻撃』も、ファンの期待を裏切る内容の作品であり落胆も大きかった。
確かにダース・モールは文句無しのカッコ良さだった、後に重要な鍵となるクローン・トルーパーの無機質な存在感、ヨーダとドゥークー伯爵の壮絶な一騎打ちは凄かった。
ソレは作品を彩るパーツとして素晴らしかったが、映画として見た場合ソレだけが浮いてしまい一つの作品として流れが悪くなっていた…と思う。
ファンとしては旧シリーズに対する気持ちと、新シリーズに対する“消化不良”な感覚を解消する事が出来いまま完結篇を迎える事になった。
さて、前置きが非常に長くなってしまったが(苦笑)、今回の『シスの復讐』は新シリーズ最高の完成度と面白さだ。
ハッキリ言って「オレはこんな『SW』が観たかったんだよ!」と素直に言える作品だ。
でも観終わって思う、何故最初からこんな映画が作れなかったのだろう?!…と。
新3部作は純粋無垢だったアナキン・スカイウォーカーが、ジェダイの騎士になりながらも、やがてはフォースの暗黒面に堕ちて悪の権化ダース・ベイダーへと変貌する“悲劇”を描くのだと思っていた。
ところが幼少のアナキンの冒険や、時代錯誤のパドメとのメロ・ドラマに正直困惑してしまった。
だが、この『シスの復讐』を観ると今までの“ヌルい”描写が、このあまり陰惨かつ悲惨な彼の転落とその末路を描くのに必要だったのだと思えた。
結局ジェダイ騎士団はあまりに高潔かつ高慢過ぎた、全ての陰謀の黒幕であるシスの暗黒卿ダース・シディアスことパルパティーン皇帝に、その矛盾を突かれて自ら崩壊してしまった。
パルパティーン皇帝はマスター・ヨーダに対し「自らの高慢さか招いた災いだ」と吐き捨てる、これにヨーダは何も答える事が出来ず惨劇も防ぐ事が出来ずに敗北を認める。
その矛盾の中で葛藤し道を踏み外したのがアナキンであり、全ての悲劇を清算する事になったのが彼の師匠であるオビ=ワンであった。
最後の両者の決闘は悲壮感に溢れ、実に苦く凄惨な決着に言葉を失ってしまう。
とにかく、この『シスの復讐』は暗く重いトーンで統一されている。
物語の冒頭でアナキンとドゥークー伯爵との因縁の対決に始まり、暗黒面に転落した後に若いパダワンもろとも次々とジェダイを血祭りにあげる大虐殺を繰り広げるアナキンの狂気は生々しい。
そんなアナキンの唯一の心の拠り所が最愛のパドメであり、彼女の存在自体がアナキンの暗黒面への転落に拍車を掛けたと言うにはあまりに皮肉だった。
物語は当然の事ながら、何の救いも無いまま静かに幕を降ろす。
全ての答えと救いは旧シリーズに求めた展開は見事であり、やっとコレで自分が観たかった『SW』が最後にして初めて実現したのがファンとしては多少複雑な気分だ。
しかし、この『シスの復讐』は傑作である。
アナキンとオビ=ワンの友情と悲惨な末路や、凶悪なグリーバス将軍のカッコ良さ、遂に邪悪な本性を剥き出しに襲いかかるパルパティーン皇帝の存在等…観ていて胸が高鳴った。
まだ作品に対して冷静な評価と、コレで終わりである事実を受け止める事が出来ない自分がいる(苦笑)。
「フォースと共にあれ…。」

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