
『G.I.ジョー/バック2リベンジ』を観た。
個人的には前作は大好きです。
しかし本作に関して、公開前からあまり芳しくない評判が多かったのは事実。
監督に迎えたのがジョン・チョウ。
完成した本作を観た映画会社側が、内容の変更と大幅な追加撮影を命じたと言う噂。
ソレに追い打ちをかけるように、既にプロモーションが始まっていたのに急遽公開延期が決定(3D化の為と言う大義名分)。
どうしてもネガティヴな印象を抱いてしまった訳だが…。

実際に完成した作品を観て、そんなネガティヴな印象は一瞬で砕け散った(笑)。
いや~本作も滅茶苦茶面白いです。
下手すれば前作以上に、本作の方が「傑作」と言えるかもしれません。
確かに前作にあった『メガ・フォース』的なSF&玩具感覚は激減しているのは事実。
しかし、その一方で相変わらず荒唐無稽さを持ちながら、よりハードにミリタリー色が強くなったのが本作のポイント。
それを一番体現しているのが“主人公変更”により、本作の主演となったドウェイン・ジョンソン(通称ロック様)。
もうロック様のカッコ良さが素晴しい。

本来、シリーズの主人公デューク演じるチャニング・テイタム。
他の作品とのスケジュール的都合もあって、本作では早々にあっさりと戦死する。
でも、それまでの短いシーンにおいて彼のヒロイックさ、そしてロック様との熱い友情が描かれていたのが良かった。
親友デュークの死を経て、遂に自身が指揮官となるロック様演じるロードブロック。
もう熱過ぎるし、カッコ良過ぎる。

思えば前作のエンディングは、本当に強烈な「バッド・エンド」だった。
ソレを踏まえて、満を持してテロ組織「コブラ」がアメリカという超巨大国家を乗っ取り暗躍し出す。
劇中、何度も語られているが世界で最も権力を握っているのはアメリカという国である事実。
ソレをテロ組織に実質上乗っ取られ、コブラ・コマンダーが世界支配の為に動き出す。
アクション超大作かもしれないが、本作の持つ政治的メッセージはある意味では強烈。

「コブラ」によってG.I.ジョーは、冒頭で無惨な皆殺しによって壊滅。
おまけに世界にテロの恐怖をバラまく、諸悪の根源として糾弾される。
そんな絶望的な状況にあっても、死んだ仲間達の無念を晴らす為に冷静沈着なロードロックが最高だったりします。
前作がSF的要素が強かったに対し、本作はミリタリー色が強い。
ただ、そんな中でも「遊び心」を忘れないのが本作の良い所。
クライマックス、ロードロックが操る秘密兵器や、彼にピッタリの重武装とアクションの数々には痺れます。

そして個人的に、本作の「もう一人の主人公」だと思っているスネーク・アイズ。
本作では前作と違い、ルックスがより原作のコミック/アニメに近くなって更にカッコ良くなっています。
でも、不満もあったりするのは事実(苦笑)。

本作では中盤まで、ロードロック達とは別行動です。
そこには重大な「任務」があった訳ですが…。
劇中、登場人物の一人が言ってましたが「スネーク・アイズがいたら楽勝」と言う言葉が重いです。
本作でもスネーク・アイズを演じるのは、我らがレイ・パーク。

レイが素顔を晒さない作品に、ホンマに駄作はありません。
本作でも、その超人的な身体能力を生かしたアクションは素晴しいです。
更にマスクとスーツ姿ながらも、何も語らずに観る側の感情を揺さぶる演技は賞賛に値します。
だからこそ、ある意味本作のハイライトとも言えますが断崖絶壁の激闘シーンしか彼の活躍のシーンが無かったのは残念。
終盤でも、しっかりコブラ・コマンダーを抹殺しようと孤軍奮闘していたのに…。

その分、美味しい要素を持って行ったのがストームシャドー(演:イ・ビョンホン)。
スネーク・アイズとの確執の原因となった、あの「師匠殺し」。
本作では、その真犯人が判明します。
ソレによって、彼のキャラ的ポジションが変わります。

ある意味、彼は「悲劇的な存在」として描かれます。
ただ、いくら真相が明らかになったとは言え彼のこれまでの罪が消える訳ではない。
前作を観れば判りますが、彼が冷酷な殺戮マシーンである事実は変わらない。
G.I.ジョーにとって、彼という存在が敵であるか味方であるかは不鮮明なままです。
それでも因縁深い存在との戦いの前、彼に自らの刀を手渡したスネーク・アイズに痺れましたが(苦笑)。

様々な魅力的なキャラが多い本作。
出番こそ少ないものの、美味しい所を奪って行くのが「G.I.JOE」設立者であるジョー・コルトン司令官を演じたブルース・ウィリス。
最近、この人ってこんなキャラが実に多い。
寡黙でぶっきらぼうながら、ここ一発でのパワーは凄まじい。
ウィリス、ある意味で開き直った潔さが実にカッコ良い。

このシリーズで女優陣が魅力的なのもポイント。
先のコルトン司令官に訳の判らないアプローチを受ける、レディ・ジェイ(演:エイドリアン・パリッキ)が輝いていた。
実は前作以上にエモーショナルな描写が多い本作、彼女の存在もその中では重要な一部分。
かのドレス姿も魅力的でしたが、果敢に激戦に身を投じる姿。
そして彼女が何故そうするのか?という理由。
思わずグッと来ます(ここでもウィリスがいい味出している:笑)。

ハッキリ言います、細かい所を突っ込んだら際限はありません。
ただアクション超大作として、ここまでスカッとする壮快感を持った面白さが素晴しいです。
アメリカは狂気の独裁国家から、微妙なバランスの上に成り立つ超巨大国家としての威厳を取り戻しました。
しかし、あのコブラ・コマンダーは逃亡したままです。
本作の世界的大ヒットを受け、既に「3」の製作も決定しています。
また次の作品で、「世界の守護者」としての地位を取り戻したG.I.ジョーの活躍が観れるか楽しみです。
ホンマに楽しい映画です。
超おススメです!!
「ようこそ、地獄へ。」
個人的には前作は大好きです。
しかし本作に関して、公開前からあまり芳しくない評判が多かったのは事実。
監督に迎えたのがジョン・チョウ。
完成した本作を観た映画会社側が、内容の変更と大幅な追加撮影を命じたと言う噂。
ソレに追い打ちをかけるように、既にプロモーションが始まっていたのに急遽公開延期が決定(3D化の為と言う大義名分)。
どうしてもネガティヴな印象を抱いてしまった訳だが…。

実際に完成した作品を観て、そんなネガティヴな印象は一瞬で砕け散った(笑)。
いや~本作も滅茶苦茶面白いです。
下手すれば前作以上に、本作の方が「傑作」と言えるかもしれません。
確かに前作にあった『メガ・フォース』的なSF&玩具感覚は激減しているのは事実。
しかし、その一方で相変わらず荒唐無稽さを持ちながら、よりハードにミリタリー色が強くなったのが本作のポイント。
それを一番体現しているのが“主人公変更”により、本作の主演となったドウェイン・ジョンソン(通称ロック様)。
もうロック様のカッコ良さが素晴しい。

本来、シリーズの主人公デューク演じるチャニング・テイタム。
他の作品とのスケジュール的都合もあって、本作では早々にあっさりと戦死する。
でも、それまでの短いシーンにおいて彼のヒロイックさ、そしてロック様との熱い友情が描かれていたのが良かった。
親友デュークの死を経て、遂に自身が指揮官となるロック様演じるロードブロック。
もう熱過ぎるし、カッコ良過ぎる。

思えば前作のエンディングは、本当に強烈な「バッド・エンド」だった。
ソレを踏まえて、満を持してテロ組織「コブラ」がアメリカという超巨大国家を乗っ取り暗躍し出す。
劇中、何度も語られているが世界で最も権力を握っているのはアメリカという国である事実。
ソレをテロ組織に実質上乗っ取られ、コブラ・コマンダーが世界支配の為に動き出す。
アクション超大作かもしれないが、本作の持つ政治的メッセージはある意味では強烈。

「コブラ」によってG.I.ジョーは、冒頭で無惨な皆殺しによって壊滅。
おまけに世界にテロの恐怖をバラまく、諸悪の根源として糾弾される。
そんな絶望的な状況にあっても、死んだ仲間達の無念を晴らす為に冷静沈着なロードロックが最高だったりします。
前作がSF的要素が強かったに対し、本作はミリタリー色が強い。
ただ、そんな中でも「遊び心」を忘れないのが本作の良い所。
クライマックス、ロードロックが操る秘密兵器や、彼にピッタリの重武装とアクションの数々には痺れます。

そして個人的に、本作の「もう一人の主人公」だと思っているスネーク・アイズ。
本作では前作と違い、ルックスがより原作のコミック/アニメに近くなって更にカッコ良くなっています。
でも、不満もあったりするのは事実(苦笑)。

本作では中盤まで、ロードロック達とは別行動です。
そこには重大な「任務」があった訳ですが…。
劇中、登場人物の一人が言ってましたが「スネーク・アイズがいたら楽勝」と言う言葉が重いです。
本作でもスネーク・アイズを演じるのは、我らがレイ・パーク。

レイが素顔を晒さない作品に、ホンマに駄作はありません。
本作でも、その超人的な身体能力を生かしたアクションは素晴しいです。
更にマスクとスーツ姿ながらも、何も語らずに観る側の感情を揺さぶる演技は賞賛に値します。
だからこそ、ある意味本作のハイライトとも言えますが断崖絶壁の激闘シーンしか彼の活躍のシーンが無かったのは残念。
終盤でも、しっかりコブラ・コマンダーを抹殺しようと孤軍奮闘していたのに…。

その分、美味しい要素を持って行ったのがストームシャドー(演:イ・ビョンホン)。
スネーク・アイズとの確執の原因となった、あの「師匠殺し」。
本作では、その真犯人が判明します。
ソレによって、彼のキャラ的ポジションが変わります。

ある意味、彼は「悲劇的な存在」として描かれます。
ただ、いくら真相が明らかになったとは言え彼のこれまでの罪が消える訳ではない。
前作を観れば判りますが、彼が冷酷な殺戮マシーンである事実は変わらない。
G.I.ジョーにとって、彼という存在が敵であるか味方であるかは不鮮明なままです。
それでも因縁深い存在との戦いの前、彼に自らの刀を手渡したスネーク・アイズに痺れましたが(苦笑)。

様々な魅力的なキャラが多い本作。
出番こそ少ないものの、美味しい所を奪って行くのが「G.I.JOE」設立者であるジョー・コルトン司令官を演じたブルース・ウィリス。
最近、この人ってこんなキャラが実に多い。
寡黙でぶっきらぼうながら、ここ一発でのパワーは凄まじい。
ウィリス、ある意味で開き直った潔さが実にカッコ良い。

このシリーズで女優陣が魅力的なのもポイント。
先のコルトン司令官に訳の判らないアプローチを受ける、レディ・ジェイ(演:エイドリアン・パリッキ)が輝いていた。
実は前作以上にエモーショナルな描写が多い本作、彼女の存在もその中では重要な一部分。
かのドレス姿も魅力的でしたが、果敢に激戦に身を投じる姿。
そして彼女が何故そうするのか?という理由。
思わずグッと来ます(ここでもウィリスがいい味出している:笑)。

ハッキリ言います、細かい所を突っ込んだら際限はありません。
ただアクション超大作として、ここまでスカッとする壮快感を持った面白さが素晴しいです。
アメリカは狂気の独裁国家から、微妙なバランスの上に成り立つ超巨大国家としての威厳を取り戻しました。
しかし、あのコブラ・コマンダーは逃亡したままです。
本作の世界的大ヒットを受け、既に「3」の製作も決定しています。
また次の作品で、「世界の守護者」としての地位を取り戻したG.I.ジョーの活躍が観れるか楽しみです。
ホンマに楽しい映画です。
超おススメです!!
「ようこそ、地獄へ。」
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