ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

FIRE UP THE BLADES

2007-06-27 20:30:48 | 音楽
精神的に急降下。
その影響か体調まで崩してしまい、今は心身共に絶不調の中におります。
まぁ~久々に自分でもスランプだと実感(苦笑)、長いトンネルにならなければ良いのですが…。

そんな中、先日リリースされた3 INCHES OF BLOODの新作『Fire Up The Blades』を聴いた。
聴いて思ったのは「コイツらは本当にバカだ!」って事(笑)。
勿論この場合「バカ」とは誉め言葉であり、真のメタル・バカだと言う意味であります。
3 INCHES OF BLOODと言えば、正に「漢による漢の為のHEAVY METAL」がモットーであり、新作にあってもそれは全く変わりません。
ただ前作『Advance And Vanquish』が、疾走!また疾走!!と半ばヤケクソ的なパワーで押しまくる展開で、それが単調・一本調子と言われる可能性も高かったのが事実です。
あのバカみたいなゴリ押し感が、3 INCHES OF BLOODの場合は個性でもあり、ある意味最大のカッコ良さでもあるのですが(笑)。
前作をリリースした後、めまぐるしいメンバー・チェンジと、凄まじい数のツアーをこなした事により、3 INCHES OF BLOODのバンドとしてのクオリティーと音楽性は飛躍的に向上しました。

この新作『Fire Up The Blades』の最大のポイントは、まず楽曲のクオリティー・アップとバラエティーの広がりが挙げられます。
良い意味でB級臭が減退し、洗練されたメジャー感が身に付いたかと思えます。
前作がひたすらアップ・テンポに攻めまくったのに対し、本作ではミドル・テンポの楽曲も効果的に導入。
更にアレンジの“隠し味”として、随所でピアノやオルガン等のキーボードを積極的に導入、楽曲に奥行きを与えて、更にドラマティックに演出する事にも成功しています。
この辺りは、本作でプロデューサーとして参加しているSLIPKNOTのジョーイ・ジョーディソンによるインプットが多かったのも想像出来ます。

更にもう一つ大きな特徴が、強靱ながらメロディアスなギターのリフ・ワーク。
現在のギタリストはシェイン・クラーク、ジャスティン・ハーグベリ。
彼らは前作リリース後にバンドに加入しましたが、現在ではバンドの大きな役割を担っている事の表れでしょう。
1stリリース後、ツインVO以外のメンバーは全員脱退(!)したのですが、結果的にはそれがバンドにとって大きなプラスに働いて好例でしょう(新Drもかなりの腕前)。
 
そして何と言っても3 INCHES OF BLOODと言えば、カム・パイプスの超絶金切りハイトーン・シャウトとジェイミー・フーパーによるブラック・メタル系デス・グロウルによるツインVO!
本作でもそれは健在であり、2人のコンビネーションは更に強烈になっています。
もはや狙ったとしか思えないファンタジー&SF・ホラー的な歌詞の世界と合わせ、3 INCHES OF BLOODが他のバンドとは全く異なる個性となっています。

最近若いメタル・バンドが次々とアメリカから出てきていますが、3 INCHES OF BLOODほど良い意味でオールド・スクールなバンドはいません。
これこそHM! とにかくカッコ良い!!
現時点では日本のメタル・シーンにあって、欧米と比較して過小評価気味で人気が出ていない現状が残念です。
本作をキッカケに、もっと日本でも人気が出る事を願います。


3 INCHES OF BLOODを聴きいていると、妙な言い方ですが勇気と元気が出てきました(笑)。


人間の恐怖を煽れ
抑えきれない喉の渇きを癒やす為
オレが支配者として君臨する

見よ、ゴートライダーの大群を!!