ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

SYMPHONY X/THE ODYSSEY

2007-06-25 17:52:57 | 音楽
最近プログレ・メタルにハマっている。
何だかカンだ言っても、やはりDREAM THEATERの影響は大きい。
そんな中、かのDREAM THEATERの新作以上にハマっているのが、SYMPHONY Xの6枚目のアルバム『The Odyssey』。

SYMPHONY Xと言えば、リーダーであるマイケル・ロメオ(G)を最初に思い出す。
デビュー当時は「イングヴェイのフォロアー」的な紹介をされ、日本のファンの多くは「SYMPHONY X=様式美」と言う先入観が強いかも?!
唯我独尊のイングヴェイも「アイツは俺のクローンだ!」と何度も悪口を言っていたので、ロメオの事をかなり意識していたのは事実でしょう。
確かにデビュー当初は様式美的な要素が強かったとは思うが、今は良い意味でその様式美的な味付けが個性的なプログレッシブ・メタルだと言っても良いかと思います。

更にロメオがイングヴェイと決定的に違うのは、楽曲作りとソロ・ワークの素晴らしさにあります。
最近のイングヴェイは曲作りのマンネリ化、ソロにおける指癖化により、全盛期よりも明らかに低下しています。
一方のロメオは、巧みな楽曲作りと、スリリングなソロを維持し続けてます。
結局イングヴェイが“ソロ・アーティスト”であるのに対し、ロメオはSYMPHONY Xと言うバンドがある事も大きな違いでしょうか。
SYMPHONY Xにはロメオだけでなく、卓越したメンバーが揃っており、メンバー・チェンジも少なく、その結束力の堅さがバンドの高いクオリティーに繋がる好例だとも言えます。

この『The Odyssey』は現時点での、バンドの最高傑作と誉れ高いです。
全10曲、77分にも及ぶ超大作ながら、決して途中でダレる事なくラストまで聴けます。
とにかく曲が良い! 捨て曲無し!!
メタルのカッコ良さを体現したドラマティックな楽曲、それを更に盛り上げるメンバーの卓越したテクニック、聴く者に大きな感動と興奮を与えてくれます。

個人的にはラッセル・アレンのVOが素晴らしいと思います。
時には男臭く野性的に野太いシャウトをかまし、何処まで伸びる美しいハイトーンを決めたり、優しく穏やかな中低音で歌い上げたり、ラッセルの卓越した表現力豊かな“歌”こそがSYMPHONY Xの最大の武器だと言えます。
ロメオも、ラッセルと言う超人的なシンガーがいるからこそ、これだけバラエティー豊かな楽曲作りが出来るのだと思います。

DREAM THEATERの新作を聴いて感じた不満が、このSYMPHONY Xの『The Odyssey』により全て解消されました(笑)。

来月には実に5年ぶり(!)の新作がリリースとなります、今から滅茶苦茶楽しみで仕方ありません!!


永遠に焼かれるがいい
私の腕の中からは 決して逃れられはしない
夜の闇がお前を包み込んでいるから