ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

渚カヲル君の願い

2007-06-19 22:51:51 | アニメ・コミック
仕事帰りに立ち寄った本屋にて、コミック版『新世紀エヴァンゲリオン』の11巻が出ていたのを見つけ買う。
ヨメからは「何で今更エヴァ?」と言われたが、懲りずにずっと買い続けている数少ないコミックだ。

アニメのTVシリーズ版、そして劇場版2作とは異なり、コミック版は微妙に異なる内容・シリーズ展開になっているのが大きい。

先のTV版・劇場版が何かと「難解」であったのに対し、このコミック版は比較的「判り易い」内容になっているのがポイント。
この11巻では、エヴァの最大の核心部である謎に対し、より判り易い情報が次々と明らかになる。
このスピーディーな展開は、ある意味従来のファンには衝撃的ではないのかな?

TV版・劇場版、更にこのコミック版でも、終盤において最も重要なキャラクターが渚カヲル君。
この11巻にあって、曖昧であったカヲル君の正体がより明確になり、更に主人公のシンジに対して「残酷な選択」を迫ってくる。
アニメ版のホモっぼいシンジとカヲルの関係とは違い、このコミック版はよりナチュラルな関係に起動修正したので、余計に切なく凄惨な末路が悲しい。
こんな状況にあって僅か14歳の少年が、背負うにはあまりに過酷過ぎる現実があり、後に自我が崩壊しても仕方ないと思える(爆)。

結局エヴァって、子供としっかり向き合う事の出来ない未熟な大人達の醜いエゴ(それ故アダルト・チルドレンであるミサトは苦悩する)を描いたモノだと痛感した。

秋からのセルフ・リメイクの劇場版4部作の公開を前に、このコミック版は一体どんな結末を迎えるんだろう?!
願わくば、シンジ君にはこれ以上不幸になって欲しくない…。

「僕の事が少しでも好きなら…叶えてくれ」