ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

正に“怪獣映画”の如き激闘!!

2013-08-08 22:36:16 | アニメ・コミック
『進撃の巨人』。
その最新刊である11巻を買って読みました。

アニメ化をキッカケに、ここまで『進撃の巨人』が大ヒットするとは思いませんでした。
決して「万人ウケ」する優しい内容ではありません。
逆に好き嫌いをハッキリさせつつ謎が謎を呼ぶ、無慈悲で残酷な物語が今の若い世代にウケたのか?…と推測しています。

ヒロイン・ミカサが言う、例の名台詞「世界は残酷だ、でも美しい。」と言うのが効いているのかと思えます。

僕のようなオールド・ファンにすれば、本作に対する印象は全く異なります。
以前にも言いましたが、本作から感じるのは古き「東宝怪獣映画」からの影響です。
この11巻を読んでも脳裏をよぎったのは、『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『サンダ対ガイラ』等と言った傑作であります。
決して「ウルトラマン」でも、「エヴァンゲリオン」でもないのがポイント。

今回は主人公エレンは仲間だったライナーとベルトルトが、実は裏切り者であり人類にとって最大の敵である事。
そして自身の運命に大きな影響を与えた、悲劇を招いた存在である事を知ります。
衝撃の事実を前巻でエレンに明かした時、もう何かの悪い冗談みたいな雰囲気でした。
激昂したエレンは、巨人化してライナーとベルトルトに戦いを挑みます。
ライナーは“鎧の巨人”、ベルトルトは“超大型巨人”。

そしてエレン(と調査兵団)対鎧の巨人&超大型巨人との死闘が描かれます。
エレンと鎧の巨人の戦いは、正に「怪獣映画」であります。
ただエレンが使う格闘術を教えたのは、同じく敵であったアニである事実も皮肉です。
あと失礼な言い方ながら諌山先生の画力の向上が、本作をよりドラマチックにさせます(笑)。
死闘の果てに訪れる、また新たな展開を呼ぶ終盤には唸りました。
諌山先生、憎いくらいに巧いです。

物語はより核心に迫っている筈なのに、何故かその謎が更に深まっていく不可思議な展開こそが本作の魅力とも言えます。

いや~凄い漫画だと思います。
色々言われますが、根底に流れるのは古き良き日本産怪獣映画であります。
あと実は青春群像劇であるのは次で、より明確になるかと思います。


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